素樹文生「上海の西、デリーの東」感想。
紀行文。2009年05月19日読了。
著者29歳のとき、会社を辞めて旅に出た。中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、インド。本書はその旅の思い出を記した紀行文。
バックパッカーが書いた紀行モノにありがちな、旅先で仲間ができてハッピーとか、ひどい目にあった体験話とか、旅を通して自分を再発見とかそういうありきたりな話が綴られているにもかかわらず、ありきたりな印象を受けない。なんだろう、これは。著者の認(したた)める文章がそこいらの本職文筆家より上手く、また著者の考え方に嫌みが少なく(これは私がそう感じただけかも知れない)、読んでいる最中も読み終わったあとも心地よい。
あなたのお薦めの紀行モノは何ですか?と問われたら、「深夜特急」や「印度放浪」や蔵前仁一モノや高野秀行モノよりも、本書を薦める。うん、今まで読んできた紀行モノの中で一番よかった。数年経つとこの感想は変わっているかも知れないけど、とりあえず現時点では一番だ。
9点/10点満点
ブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。
| 固定リンク
「◇エッセイ・紀行文」カテゴリの記事
- 下川裕治+桃井和馬「世界一周ビンボー大旅行」感想。
エッセイ。2011年12月14日読了。(2011.12.23) - 星野道夫「アフリカ旅日記」感想。
写真エッセイ。2011年12月8日読了。(2011.12.12) - 宮田珠己「ふしぎ盆栽ホンノンボ」感想。
ベトナムエッセイ(ウソ)。2011年12月6日読了。(2011.12.10) - 中村安希「インパラの朝―ユーラシア・アフリカ大陸684日」感想。
紀行エッセイ。2011年12月02日読了。(2011.12.07) - 雑誌「旅行人」最終号(2011.12.04)

コメント