逢坂剛「暗殺者の森」感想。
イベリアシリーズ6。2010年12月02日読了。
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逢坂剛、渾身の長編小説イベリアシリーズ。
第一作「イベリアの雷鳴」
第二作「遠ざかる祖国」
第三作「燃える蜃気楼」
第四作「暗い国境線」
第五作「鎖された海峡」
に続く第六作が本書。
イベリアシリーズとは、第二次世界大戦下のスペインを舞台に、
ペルーとスペインの二重国籍を持つ日本人北都昭平(実は日本陸軍のスパイ)、
イギリスの諜報員(MI6)の女性ヴァジニア・クレイトン(スペイン駐在)、
ドイツ国防軍情報部長官カナリス(反ヒトラー)、
聯盟通信ベルリン支局長尾形正義、
北都とヴァジニアの2人が主人公で、カナリスと尾形がメイン脇役となり、さらに数十人に及ぶ人物が登場、史実を忠実に(たぶん)なぞりながら話は展開する。
スペイン内戦でドイツに借りを作ったフランコ(スペイン総統)は、第二次世界大戦で英米側にいい顔をしつつドイツにもいい顔をする中立国の状態を維持。そんなスペインは、枢軸国側、連合国側双方が諜報合戦を行う場となっていた。
そんなスペインで北都とヴァジニアは出会い、敵国の諜報員同士でありながら次第に惹かれ遭っていく。戦争という荒波が二人の運命を翻弄、時には敵国の諜報員として対立し、時には自国の仲間から裏切られ、時にはゲシュタポの無法に協力して戦い、そして徐々に枢軸国の敗戦が近付いてくる……
ま、こんな感じのお話です。
さてシリーズ6作目となる本作。
映画のシナリオを読むかのように、淡々とした感じで進んでいく。本作では1944年6月から1945年5月までの出来事が書かれている。ヒトラー暗殺未遂事件である「ヴァルキューレ作戦」が話の軸の一つになっている。(私は歴史に疎いのでこんな作戦知らなかった)
まあいいや。私は本シリーズのファンなので、ちょっと甘めの点数を付ける。
8点/10点満点
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