田中真知「孤独な鳥はやさしくうたう」感想。
紀行エッセイ。2009年06月01日読了。

田中真知 / 旅行人 2008/07 ¥1,680 (税込)
◆旅行人という雑誌を出版している旅行人という出版社がある(要は雑誌名と出版社名が同じなのである)。主催者兼編集発行人はバックパッカー紀行モノで有名な蔵前仁一氏で、私が旅行人(という雑誌)を定期購読しはじめた頃、月刊誌ではなくなり季刊誌になっていた。今の旅行人(という雑誌)は、編集発行人である蔵前仁一氏が年とって編集作業が辛くなってきたから、年2回出版される雑誌になっている。
◆本書「孤独な鳥はやさしくうたう」は、雑誌旅行人に定期的にコラムを載っけている田中真知氏の、1990年頃からの旅の記録をまとめた本である。著者の田中真知という名前は、字面で判断し女性だと思っていたが、本書を読んで男性だと知った。ううむ。
◆1990年頃の私は、何となく就職した会社も3年目を迎え、仕事が面白くなりだし、朝も昼も夜も仕事に打ち込んでいた。旅に行こうなんて思ったこともなかった。その頃、私と同世代の著者はザイール川を渡っていた。数年前から旅に取り憑かれてしまった私は、若い頃に旅の魅力に気づいていれば良かったなあ、とつくづく思う。
◆著者の書く文章が少し哲学的で、「深夜特急」っぽく感じる部分もあるが、良くできた佳作である。
6点/10点満点
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