
下川裕治 / 新潮社 2009/07 ¥539 (税込)
◆格安エアラインで日本に乗り入れているうち最も有名なのはオーストラリアのジェットスターで、ゴールドコースト往復4万円。燃油サーチャージが無い今の時期なら、本当に4万で行けるわけだ。日本では空港利用料が割高なのでイマイチ普及しない格安エアラインだけど、世界的には大手航空会社を食って主流となりつつある事実は、いろんな本で紹介されている。私が読んだだけでも、緒方信一郎「もっと賢く・お得に・快適に空の旅を楽しむ100の方法」5点/10点満点とか、チャーリィ古庄「格安航空会社の選び方」7点/10点満点などがある。(私が知っているの日本乗り入れ格安エアラインは、ビバマカオがチャーター便の形で羽田に乗り入れている)
◆サービスの良い航空会社や、マイレージを貯められる航空会社より、単純に値段が安いことにメリットを感じる客が多くなってきている。今まで国際線を利用しなかったような客層=労働者層が多い=が増えてきたことにより、格安エアラインはシェアを拡大してきている。日本では静岡空港や、茨城空港(というのが来年水戸の近郊にできるらしい)あたりに、タイガーエアとかエアアジアが乗り入れるのでは、との噂。
◆前置きが長くなりましたが、貧乏旅行で名を馳せた下川裕治がトライする新たな企画、それが本書で、格安エアラインを乗り継いで世界一周をするというもの(本書のどこに書いてあったのか忘れてしまって正確じゃないけど、世界一周に要した期間は2週間くらい)。
ルートは
・関空→フィリピン・マニラ・ニノイアキノ国際空港
\24,286 セブパシフィック航空
・マニラ・クラーク空港(マニラ市内から80km)→マレーシア・クアラルンプール国際空港の敷地のはずれ(空港のメインターミナルから20km離れている)
\9,950 エアアジア
・クアラルンプール国際空港→シンガポール・チャンギ国際空港
\2,470 エアアジア
・チャンギ国際空港→インド・バンガロール
\11,878 タイガーエアウェイズ
・バンガロール→UAE・シャルジャ(ドバイの隣の首長国)
\10,822 エアアラビア
・シャルジャ→エジプト・アレキサンドリア
\19,343 エアアラビア
・エジプト・カイロ(アレキサンドリアから電車で4時間)→ギリシャ・アテネ
\20,034 エージアンエアライン
・アテネ→イギリス・ガトウィック(ロンドン近郊)
\14,681 イージージェット
・ガトウィック→アイルランド・ダブリン
\13,224 エアリンガス
・ダブリン→ニューヨーク経由ロサンゼルス・ロングビーチ
\35,310 ジェットブルー(なんとユナイテッドとのコードシェア)
・ロングビーチ→成田
\57,230 普通の航空会社シンガポール航空の普通の片道チケット
というわけで飛行機代だけの合計は\219,228。格安エアラインの乗り入れる空港までは町中から離れていることが多く、そこまでの移動費用を考えるともっとお金はかかっている。
◆旅情が書かれた部分もあるけど、移動距離と移動時間を比べると飛行機に乗っている時間の方が多いのではないのか?と思え、旅というより格安エアラインで世界一周をしましたという貧乏移動の記録である。まあいつもの下川本なのである。
5点/10点満点
※7/31、茨城空港の場所を水戸から水戸近郊に修正しました。正確には小美玉市だそうです。
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