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2011/02/25

宮田珠己「だいたい四国八十八ヶ所」感想。
紀行エッセイ。2011年02月17日読了。

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だいたい四国八十八ケ所

世間で言うところのバックパッカースタイルで世界中のいろんなところに行って(アジアや日本国内が多いけど)、脱力系ゆるギャグ飛ばしまくりの紀行エッセイを書きまくって、読者を笑いのどん底に突き落とすナイスガイ宮田珠己。通称タマキング。

何でナイスガイかというと、世界一周に行く前、高野秀行と宮田珠己の有料トークショーに行ったのだが、トークが終わった後「サインしますので、高野さん宮田さんの本を持参の方は並んで下さーい」と運営スタッフが言うのだけれども、サイン貰えるなんて知らなかったから本を持っていなかった。うーむ別にサインなんか欲しくないけど(負け惜しみじゃないよ)なんかすごく悔しい。ので、程なく開催された高野秀行と宮田珠季と内澤旬子の3人有料トークショーに、3冊の本を持参して赴いて見事3人のサインをもらったのだが、まあそのとき見た宮田珠己が私より2歳年上とは思えないくらい若々しかったのである。ちなみに高野秀行と内澤旬子は私と同学年である。せっかくなので、高野秀行のブログ「ムベンベ」に宮田珠己の写真が載っていたのでリンクを貼ってみる(水色の長袖Tシャツが宮田珠己、半裸が高野秀行)。

本書は、そんな宮田珠己が、四国八十八ヶ所のお遍路に歩いてチャレンジする顛末記である。

◆本書帯より

いっぱい歩けばそれでいい

のために、なんて考えていると、旅はいつまでたってもまらない。意味を考えるに計画を立て、結論が出るに出発してしまう。これが大切である。お遍路に行くとなると、普通は誰かの供養がしたいとか、穢れた魂を浄化したいとか、あるいは心に重たい物を抱えているのでそれを取り除きたいというほどでもなく、せめて、一度ここらで自分の人生をじっくり考え直してみようと思って、ぐらいの動機があってもよさそうなもんだけれど、私にはそういう神妙な理由はもなかった。あったのは、●一周してみたい(四国)。●全部回ってみたい(八十八ヶ所)。●いっぱい歩きたい。の三点だけである。お遍路する理由としては、安直すぎるような気がするし、どうみても信心が足りないのは明らかだったが、本音だから仕方ない。(本文より)

◆四国八十八ヶ所のお遍路は、総距離1100kmを超えるのだとか。それを宮田珠己は都合8回に分けて旅し、セミリアルタイムでWeb連載されたのが本書。

前半はいつのもすっとぼけた文章とは異なり、ちょっと硬い感じがしてしたけど、いやまあ何というかすっとぼけていることはすっとぼけているのだが、まだ歩き遍路に慣れていない宮田珠己の心の迷いがそのまま文章とか内容に現れているような感じ。だが歩き遍路に慣れてきて、あらゆる迷いが吹っ切れたような後半は格段に面白くなってくるのである。

宮田珠己ファンである私は堪能しました。

でもなあ。この本、宮田珠己を一冊も読んだことがない人には薦めたくない。

というわけで、宮田珠己を一回読んでみたい人は、「ウはウミウシはウ」を買って読むか、現在Web連載中の「日本全国津々うりゃうりゃ」「四次元温泉日記」を読んでみましょう。Web連載はもちろん無料です。


6点/10点満点

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