久繁哲之介「地域再生の罠」感想。
地方再建論。2011年06月24日読了。
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あー、シャレにならねえ。
ココログのバカ仕様で、1時間かけて書いた本エントリーを保存しようとしたらエラーが出てぶっ飛んだ。
はぁぁー。ココログ死ね。
※※書き直した本書の感想※※
「地域再生」という名目の地方活性化を地方自治体が実施するが、実態は失敗だらけ。でも地方自治体は責任問題に発展するのを避けるため、実態を隠し成功事例として発表する。
その偽りの「成功事例」を参考にして、別の地方都市が「地域再生」を行うが、元々の「成功事例」が的外れな政策なので、真似した別の地方都市も実質失敗に陥る。
これが日本中の至る所(地方都市)で繰り返されている光景。
著者は幾つもの事例を紹介し、その本質に迫る。
・109を誘致したのはいいけど、店員がダサくて、ビルの目の前に八百屋があって、雰囲気ぶちこわしで、それで4年で109が撤退してしまった宇都宮市
・商店街再生で成功事例だった松江市を著者が見に行くと、人っ子一人歩いていない寂れた商店街だった。松江市職員は「月一回のイベントの時は大勢人が来ます」と言い、島根県職員は「アレが成功事例?冗談でしょ。普段は閑古鳥だよ、松江市の商店街は車の抜け道で危ないよ」と言う
・小樽のような観光都市を目指したけど実質的に大失敗している長野市の「ぱてぃお大門」
・コンパクトシティを目指し市の中心部に箱物をいっぱい作ったのに、市の中心部へ行く交通機関である路面電車を廃止して、人が寄りつかなくなってしまった岐阜市
などなど、などなど。いっぱい事例が載っているので、著者が指摘したい問題点がすごくよくわかる良い本である。
ただなんだろう、著者には田舎の都市に住む人の気持ちがわかっていないんだろうな、という感じがする。
私の故郷は北海道苫小牧市の近隣なのだけれども、苫小牧市というのは北海道でも珍しく1970年くらいからずっと人口増加を続けている自治体で(市町村大合併はしていない)、でも駅ビルはほぼ全てのテナントが撤退して廃墟となっていて、駅前はすごく寂れているんだけれども、マイカーでの買い物に便利な立地にはいろんな商業施設が建っていて、ここには苫小牧市民だけじゃなく近隣市町村からの買い物客もどんどんやってくる。客が来るから街は勝手に発展する。帰京する度に街並みが変わっている。帰郷する度に便利になっている。
でもこれは著者がいうところの「大型ショッピングモールを誘致するだけでグランドデザインがない都市」に近い発展の仕方なんだけれども、グランドデザインがあろうがなかろうが住民は関係ない。住民は便利であればそれでいいのだ。
この辺の感覚が著者にあるのかないのかがわからない。
著者は都会に住んで都会から田舎を見ているだけの人なのか、もともと田舎者で田舎の発展という事を実感として捉えて書いているのか、そこがわからないから、ちょっと内容に悩む本である。
面白かったと言えるんですけどね。
※ちなみに本書は大学の夏期スクーリングの指定教本なので読みました。そうじゃなければ私的にはまったく興味のないジャンルの本です。まあ私的に新しいジャンルを開拓できたといえばその通りなんですが。
6点/10点満点
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