村瀬拓男「電子書籍の真実」感想。
いわゆる新書。2010年08月05日読了。
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twitterで本書の感想を書いている人がいて、著作権と著作隣接権の区別が付いていなかった。ちゃちゃ入れようかと思ったけど、その前に本書を読まなくちゃ話にならない。まあこの手のテーマは興味があるのでちょうどいい。
実際つい先日本書と同じテーマの本、佐々木俊尚「電子書籍の衝撃」を読んだ。結論を先に言うと、本書「電子書籍の真実」の方が内容的に勝っている。
著者は、新潮社で15年間電子書籍事業を担当してきた方で、そのあと弁護士資格を取得し、現在自分で弁護士事務所を運営している方。電子書籍に関しては、当事者中の当事者である。
本書は、なぜ今年が電子書籍元年と言われているのかに関する説明から入り、日本に於ける電子書籍の歴史的経緯=日本の出版社は電子書籍にはいろんな形でトライし続けている実情の説明、ところでそもそも電子書籍とはなんぞや?という定義に話は進む。
そして電子書籍には3つの課題があると著者は結論づける。日本語表示方法を含めたフォーマットの課題、流通に関する課題(今だと、iPadはアップルが、Kindleはアマゾンが流通を独占する状態)、著作権処理に関する課題である。
非常によくまとまっている。感情をなるべく排し、客観的に書かれているのも好印象。
著作権処理に関する記述では、ページ数の関係かやや強引(説明不足)な部分もあり、わたくし的にはそこがちょっとマイナス。
8点/10点満点
※私はテレビ番組製作会社で13年ほど映画とゲームと漫画と音楽の著作権と公衆送信権の実務に携わってきましたので、頭でっかちじゃございませんよ。
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