本川裕「統計データはおもしろい!」感想。
うんちく本。2011年10月30日読了。
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※フィリピン留学日記からいきなり読書感想文に変わってしまった、と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、当ブログは元々読書感想文が中心のブログです。
本書の著者・本川裕氏は「社会実情データ図録」というWebサイトを運営している。大学のレポートで世界の人口をいろいろ調べている際、氏のサイトに辿り着き、図の作り方やデータの分析方法などとても参考になった。
氏のサイトに最近掲載されたものでいえば「南アジアと東アジアの人口転換」や「東日本大震災で確認された津波の高さ」などがある。個人的には「失敗国家ランキング」が興味深かった。
全てのデータは「分野別図録一覧表」に出ている。
大学のレポートだけではなく、一般社会に於けるプレゼン資料などについても、図を使った方が分かり易く説得力(欺瞞力)が増す。というわけで、統計データを図示化する参考になると思い、氏の書いた本書を買ってみた。
本書の内容そのものはうんちく本の領域なのだが、社会学的な分析がなされ且つ図示化されているので、ただ単なるうんちく本とは一線を画している。
個人的に面白いと思ったのは、出生率と社会保障の関係性を調べた「少子化は公的支出で防げるか」である(本書116-124ページ)。約20カ国の社会保障費と少子化対策費、それと合計特殊出生率を相関図化してみると、その図が示しているのは、社会保障の充実が少子化の原因になり得ることが図から読み取れる。(可能性があるだけの話なのです)
ほか、「日本の貧困度は高いのか」(143ページ)、各国の犯罪率の矛盾を読み取る「安全なのに"不安"な日本、治安が悪くても"平気"な国」(194ページ)などが私には興味深かった。
そこいらのうんちく本より興味深い話がたくさん載っているのし、図の作り方が参考になったので役に立った。
ただ、なんだ、ちぃと値段が高いぞ(税抜き1580円)。
6点/10点満点
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