« 石破茂×小川和久「日本の戦争と平和」感想。
国防論対談。2009年06月09日読了。
| トップページ | 坂本達「やった。」感想。
自転車旅行記。2009年06月15日読了。 »

2009/06/21

里見清一「偽善の医療」感想。
エッセイ。2009年06月10日読了。

偽善の医療
里見清一 / 新潮社 2009/03 ¥735 (税込)

◆本書は、現役の肺癌治療内科医である著者が、医療に関する問題点を列挙した本である。しかし、あえて言う。本書は、医者が医療に関して書いたエッセイである。


◆本書の概要(紀伊国屋Bookwebより)
「患者さま」という偽善に満ちた呼称を役人が押し付けたことで、医者は患者に「買われる」サービス業にされた…。
医療にまつわる様々な偽善を現役医師が一喝する。
「セカンドオピニオンのせいで患者と医者が疲弊する」「インフォームドコンセントは本当に良いことか」「有名人の癌闘病記は間違いだらけ」「病院ランキングは有害である」「安楽死を殺人扱いするな」―。
毒と怒りと医者の矜持が詰まった問題提起の書。


◆このテーマの本は、小松秀樹という医師が書いた「医療の限界」3点/10点満点および「医療崩壊」8点/10点満点という2冊と、アメリカ製薬業界は広告まみれで金まみれの実態を暴いたマーシャ・エンジェル「ビッグ・ファーマ」8点/10点満点を読んでいる(記憶に残っている本のみ列挙)。数冊の書籍から得ている知識ではあるが、今の日本の医療の問題は医師不足などではない。産科医や小児科医の不足は、医師を増やしたって解決できない。使命感溢れる医師がいたところで、訴訟リスクから逃れられるわけではない。急患を受け入れて治療の甲斐無く患者が死んでしまったら、医療ミスではないかと訴えられる。世の中間違っているよなあ。

◆そういう考えを持っている人には、納得いく話が多数載っている。

◆とはいえ、本書は医学をテーマにした新書というより、冒頭に記したように、医者が書いたエッセイと捉えるべきだろう。


8点/10点満点


にほんブログ村 本ブログへブログランキングに参加しております。
バナーをちょこっと押していただけると恐悦至極なり。


|

« 石破茂×小川和久「日本の戦争と平和」感想。
国防論対談。2009年06月09日読了。
| トップページ | 坂本達「やった。」感想。
自転車旅行記。2009年06月15日読了。 »

◇エッセイ・紀行文」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43036/45353675

この記事へのトラックバック一覧です: 里見清一「偽善の医療」感想。
エッセイ。2009年06月10日読了。
:

« 石破茂×小川和久「日本の戦争と平和」感想。
国防論対談。2009年06月09日読了。
| トップページ | 坂本達「やった。」感想。
自転車旅行記。2009年06月15日読了。 »