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2011/07/15

浅井宏純「アフリカ大陸一周ツアー」感想。
紀行エッセイ。2011年07月02日読了。

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アフリカ大陸一周ツアー―大型トラックバスで26カ国を行く

私はJALマイルを貯めている関係で、本はほとんど紀伊國屋bookWebで買っています

で、私は「ぴあ」の株を所有しています。ぴあの株を持っていると(諸条件はありますが)毎年5000円分の図書カードを株主優待でもらえます。ちなみにぴあの株は(今なら)8万円くらいで買えます。

今年もそういう時期になりまして、自宅に5000円分の図書カードがやってきました。さて何買おうかな、と本屋に行ったら本書「アフリカ大陸一周ツアー―大型トラックバスで26カ国を行く」がありました。

アフリカ諸国を4WDトラックを乗用に改造したバスで縦断するツアーというのは、テレビでも何度か取り上げられ、アフリカ好きにはそこそこ有名な旅行方法です。よく聞くのはエジプトから南アフリカまで8~12カ国を半年くらいかけて縦断するルートで、費用は飯代込みで50万円くらい(ビザは自分で取る・飯は自炊・宿は全泊テント)。

本書もそういうツアーを利用して旅した旅行記なのだろうと察しはついたのですが、26カ国を10ヶ月で行ったという内容にちょっと驚きました。

モロッコ→(西サハラ→)モーリタニア→マリ→ブルキナファソ→ガーナ→(トーゴ→)ベナン→ナイジェリア→カメルーン→ガボン→ブラザビルコンゴ→キンシャサコンゴ→アンゴラ→ナミビア→南アフリカ→ボツワナ→ジンバブウェ→マラウィ→タンザニア→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→エチオピア→スーダン→エジプト(目次を拾うと24カ国。目次に載っていない西サハラとトーゴを加えると26カ国)

おお!すごいじゃん。

こりゃー買いだ。買って読まねば。(どうせ「ぴあ」から貰った図書カードで買うんだし)


1955年生まれで留学コンサルタントの著者=英語ぺらぺらっぽい=は、2009年に意を決して55歳にしてアフリカ縦断トラックバスツアーに参加。そのツアーで感じた生のアフリカを、余すところなく書き表したのが本書。

なんだけどー。

この著者、底浅い。

留学コンサルタントをしていたわりには、海外に関する知識がなさ過ぎ。
それと、紀行エッセイを書こうとしているわりには、他の優秀な紀行エッセイを知らなさ過ぎ。
いい歳こいてんだからさ、もっと勉強してから本書けよ。
まあこれは出版させる幻冬舎にも問題ありなんだけど。


◆187ページ
日本がアフリカをはじめとする発展途上国への援助資金を豊富に出していることに関して、結果的にその資金が腐敗した発展途上国の政府高官の懐に入っていることを南アフリカ出身の20代の若者から教えられ、「日本国民の税金はこんなところで無駄になっているのかもしれない」などと書いている。

あのね。
日本は武力で世界平和に貢献できないから(自衛隊の海外派兵は禁止されている)、金という武器で外交を行っているのよ。もっともっと勉強しようね、留学コンサルタントさん。


◆同じく187ページ、マラウィでの話
高校生二人組が、「昔、この近くでウナギを探している日本人がいた」など、わけのわからないことを言いながら、しつこくつきまとう。

あのね。
マラウィでウナギを探す日本人ってのは、東大でウナギ研究をしている青山潤氏のことで、「アフリカにょろり旅」という第23回講談社エッセイ賞受賞した作品にその詳細が記されている。マラウィでウナギを探している日本人の事なんて「マラウィ ウナギ」で検索したらすぐに出てくるのに、著者は本書を書くにあたってそういう調べ事すらしていないんだな。


◆222ページ、ルワンダの話
ツチ族の男性(虐殺された方)に話を聞いた
「家族はみんな殺された。でも、国外脱出し、難民として生き延びたツチ族も戻ってきたので、今、この国の10人に一人はツチ族だ。副大統領もツチ族だ」

あのね。
現ルワンダ大統領(ポール・カガメ)がツチ族なんですけど。
なんでそんなことすら調べないの?
お前、バカ?


◆232ページ
サブサハラあたりから、意外にもアフリカと中国とは関係が深いのだとわかってきた。

あのね。
中国が積極的にアフリカ諸国に投資しているのは海外事業を展開しているビジネスマンの間じゃ周知の事実で、知らないのはあんたが単なる無知なだけで、意外でもなんでもないんだよ。

もういいや。


この著者は日本人でもビザ取るのが面倒と評判のアンゴラやスーダンに行っているんだけど、どうやってビザを取ったのかは不明。アフリカ諸国の旅行ガイド本としては全く役に立たない。


何だかねえ。すごく中途半端な本だ。

どういう読者を対象にしているのかよくわからない。


4点/10点満点


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