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2011/01/23

桃井和馬「妻と最期の十日間」感想。
エッセイ。2011年01月18日読了。

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妻と最期の十日間

下川裕治「12万円で世界を歩く」の写真担当で、下川裕治とは「世界一周ビンボー大旅行」との共著もある、写真家桃井和馬。

私は、フォトジャーナリスト広河隆一の著作(および広河が編集長を務める雑誌「DaysJapan」)を何冊か読み、そこで桃井和馬というフォトジャーナリストのことを知った。

2007年02月22日に読み終えた「岩波フォトドキュメンタリー 破壊される大地」
2007年11月19日に読み終えた「観光コースでないアフリカ大陸西海岸」

この2冊を読んでいる。

どちらも、明確なメッセージが伝わってくる素晴らしいフォトルポである。


本書は、

桃井和馬の妻がある日突然会社で倒れ、飲み屋で呑んでいる最中に連絡を受けた桃井和馬が、うろたえながら病院に駆けつけると、くも膜下出血で意識のなくなった、そして二度と意識が戻ることはないだろう妻がベッドに横になっていた。妻はまだ41歳。二人の間には11歳の娘が居る。

あまりにも突然の出来事で、娘の前でもうろたえ取り乱しそうになった著者は、妻の状態をできる限り記録に取ることにした。


◆紀伊國屋Bookwebより
世界各国の紛争地域を取材してきた著者が、最愛の妻をくも膜下出血で亡くすまでの看取りの十日間を記録したノンフィクション。
世界中で多くの生と死を見続けてきた著者だったが、迫りくる妻の「死」には、ただひたすら戸惑い、動揺し、取り乱すばかりだった。
回復の兆しはなく、意識も戻らぬまま、脳死に陥る妻。
著者は、妻の「その瞬間」までを詳細に記録することで、過酷な現実と向き合うことを選ぶ。
◆引用終わり


出版社の企画としては、映画化(2011年1月5日から公開)された眉村卓「僕と妻の1778話」を意識したものだろう。


だけど本書にはそういう二番煎じ的なことは感じられず(と言っても私は眉村卓を読んでいないのだが)、

あまりにも突然訪れた妻の死に、夫として父親として男として、その事実に正面から向き合いたくても、愛する妻がいなくなってしまうことを受け入れられないちっぽけな男の姿を包み隠ささず書いている。

世界中の危険地帯を取材している著者ですら、肉親の死というのは精神的に辛いのだな。

読んでいてつらくなる本だった。


8点/10点満点


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