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2011/08/28

春原剛「核がなくならない7つの理由」感想。
核武装分析。2011年08月11日読了。

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核がなくならない7つの理由

本書は、原発とは何の関係も御座いません。

2010年10月に出版された、「核兵器」がなくならない政治的・軍事的理由を考察している本です。

◆本書の概要(紀伊國屋Bookwebより)

これが核を巡る現実だ。
「核があれば大物扱いされる」「核の傘は安くて便利な安全保障」「オバマ大統領に面従腹背する核保有国」―「核なき世界」構想を阻む全情勢を、七つに切り分けて徹底解説。
被爆国日本が原発ビジネスに参入した理由、米国を豹変させた「核テロ」の現実性、温暖化で進む新たな核拡散とは?この一冊で核問題が丸ごと分かる。

序章 核テロの恐怖が米国を変えた
1 「怖恐の均衡」は核でしか作れない
2 核があれば「大物扱い」される
3 「核の傘」は安くて便利な安全保障
4 オバマに面従腹背する核大国
5 絶対信用できない国が「隣」にあるから
6 「緩い核」×「汚い爆弾」の危機が迫る
7 クリーン・エネルギーを隠れ蓑にした核拡散


◆内容抜粋

・第2章は、軍事独裁政権が支配する国家として、北朝鮮とミャンマーの比較から始まる。
米国はミャンマーに厳しく、北朝鮮に甘い。
それは北朝鮮が「核武装」しているからである。

2002年9月、その北朝鮮に行った小泉純一郎元総理大臣は、「金正日総書記とと対話した際、決して笑顔を見せなかったことは記憶に新しい。この時は拉致問題の解決のため、敢えて日本側から北朝鮮の「土を踏んだ」ものの、それ以上のことはない、という意味合いを北朝鮮国内外に強く示す意図があったのだ。」

→私は「笑顔を見せなかった」事すら知りませんでした。

・第5章から引用する。
「地球規模での核戦力ではなく、あくまで自分が位置する地域内での安全確保を狙って核武装をする国家は少なくない。そのような国々には、ある種の共通項がある。1)周辺各国に敵が多く、地政学的に見て孤立状態にある。 2)近隣に強力な同盟国がいない。3)核兵器を開発できるだけの一定の工業力、科学技術力を保有している--などだ。
 これに当てはまりそうな国はイスラエルの他にイラン、二カ国がほぼ同時に核を保有したインドとパキスタン、白人政権時代の南アフリカ共和国が挙げられる。
 そんな彼らに、無邪気な笑顔で、「核をなくそう」「ここを非核地帯にしよう」と呼びかけても、簡単に応じるはずはない。」

・第6章では、2009年12月25日、アムステルダム発デトロイト行きのノースウェスト航空機が着陸態勢に入った頃、着陸20分前に乗客の一人(テロリスト)が爆発物に火を着けた。幸いにも不発で終わりテロリストは乗員乗客に取り押さえられたが、セキュリティを乗り越え爆弾を持ち込んだテロリストの手口に世界中がぞっとした。もしこれが核爆弾だったら……

→この頃私は世界一周の最中で、この事件の影響で、2009年12月29日にエクアドルのグアヤキル→マドリッドのLAN航空機にチェックインしラウンジで待っていたら、エクアドル軍から呼び出しをくらい、機内預け荷物のスーツケースの中身を開けるよう指示され、せっかくパッキングした荷物を全部ひっくり返された。


◆感想

こんな感じで、世界から核兵器がなくならない理由を著者は次々と考察していき、そのどれもが納得できる。

平和ボケした日本のマスコミではなかなか報じられない(先日書いた北方領土の話みたいな事)核武装の現実について、アウトラインだけなのだろうが、かなり勉強になる。

ではなぜ評価が7点かというと、序章と1章が読みづらかったからです。章の構成を変えると、もっとよくなった感じがするのです。

ちょっともったいない本。

でも読んで損はしない本。


7点/10点満点


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