岩田健太郎「「患者様」が医療を壊す」感想。
エッセイ。2011年07月17日読了。
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臨床医(患者の診療に関わる医者のこと)である著者が、今の日本医療の問題点とその解決案を示した本。
エッセイのような気楽さはないけれど、思想書というほど堅苦しくもない。
本書の内容を平たく言ってしまえば、医者と患者は対等なのではなく、医者の方が偉いのである。
患者を「患者様」と呼ぶのは間違っている。患者はせいぜい「患者さん」で良い。
なぜならば、医者は病気を抱えた患者を治すために働いているのであって、医者と患者の間に良好なコミュニケーションがある方が、病状が改善する場合が多い。
ところが診察時間が短いとか、待ち時間が長いとか、薬を飲んでも治らないとか、あれやこれやとケチつけられると、その患者を真剣に治す気力が失せる。医者だって人間ですから。
だから患者は、知人友人新聞雑誌ネットなどで聞きかじった生半可な知識を振りかざして医者の診察にケチをつけるのではなく、医者の方が医学に関しては患者より圧倒的に知識が上(医者が医師免許を取るまでにどれだけたくさんの勉強をしていると思っているのだろうか)、という当たり前のことをきちんと認識して欲しい。ということで最初に戻って、医者と患者は対等なのではなく、医者の方が偉いのである。
現実問題として信用できそうにない医者もたくさんいるけど、そういう医者にあたってしまったら病院を変えればいいじゃない。
他にもたくさんのことが書かれていますので、これだけじゃないけど、まあこんな感じの内容である。
日本には29万人くらいの医者がいるので、良い医者もいれば悪い医者もいる。けど一番多いのは普通の医者だろう。そういう普通の医者(と思われる)である著者の言葉に、ほっとする。
6点/10点満点
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