佐々木俊尚「2011年 新聞・テレビ消滅」感想。
新書。2009年09月16日読了。

佐々木俊尚 / 文藝春秋 2009/07 ¥787 (税込)
◆日本のマスメディア=新聞とテレビは崩壊の危機にある。
ニュースはネットで無料の記事を読めばいいので、わざわざ月4000円=年間4万円以上も払って宅配された紙媒体を読む必要性は薄れてきている。
テレビはリアルタイムで見る必要はなく、ハードディスクレコーダーでCMスキップしながら見ればいい。もしくはネットのyoutubeで見ればいい(違法アップロードかもしれないが)。
という結論ならよくある話。
◆本書は、単純なインターネット脅威論ではなく、グーグルの及川卓也氏が提唱したメディアのプラットフォーム化という概念、
コンテンツ=内容
コンテナ=内容を納める媒体
コンベヤ=媒体の流通経路
という形で説明している。
◆この言葉に基づき、旧来の新聞を分類すると、
コンテンツ=新聞記事
コンテナ=新聞紙に印刷された記事(新聞紙そのもの)
コンベヤ=新聞販売店
となるが、
インターネットでニュースを読む層が増えてきた今は、
コンテンツ=新聞記事
コンテナ=新聞紙、またはニュースサイト
コンベヤ=新聞販売店、またはインターネット
と変化してきているとのことだ。
◆著者によると、メディアの中でもっとも金儲けのうまみがあるのは「コンテナ」の部分であり、コンテナ部分をニュースサイト(日本ならyahooがダントツ)に奪われてしまった新聞各社は、これからますます経営が悪化していくだろう。
◆というようなことが書かれている本書。タイトルが「2011年」になっているのは、日本のマスメディアが雪崩を打ったように崩壊し始めるのは、地デジに完全移行する2011年という著者の予測から。予測ではあるが、説得力がある。過去に読んだマスコミ崩壊論の書籍や雑誌記事の中で、今のところもっともよくまとまっている。
9点/10点満点
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