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2011/01/25

渡部潤一「新しい太陽系」感想。
知的教養。2011年1月19日読了。

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新しい太陽系


天体写真集「FAR OUT」を見たら、その写真の素晴らしさに感激して、星のことをもっと知ろうと思った。

SF小説にどっぷりとはまっていた小学生高学年~中学生の頃、SF=宇宙という単純な発想から「天文ガイド」を不定期に買っていたので、星についてはそれなりの知識があるけど、大人になってから改めて星についての本を読んだ記憶がほとんどない。

ので、本書「新しい太陽系」を読んでみた。


著者:渡部潤一氏は、1960年福島県生まれ。国立天文台天文情報センター長。東京大学理学部天文学科卒。専門は太陽系小天体の観測的研究。2006年、国際天文学連合「惑星定義委員会」の委員となり、冥王星の惑星からの除外を決定した最終メンバーの一人

!!!冥王星を惑星から外す決定をした人(の一人)!!!


本書は、なぜ冥王星が惑星から外れてしまったのかを、星空を観測する技術革新から解説している。

1)ガリレオの時代=1600年代の天体望遠鏡による観測
  →天王星まで発見

2)天体力学と星図(1800年代中頃)
  →天王星の軌道のズレから海王星を予測し、発見

3)写真撮影技術
  →海王星の軌道のズレから冥王星を予測し、写真を丁寧に見て発見(1930年)

4)電子撮像技術(1980年以降)
  →冥王星より遠い場所に小惑星を発見(1992年)。そして冥王星より遠い場所に、冥王星より大きな小惑星エリスを発見(2003年)。現在最遠128億光年の天体まで観測。

そして本書は、最新の研究データ(と言っても本書が出版されたのは2007年)を元に、現在の太陽系はここまで研究が進んでいるんだよ、ということを、太陽、水星、金星、地球、月、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星と太陽系外縁天体に章立てし、分かり易く解説した本である。

私が星に興味を持っていたのは1980年代前半までなので、最近の情勢なんてとんと知らなかった。

うん、久しぶりにワクワクしながら読み進めることができました。

だいぶ前に買った天体望遠鏡、今のマンションに越してきてから一度も箱を開けていない天体望遠鏡で、久しぶりに星空観測してみようかな。

……と思って箱を開けたら、レンズがすっかり曇ってしまっていた。安物だったからなあ。

で、天体望遠鏡を検索していたら国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトというのを発見しまして、これが素晴らしい。Webサイト上でここまで軽やかに動くとは(注:12月に買い換えたパソコンの性能が良いからかも)。

で、そのプロジェクトから作られたソフトが 4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」

これが素晴らしいソフトである。

GoogleEarth星空版を3DCGで表したような感じのソフトだが、星空のダイナミックさを知るのならGoogleEarth星空版より「Mitaka」の方が上である(個人的感想)。

私が知らなかっただけなんだろうけど、国立天文台、やるな。


やっぱり天体望遠鏡の入門用製品、買っちゃおう。


8点/10点満点


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