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2011/01/28

山下鈴夫「激白 臓器売買事件の深層」感想。
言い訳本。2011年01月25日読了。

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激白 臓器売買事件の深層―腎移植患者が見た光と闇

病腎移植で有名になってしまった万波誠医師が手がけた腎移植のなかに、臓器売買事件で立件される事例があった。

この事例では、ドナー(臓器を提供する側)とレシピエント(患者・臓器をもらう側)に血縁姻戚関係は無く、レシピエントがお金を払ってドナーの腎臓をもらったことで、臓器移植法違反で立件され、ドナーは罰金刑、レシピエントは執行猶予付き判決を受けた。

本書は、事件の当事者であるレシピエントが「事件の真実は異なる。警察もマスコミも正しい情報を伝えていない」と自ら筆を執って書いたもの。


で、感想。


著者(1947年生まれ)は浅学かつ自分に甘っちょろい爺さんで、書かれていることはただの言い訳にしか感じられない。


以下、私にしては珍しく著者を罵倒する。

◆根本的に間違っている

(9ページから引用)
「本書を読むと理解していただけると思うのだが、私たちは腎臓を「買った」のではなく、腎臓を提供してもらったことに対して「お礼を贈った」のである。」

同じことだ、バカたれ。
(10ページから引用)
「(略)生きるか死ぬかの境目にいる人間が、生命を保つための臓器を提供されたとき、手術をしてくれた医師やドナーに対し、言いようもないほどの感謝の念を抱くのである。これは、私じしんが死の淵から舞い戻ってきて、強く感じたことだ。
 その感謝の気持ちをお礼の品物で、あるいは現金で贈ることを、一方的に禁止してしまっていいのだろうか、という問題である。」

日本の国民皆保険制度を正しく等しく運用するためには、一方的に禁止するのが当たり前だ、バカたれ。
(113ページより引用)
「私にしても妻にしても、そのようなことは一切考えず、A子さん(注:ドナーのこと)のためににとお金を振り込んだり、車の用意(注:A子さんが要求した金品のひとつ)したりしていたのだ。あくまでもお礼のつもりで。」

お礼と言えば免罪符になるとでも思っているのか。そんなことを言いだしたら、人を殺しても「あれは復讐です」が許されてしまうぞ、バカたれ。

◆著者の医者嫌い(適当に内容抜粋)

著者は2000年4月に体の怠さを感じた。足が怠くなった。目の調子もおかしくなった。でも医者嫌いだから医者には行かなかった。

2004年1月、飼い猫が死んだショックで寝込んだ。熱が下がらなかった。足がパンパンに腫れ、足の甲が剥げ液体が出てきた。でも病院には行かなかった。

薬を飲んだが怠い。

そして血尿が出た。2004年2月、ようやく病院に行った。すぐ入院し、胃に七つの潰瘍が見つかった。

2004年4月、万波誠医師のいる病院に転院氏、腎不全と診断され入院し、透析を開始した。

(何日後の話か不明だが)枕が変わると眠れないので、外泊許可をもらって自宅で熟睡した。

そのまま数ヶ月、病院に戻らず、自宅で暮らした(当然透析もしない)。

(括弧内追記:徐々に悪化していったので)病院に戻った。

何度目かの外泊の時、体調が悪くなり救急搬送、余命3ヶ月の宣告、腎移植を奨められる……


何ヶ月も透析を受けないって、バカだろう、お前。

(この行追記)医者の言うことを守らず、どうしようもないくらい状態が悪くなったら病院に駆け込む。お前みたいなのがいるから、日本の医療費は高騰し続けるんだよ。


◆日本の医療制度

医者が患者を見下すことが当たり前だった時代(1900年代初め)、医療を受ける行為は金持ちの特権だった。しかし労働者階級は医療の恩恵に与れなく、放っておくと労働者階級の連中が怒り出すので、国民皆保険が始まった(注:参考リンク「国民健康保険制度の歴史」)。第二次世界大戦終了後、だんだんと制度が整っていき、現在の国民皆保険に近い形になっていった。

しかし、医者の特権意識は続いていて、それを暴いたのが山崎豊子の「白い巨塔」(1965年刊)である(まあ、小説ですけど)。

以降、医者の高慢ちきぶりに腹を立てていた識者論者国民その他大勢が、「医者にも看護師にも謝礼金を払うな」と言いだし、実際そういう風潮が徐々にできあがっていき、病院側も「謝礼は一切受け取れません」と張り紙をするところも出てきた。

であるから、私(1966年生まれ)なんかは物心ついたときから、医者に「礼金」を払う習慣なんぞ持っていない。そりゃ私だって結構いい歳だ、私より年上の親戚縁者(祖父祖母伯父伯母など)が「手術したらお金かかるでしょ、お礼金とか出さんとならんしね」なんて言っているのを聞いたことがあるので、私と同世代の人たちの中には礼金を払った経験がある人もいるだろう。

しかし、例えば1980年以降に生まれた今30歳くらいの医者なんかは、患者から「礼金」をもらうなんて、昔話で聞いたことはあっても、実際に経験したことのない医者が大勢いると思う(私は医療関係者じゃないので、この辺は単なる推測に過ぎないのだが)。

国民皆保険の理念は、「国民がみな等しい医療を受けることができる」ための制度である。そのために医療点数制度があるのだ(点数制度の善し悪しはおいといて)。それなのに、医療に対し点数外のところで金品の授受が発生してしまったら、点数制度そのものの意味が無くなってしまう。

1947年生まれの著者が、いい歳した大人が、こんなことも判らないのか。

バカたれだな、本当に。


◆浅学なのに

本書では、医学書から書き写したような腎臓や透析の解説、移植医療の歴史などが数十ページにわたって書かれている。日本で最初の心臓移植「和田移植」についても言及している。

(45~46ページから引用)
「(略)チャレンジ精神に富んだアメリカ人だから、重度の腎臓病に罹患した場合、座して死を待つよりも、移植を試みて治癒することに賭けてみるということはある。日本人は、むしろ現状維持を望み、あえて挑戦するよりも、いま以上に悪くならない方を選択する傾向が強い。
 確かに、そうした精神構造の違いは存在する。
 それと、もうひとつ、とくに決定的だったのは、 一九八六年(昭和四三年)八月、札幌医科大学胸部学科の和田寿郎教授によって行われた心臓移植手術であった。
 四十年を経ても、多くの人の記憶に残っている事件である。
 問題となったのは、患者が本当に心臓移植を必要としていたのかどうか、免疫抑制剤を少量しか使わなかったのはなzせか。さらには、ドナーである大学生の「死」は確実だったのかという根源的な疑問も呈されたのである。」


お前の浅学さから考えると、お前はその時期に「和田移植」があったことさえ知らなかっただろう。それを何知ったかぶって滔滔と語っているんだ。

身の程を知れ、バカたれ。


3点/10点満点


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