門倉貴史「本当は嘘つきな統計数字」感想。
うんちく新書。2011年04月25日読了。
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日本のアンダーグラウンドを経済的に観察した「日本の地下経済―脱税・賄賂・売春・麻薬」(採点はやや辛め)、「貧困ビジネス」(採点は辛口)や、BRICS経済を分析した先駆け的な「手にとるようにわかるインド」などを著している著者門倉貴史。
しかーし。フジテレビで放送している「ホンマでっかTV」に出演して、書籍で取り上げるネタから想像されるイメージとは大いに異なる似非おかまキャラになって(させられて?)しまって、以前から同氏の著書を読んでいる読者の失望を買ってしまった門倉貴史。(とはいえ知名度向上には大いに役立っただろう)
本業に支障が出るという理由で「ホンマでっかTV」を降板し、本業に勤しむのかと思っていたら、土俵を変えて「たけしのTVタックル」に出ていたが、弱々しいキャラは相変わらず。
で本書は、そんな同氏が昨年11月に出した本。
統計数字というのは、結果だけ見ても実態が分からないことがある、分母と分子をよく見極めなければならないという話とか、言葉のレトリックに騙されてはいけないという話が書かれている。
例として挙げると、所得が増え暮らしが豊かになっていくと、エンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのこと)が下がる。これは義務教育の社会科で習うから、誰しもが知っている当たり前の話。しかし、昨今の超高齢社会ニッポンでは、単純にこの図式は当てはまらない。高齢者は食が細い。職が細けりゃ、エンゲル係数は下がる。今のニッポンは人口に対する老齢人口がむちゃくちゃ高い。統計に影響を与えるくらい、老齢人口が多いのだ。
もひとつ例を挙げると、あなたがガンに罹ったとする。5年後の死亡率は1%ですと宣告されるのと、5年後の生存率は99%ですと宣告されるのは、確率的にはまったく同じだが、受ける印象がまったく異なる。
といような話が盛りだくさん。
堅苦しい新書というよりは、最近はやりの雑学蘊蓄を得るソフトな新書です。
暇つぶしに読むには良い本です。
6点/10点満点
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