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アクセスカウンター5万突破に感謝。

栗本薫夭折(と言っていいだろう)の報があり、5月27日一気にアクセス数が増え、トップに設置している忍者Toolsアクセスカウンターが5万を突破しました。
お読み下さっている皆様に感謝です。

2005年12月15日 ブログ始める
2006年11月23日 アクセス1万突破(344日)
2007年10月09日 アクセス2万突破(321日)
2008年06月21日 アクセス3万突破(255日)
2009年01月19日 アクセス4万突破(212日)
2009年05月28日 アクセス5万突破(129日)

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素樹文生「上海の西、デリーの東」感想。
紀行文。2009年05月19日読了。

上海の西、デリーの東
素樹文生 / 新潮社 1999/01 ¥700 (税込)

著者29歳のとき、会社を辞めて旅に出た。中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、インド。本書はその旅の思い出を記した紀行文。

バックパッカーが書いた紀行モノにありがちな、旅先で仲間ができてハッピーとか、ひどい目にあった体験話とか、旅を通して自分を再発見とかそういうありきたりな話が綴られているにもかかわらず、ありきたりな印象を受けない。なんだろう、これは。著者の認(したた)める文章がそこいらの本職文筆家より上手く、また著者の考え方に嫌みが少なく(これは私がそう感じただけかも知れない)、読んでいる最中も読み終わったあとも心地よい。

あなたのお薦めの紀行モノは何ですか?と問われたら、「深夜特急」や「印度放浪」や蔵前仁一モノや高野秀行モノよりも、本書を薦める。うん、今まで読んできた紀行モノの中で一番よかった。数年経つとこの感想は変わっているかも知れないけど、とりあえず現時点では一番だ。


9点/10点満点


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金子貴一「秘境添乗員」感想。
エッセイ。2009年05月13日読了。

秘境添乗員

非常につまらない。つまらない理由を記すのは時間の無駄なので省く。本書の購入を検討されている方は、10ページから29ページまで立ち読みされてから購入するか否かを決めることをお薦めする。

2点/10点満点




以下をamazonに投稿した。売れない本はamazon検閲が激しいので、掲載されないかも知れない。当ブログでこの本がつまらない理由をぐだぐだ書くつもりはなかったが、amazon検閲されそうな予感がするので、載っけることにする。

非常につまらない本だった。

タイトルだけで買ってしまったのだが、タイトルから想像される内容とは異なり、本書は旅モノではなく単なるエッセイだった。

それも自伝エッセイで、知りたくもない著者の青春時代の話やら家族の話が満載である。

旅に関する苦労話や仰天話、爆笑エピソードや冷や汗エピソードはわずかしか無く、例えば第1章「秘境ツアーへようこそ」の「アルジェリアは治安部隊がエスコート」を要約すると、
・アルジェ空港に到着するのに30時間かかった(4行)
・秘境に行きたがる客の分析(1ページ弱)
・アルジェリアと首都アルジェの概説(1ページくらい)
・イスラーム教国アルジェリアとフランスの関わり(1ページ強)
・時折ヒョウまで混じる大雨の中、一気に450km南下した(6行)
・昼食に出たクスクスの解説と、旅先での料理について(1ページ強)
・世界遺産「ムザブの谷」に着いた。礼拝堂に行った(1ページくらい)
・イスラーム教イバード派と、井戸の解説(1ページ弱)
・国家治安部隊の検問に引っかかった(5行)
・国家治安部隊の解説と、検問する理由の説明(1ページくらい)
・アルジェリアの旧市街は危険だよという一般論(1ページくらい)
・アルジェリアにはなぜローマ帝国の遺跡が多いのか、ローマ帝国の歴史を解説(4ページ)

旅のおもしろ話を期待していると、肩すかしどころか、無防備な状態でグーパンチされるくらいつまらない。


更にいえば、本書の後半は自伝的な話が多くなるが、一番最後のエピソードは著者の母親の介護の話である。

タイトルに偽りあり。

旅モノを期待してこれだけ期待はずれとは。


本書は、買う前に20ページくらい立ち読みしてから買うかどうかを決定されることを、強く勧める。

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たかのてるこ「ガンジス河でバタフライ」感想。
旅行記。2009年05月12日読了。

ガンジス河でバタフライ
たかのてるこ / 幻冬舎 2002/03 ¥680 (税込)

◆たまにしか海外に出かけない普通の日本人ならこの本を読み、一人旅もなかなか魅力的だなとか、インド人のパワーは凄いなあなどの感想を持つのだろうけど、私は他の紀行モノを読み過ぎてしまったためか、この本でしか知り得ることが出来ないほどの凄い出来事があるわけでもなく、バックパッカー一人旅のエピソードも他の人が書いたバックパッカーモノと大差なく感じてしまった。

◆バックパッカーの紀行モノは、なぜこうもドミトリー(大部屋の相部屋)に泊まって、出会ったばかりの見知らぬ他人と仲良くなって、友情っていいなあという締めくくりになってしまうのだろう。


3点/10点満点

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櫻井寛「鉄道世界遺産」感想。
鉄っちゃん本。2009年05月08日読了。

鉄道世界遺産
桜井寛 / 角川書店 (角川グル-プパブリッ) 2008/11 ¥879 (税込)

◆世界遺産になっている鉄道と、世界遺産に匹敵すると著者が考えている鉄道を、写真付きで紹介する鉄っちゃんが喜ぶような内容の本。と書いたけど、普通の人が読んでもまったく問題ない内容です。本書によると、鉄道そのものが世界遺産になっているのは、
・オーストリア セメリング鉄道
・インド インドの山岳鉄道群
・ハンガリー ブダペスト地下鉄M1号線
・インド  ムンバイ・チヤトラパティ・シヴァージー・ターミナス
・スイス  レーティッシュ鉄道 アルブラ:ベルニナ線
の5カ所なのだそうだ。

◆鉄道写真家が紹介する、世界の素晴らしい鉄道。私は乗り鉄で、台湾旅行に行った際も好きこのんで自分で切符を買って在来線にのったくらいなので、この本に紹介されている鉄道、中でも壮大なパノラマが広がるアルプスの鉄道(主にスイス)や、インドのダージリン鉄道はぜひとも乗ってみたいと思うのです。

◆ただ紹介する量が多く、一個一個の掘り下げが薄っぺらくなってしまっているのは、書籍の総ページ数との兼ね合いでしょうがないのだろうけど、ちょっと勿体ない。世界の鉄道の入門書という位置付けなのかな。


5点/10点満点

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今年は10点満点が多い

「ぼくと1ルピーの神さま」で今年4冊目の10点満点をつけた。

ここ数年を振り返ると、
2005年・2冊 (ルポ「戦争広告代理店」、ルポ「カラシニコフ」)
2006年・2冊 (ノンフィクション「日本の戦争力」、小説「東京タワー」)
2007年・2冊 (ルポ「子どもたちのアフリカ」、ルポ「神の棄てた裸体」)
2008年・2冊 (ルポ「アフリカ 苦悩する大陸」、ルポ「少女売買」)

と毎年2冊しか10点満点をつけていない。
けど今年は既に4冊。

自分の評価基準を変えたつもりはないので、今年は当たり年なのだろう。

(昔と比べ評価基準を変えていないつもりでも、読書を積み重ねる自分自身の知識量が増えるにつれ、昔なら10点満点付けたであろう作品でも10点付けることは少なくなっていくはずである(小説はちょっと異なるが)。だから、少なくともルポ物に関していえば、年々10点満点を付ける作品は減っていくはずなのだが、そうならず今年は例年よりも満点が多い。やはり当たり年なのだろう)

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ヴィカス・スワラップ「ぼくと1ルピーの神様」感想。
ミステリ系なのか?2009年05月07日読了。

ぼくと1ルピーの神様
ヴィカス・スワラップ/子安亜弥 / ランダムハウス講談社 2009/02 ¥840 (税込)

◆あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
クイズ番組でみごと全問正解し、史上最高額の賞金を勝ちとった少年ラム。
警察は、孤児で教養のない少年が難問に答えられるはずがないと、不正の容疑で逮捕する。
しかし奇蹟には理由があった―殺人、強奪、幼児虐待…インドの貧しい生活のなかで、少年が死と隣あわせで目にしてきたもの。
それは、偶然にもクイズの答えであり、他に選びようのなかった、たった一つの人生の答えだった。
話題の映画『スラムドッグ$ミリオネア』原作、待望の文庫化。


◆アカデミー作品賞を取った映画「スラムドッグ・ミリオネア」の原作小説。インド人で、在南アフリカ・インド大使館に勤める外交官ヴィカス・スワラップの作家デビュー作。原著はまずイギリスで出版されたとあるので、英語で書かれたのだろう。

◆構成が見事。この物語の舞台となるクイズ・ミリオネアは、主人公の貧しい少年ラム・ムハンマド・トーマスの過酷な人生を浮かび上がらせるための添え物で、映画(まだ見てないけど)では重要かも知れないが、この小説においてはそれほど重要ではない。

◆あまりにも偶然に偶然が重なってしまう展開に白けてしまう、インド貧困層の描き方が嘘くさく感じてしまう、18歳の主人公がこれほど過酷な人生を歩むなんて考えられない、などの理由で受け付けられない人も多いのではないかと思うが、、、

◆私は文句なしに面白く読めた。

◆今まで読んできたドキュメンタリーやルポ、バックパッカー旅行記などで知り得たインドと、この小説で書かれているインド貧困層は違和感が無く、インドならあり得る話だよなあ、と思えるのだった。

◆海外翻訳物は、原著がどれだけ絶賛されていても、翻訳者に小説を書く能力が足りないと、まったく面白くないものになってしまう。だが本書は翻訳もよかった。ストーリーがよく構成もよく翻訳もよい。久々にとても面白い翻訳物を読み、堪能した。万人に薦められる本ではないが、当ブログに書いている私の感想に多少なりとも共感を抱いてくれている方なら、たぶん、はまる。


10点/10点満点


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山崎朋子「サンダカン八番娼館 (新装版)」感想。
からゆきさんルポ。2009年05月01日読了。

サンダカン八番娼館 (新装版)
山崎朋子 / 文藝春秋 2008/01 ¥749 (税込)

◆幕末から明治を経て第一次世界大戦が終了する大正中期までのあいだ、北はシベリア、南は東南アジア、インド、アフリカにまで出かけていって、外国人相手に売春をしていた<からゆきさん>という海外売春婦が大勢いた。彼女たちは自ら好きこのんで売春をしたわけではなく、多くは女衒に「もっと稼げる場所に連れて行ってあげるよ」と騙され、付いていったら船倉に押し込められ、海外に連れて行かれ知らぬ間に借金まみれになっていて売春をする羽目になったという。もちろん、自分の意志で<からゆきさん>になった人もいるのだろうが。

◆著者は、今でいうストーカーに顔を切りつけられ、新劇女優になることを諦めざる得なくなったと書かれている。その後選んだ道が、底辺女性史の研究であった。本書は、その研究テーマに基づき、<からゆきさん>を多数輩出している天草地方に取材に行くところから始まる。

◆天草で偶然出会ったサキさんというおばあさん。話をするうち、サキさんが<からゆきさん>だった可能性が高い。偶然の出会いを元に、百足が住み着くほど腐った畳を取り替えることができない極貧生活をするサキさんの家に泊まりこみ、サキさんとの会話から<からゆきさん>の一端をひもといていく。

◆本書が「サンダカン」となっているのは、サキさんが働いていた地が、マレーシア、ボルネオ島のサンダカンだったからだ。


◆本書は出版年次が昨年であったので、比較的新しい本なのかと思って読んだが、読み進むにつれ、日本人の性道徳感や村社会ぶりがやや古くさく感じ、奥付を見ると原書は1975年に出版された「サンダカン八番娼館」と1977年に出版された「サンダカンの墓」の新装合本であることがわかった。

◆日本は豊かな国だと思う。しかし、100年前までは貧しい国だったのだ。その如実な例が本書に出てくる<からゆきさん>だろう。

◆本書には衝撃を受けた。後世まで絶版になることなく、大勢の人々に読んでもらいたい本だ。


10点/10点満点


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谷口正次「次に不足するのは銅だ」感想。
資源減少警鐘本。2009年04月28日読了。

次に不足するのは銅だ―メタル資源の限界
谷口正次 / アスキ-・メディアワ-クス (角川グル-プパブリッ) 2008/12 ¥789 (税込)

◆概要(紀伊国屋Bookwebより)
問題は、レアメタルではない!「産業の血管」である銅さえも、あきらかに生産のピークを迎えた。
あらゆるメタルを爆食し世界中の鉱山を買い占める中国と、超大型合併で寡占が進む資源メジャーが死闘を繰り広げるなか、日本はどのようにして「ものづくり」を続ければいいのか?新しい資源ナショナリズムと資源獲得競争を生き抜く道を探る。


◆以前「レアメタルパニック」という本の感想を書いた。この種の本がかなり好きで、石油を含めたエネルギーの奪い合いが起こると予測する「エネルギー争奪戦争」、水の取り合いが始まる「ウォーター・ビジネス」「ウォーターマネー」「水戦争」なども読んでいる。今回読んだのは、レアメタルや石油や水などではなく、銅など普通の金属がだんだんと手に入らなくなってくるというもの。

◆本書で指摘されている警鐘内容は、かなりの説得力を持って展開しており、また鉱物資源の採掘に関する基礎の基礎的な知識も得ることができ、アスキーから出た本とは思えない優れた内容であった。

◆タイトルが示すとおりの内容が丁寧に書かれており、そういう意味では読者の期待を裏切ることはない。さいきんは読者の期待を裏切るような中身のない本が多い中、この手のテーマに興味を持っている人は買って損のない一冊と言える。


8点/10点満点


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西水美恵子「国をつくるという仕事」感想。
正しい国際政治論。2009年04月22日読了。

国をつくるという仕事
西水美恵子 / 英治出版 2009/04 ¥1,890 (税込)

◆非常に素晴らしい。

◆世界銀行、南アジア地域副総裁の地位にあった著者が、貸し付け相手である国家=つまり各国のリーダーと渡り合った結果、優れた国家を導くのは、優れた指導者(政治家だけにあらず)であるということを痛感し、真のリーダーとは如何なるものかを説く、そういう本である。

◆政治家が私欲に走っている国は、必然的に民衆にしわ寄せが行き、国家としてダメになっていく。世界銀行の貸し付けは、金額が巨大なだけに、その審査には慎重を要する。政治家が私欲のために金を使うのか、国家構築のために使うのか。貧しい国々とはいえ、一国の首相や大統領と対等に渡り合い、大勢の国家指導者を見つめ、その結果よくなる国とよくならない国があり、よくならない国の多くは、政治と政治家に根源があると説く。

◆一例としてここに書くと、イスラム世界初の女性首相、パキスタンのブットー。本書の著者は、ブットー首相のことをマリー・アントワネットと言い放ち、民衆を見ず私利私欲に走る金まみれの政治家と扱き下ろす。暗殺されたあと後継者に息子を選ぶあたり、ブットー一族の私欲は尽きることがないと嘆く。

◆とにかく、素晴らしい本だ。


10点/10点満点


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齢四十二にして、日焼けとは火傷なのだということを身に滲みて知る

◆前振り

2006年9月、bianchi(というメーカー)のPRONTOという自転車を買った。4~5万の自転車を買うつもりだったのに、店先で見た瞬間に気に入ってしまい、118,230円も払って買った。2006年10月1日、納車(店に取りに行った)。

2006年10月9日、暖かかったのでタンクトップ一丁で、私の住んでいる柏から土浦まで往復。73Km走る。肩が日焼けして凄まじく痛かった。

2006年10月22日、週末サイクリングで交通事故。救急搬送され、単なる打撲と診断。痛みが全然ひかないので違う病院に行ったら、肋骨骨折とヒジの捻挫で、恢復まで3ヶ月以上かかった。自転車もけっこう壊れてしまったので、25,000円もするブレーキ兼ギアチェンジレバーに取り替える(当然保険で)。


◆2009年のゴールデンウィーク

昨年のGWは会社が民事再生を出してしまったため出勤だった。今年は暦通りの休みなので、どこかに行ここうかな、と4月30日になってから考え出した。

やっぱチャリンコしかないよな、ということでルートを考える。宿代がもったいないから、今まで日帰りサイクリングしかしていなかったけど、関東の近場なら宿くらいあるだろうと安易に考え、2泊3日のサイクリングを計画する。柏→水戸→犬吠埼→柏。

※宿代がもったいないというケチな根性もあるが、ひとりで温泉旅館に泊まると篦棒に高いのですよ。で、結局ビジネスホテルのシングルに泊まることになるのだが、そうすると旅情が味わえないのです。


◆柏から水戸まで

5月3日、AM6:00に起きるも、前日それほど飲んだわけではないのに、かなりの頭痛。もう一回寝る。13:00起床。体調回復。今から水戸に行くと到着が夕方過ぎるので観光できないなあ、と思いつつも曇り空だからそれほど疲れないだろうと考え出発。国道6号を通りたくなかったので、柏から成田線の布佐を経由して利根町、竜ヶ崎、牛久、土浦。ここで道に迷って携帯のナビ機能を使いルート検索すると、6号までの脱出ルートが簡単にわかった。思っていた以上に使えたけど、車用だからすぐ大きい国道に出ようとするのは使えない(大きい国道はのんびりサイクリングが出来ないから厭)。

105km走って、20:30水戸駅前に到着。楽天トラベルで空室確認した駅前のビジネスホテルに泊まる。
さっそくフロに入るが、体が熱い。しかし部屋は寒い。ホテル全館冷房に切り替えました、と張り紙されている。
膝が猛烈に痛い。50kmを越えるサイクリング自体が久々だし、3桁(km)走ったのは初めてなので、痛むのは当たり前か。明日も走るし早く寝るか、と22:30には布団に入る。しかし、体中が熱く寝付けない。掛け布団をとると寒くて震え寝付けない。これの繰り返しでまったく眠れない。常用している睡眠薬を持ってこなかったのも失敗だった。

結局一睡もできなかった。


◆計画変更、何の観光もしないで帰宅

5月4日、一睡もできないくらい体が疲れ切っているのでは、これ以上のサイクリングは無謀。計画中断、観光無しで帰ることにする。6:30朝食、6:50チェックアウト、即帰宅の途につく。しかし、帰宅するにも100km自転車をこぎ続けなければならないんだよなあ。けっこう絶望気分を感じつつも、ペダルをこぎ出す。昨日と同じく、曇り空。しかもこの日はかなり強い向かい風。普段なら時速20~25kmのスピードが出る勢いでペダルをこいでいるのに、15~18kmしか出ない。ルートを考えるのが面倒なので、6号に出て、ひたすらまっすぐ走る。

疲れているんだから余計なことしなけりゃいいのに、まったく観光しないというのも味気ないと思い、というより6号をただひたすら走るのに嫌気がさし、霞ヶ浦の先っちょを見に行く(JR高浜駅の近く)。

12:00過ぎたあたりから、急に晴れてきた。

96km走って、15:00ようやく自宅に到着。

帰路に買ってきたビールを片手に、びっしょりと汗まみれの顔をタオルで拭く。すると、すりむけたように痛い。慌てて鏡で顔を見ると、今までに見たことがないくらい自分の顔が日に焼けて真っ黒になっている。特におでこがひどい。

晴れ間を走ったのは3時間くらいだというのに。

しかも一睡もできなかったのに、ビールを飲んでもまだ眠れない。疲れ過ぎたのか。夕方、無理して日焼け治療薬と湿布を買いに行く。


◆そして

5月7日、GWが終わり出勤。社内のLAN工事で、ケーブル引き回しを4時間くらいやっていたら、体中から汗が出てきた。

しかし、おでこからは一滴も汗が出ていない。普段は汗かくとおでこもテカテカになるというのに。

トイレの鏡でよく顔を見ると、おでこの日焼け痕の皮が中途半端に剥け始めている。見た目、火傷のときの治りかけみたいな感じ。

そうだったのか、日焼けが過ぎると火傷と同じような症状になり、火傷痕のように汗が出なくなるんだな。齢四十二にして、はじめて身に滲みたよ。日焼けが軽度の火傷ということは、知識としては知っている。しかし、実体験としてここまでひどい日焼けをしたことがないわたしは、日焼け痕が火傷のようにひどくなるとは思ってもいなかった。程度の軽いケロイドみたいな状態だよ、顔が。治るのかなあ、これ。


更にいえば、絶対にハゲが進行した。当たり前だが毎日出勤前に髪の毛を整える。数日前まで見慣れていた自分の顔と比べて、生え際が数ミリ後退した。記憶にある自分の顔と比べているので確証はないけど、いやでも絶対にハゲが進行した。

ああ……


おわり。(2009年5月7日深夜記す)

※2009年5月8日昼休み誤記訂正および追記。

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高野秀行「メモリークエスト」感想。
使命遂行型旅行記。2009年04月20日読了。

メモリークエスト
高野秀行 / 幻冬舎 2009/04 ¥1,470 (税込)

幻冬舎のWeb上で一般読者から募集された様々な思い出。美しい思い出もあれば、むかつく思い出もある。思い出のその後を調べるため、高野秀行が世界各地に赴くのであった……

・タイの田舎村で大人を仕切る「スーパー小学生」のその後。
・タイの不良警官に絡まれて困っているところを助けてくれたミャンマー人のその後。
・セーシェル諸島で世界各国の春画を集めているインド人商人のその後。
・露骨に嫌な顔をした南アフリカの現地ガイドのその後。
・アメリカで知り合ったセルビア人留学生のその後。

この5つのミッションをこなすため、高野秀行はまずはタイに出かけるのである。

◆Web読者からのどうでもいいような依頼内容をまじめにこなす高野秀行。実に高野秀行っぽくて、読む前は期待大であったが、単に私の好き嫌いが理由なのだが、いつもの高野本より楽しめなかった。

◆いつもの高野秀行は、「どうして彼はこんな馬鹿馬鹿しいことにまじめに取り組むのだろう」と思えるような内容、例えばビルマに住んでアヘンを栽培するとか、インドに怪魚を探しに行くとか、そういうことを高野秀行自身は馬鹿馬鹿しいと思わず、純粋に自分自身が知りたいからやるのであり、端から見ると馬鹿馬鹿しいようなことでも、高野本人の真剣さに引きずり込まれてしまうのが、いつもの高野本の醍醐味だと思うのだ。

◆しかし本書は、基本的には高野本人が探したいと思っていることではないので、そこいらがイマイチ私の琴線に触れなかった。本書の第4章は、ネタバレになるから詳しくは書かないけど、上記のような理由も相まって、本書の中で一番面白かった。


5点/10点満点


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