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2011/12/30

ケン・オーレッタ/土方奈美訳「グーグル秘録 完全なる破壊」感想。
ルポ。2011年12月28日読了。

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グーグル秘録


昨年買って、頭の50ページ読んで「面白っ」と思ったんだけど、そのまま積ん読棚に埋もれてしまった本。さあ、賞味期限が切れないうちに読まねば。


老舗雑誌「ニューヨーカー」の記者ケン・オーレッタが2006年から取材を開始し、グーグルCEOエリック・シュミット、創業者ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリンを筆頭に、150回におよぶグーグル社員へのインタビュー、グーグルのライバル会社を含むその他関係者150人へのインタビューを元に、グーグルという会社が
どのようにして誕生し、
どのようにして収益を出し、
どのようにして発展し、
どのようにして反感を買い、
今後はどのように進んでいくのか、

を著した本。


グーグルは白い企業なのか、黒い企業なのか。創業者2人は社是として「邪悪になるな(Don’t be evil)」を掲げているらしいが、著作者の意向を無視したグーグル・ブックスのやり方に、私は邪悪さを感じた(グーグル・ブックスの理念は理解できるが)。

グーグルの正体は邪悪なのではないだろうか?

それとも挫折を経験していない無邪気な少年のような企業なのだろうか? (アップルのスティーブ・ジョブズは、アップルを追い出され、NEXTで大失敗したあとアップルに戻って来た。ジョブズは挫折を経験している)

グーグル自体は、検索と検索に連動する広告以外は失敗ばかりしているという見解もある。グーグル・マップもグーグル・アースもYoutubeも、全部他社を買収しただけじゃないか、と。

SNS(オーカット→私はこんなサービス知らなかった)は大失敗して、マイスペースやFacebookの後塵を拝し、結局サービスをやめちゃっているし。(本書出版後に、Google+で巻き返しを図っているが)

グーグル側の意見、
グーグルと敵対する側の意見、
グーグルから出て行った古参社員の意見、
中立的な立場で見られる人々の意見、

実に丁寧な取材(インタビュー)によって本書は構成されており、読み応えたっぷり、かつ現在のネット業界に動向にも詳しくなれる(原著が出たのは2009年なので、早くも少し古くさい部分が出てきているが)。


惜しむらくは。

登場人物のインデックスが欲しいところだ。とにかく登場人物が多すぎる。それだけ丁寧な取材を行った証でもあるのだが。

8点/10点満点


例)41ページまでざっくりと拾ってみた。

メル・カーマジン 2003年当時バイアコム(CBS、パラマウント映画、MTVなどのメディアコングロマリット)社長
リチャード・J・ブレスラー 2003年当時バイアコムCFO
ナンシー・B・ペレッツマン 投資銀行アレン&カンパニー
ラリー・ペイジ Google創業者
エリック・シュミット Google CEO
サーゲイ・ブリン Google創業者
チャーリー・アイヤーズ Google社員食堂のシェフ
マリッサ・メイヤー Google副社長(検索プロダクトとユーザーエクスペリエンス担当)
ヴィノド・コースラ サンマイクロシステムズ創業者で後にベンチャーキャピタリスト
クレイグ・ニューマーク クレイグス・リストの創設者
マーク・アンドリーセン ネットスケープ創業者で後にベンチャーキャピタリスト
クリシュナ・バラット GoogleNewsを作ったGoogle社員
ピーター・ノルウィグ Googleリサーチ担当ディレクター
ステイシー・サビデス・サリバン Google50番目の社員で、Google最高企業文化責任者
匿名でGoogleを批判する人物 元Googleマーケティング担当幹部
ダグラス・バウマン Google初のヴィジュアルデザイナー。既に退社
ハル・R・ヴァリアン Googleチーフエコノミスト
ポール・ブックハイト Google23番目の社員で「Don’t be evil」を発案した人。既に退社しフレンドフィード創業。

インタビューを元に構成した本だから登場人物が多いのはしょうがないことだけど、何回も登場する人物、いわゆるキーパーソンが何人かいるわけで、ところが本書の後半になると「これ誰だっけ?」と悩むこともあり、主要登場人物インデックスが欲しかったなあ、と思った次第。

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