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2009/03/22

上杉隆「ジャーナリズム崩壊」感想。
マスメディア論。2009年03月18日読了。

ジャーナリズム崩壊
上杉隆 / 幻冬舎 2008/07 ¥777 (税込)

◆概要(紀伊国屋Bookwebより)
日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。


◆日本の政治を取材するフリージャーナリスト上杉隆が、日本独特の「記者クラブ」制度が如何にダメダメな存在であるかを、主にアメリカ・ニューヨークタイムズの取材姿勢と比較し著している本。

◆上杉隆は胡散臭いジャーナリストなのでは?というようなことがいろいろと言われているようであるが、本書を読む限り、本書に書かれていることは私も共感できる非常に真っ当な意見である。西欧ジャーナリズムを礼賛しすぎという傾向はあるけど、日本のジャーナリズムがダメ過ぎなのだから、これはしょうがない。日本の大手マスコミ、つまり新聞とテレビは、強いものを叩き弱いもの助ける報道をすれば、それだけでいいと思っている。背景や前後事情など関係なく、とにかく強いものを叩く、権力を叩く、それだけだ。世の中の人たちはもっと賢いってえの。

◆最近失望した事例として、闇サイト殺人事件の判決に対し、フジテレビの箕輪さんと松本アナが「自首した被告が無期懲役となったが、この被告はまったく反省していない。死刑ではなく無期懲役なのは国民感情とかけ離れている」旨のことを言っていたが、被害者遺族の感情を配慮しないで考えると、自首しても死刑になるのだったら、同様の犯罪を犯す連中は誰も自首しなくなる。だからあの判決は、今後も数多くの似たような事件が起こるであろうことを想定した妥当な判決だったと思う。視聴者に阿った感情的な解説をしているフジテレビに、本当に失望してしまった。

◆話が逸れすぎました。日本のマスコミのひどさに呆れている方は、本書を面白く読めると思います。


7点/10点満点
(2009/3/25ちょっと改訂)


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