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2012/02/05

井田徹治「データで検証 地球の資源」感想。
ブルーバックス。2012年01月30日読了。

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データで検証 地球の資源―未来はほんとうに大丈夫なのか?


本屋で立ち読みして面白かったので買ったしまいましたが……1092円もする。最近のブルーバックスは高いなあ。


本書の内容はタイトル通りで、

1章 原子力
2章 化石エネルギー(石油や石炭)
3章 再生可能エネルギー
4章 レアメタル
5章 食料
6章 水産物(魚など)
7章 森(森林資源)
8章 水

に関して、これらの資源はいま現在どのような状況にあるのかを、データを下に検証している。

こんなことが載っている。

BP(イギリスの石油会社)のデータに基づく天然ガスの現状は、「確認埋蔵量」を「2010年の消費量」で割った数値が約59年となり、つまり59年後には天然ガスはなくなる。(p66)

プラスチックは石油から作られるが、石油の90~95%は輸送用燃料として使われており、発電に使われるのは数%、プラスチックの原料となるのは1%程度。(p86) ※天野才蔵注:石油を使った発電は世界的に規制されていて、発電は石炭や天然ガスを使うことが多い。

熱を電気に変換する素子に使われるテルルという物質は、銅鉱を精製する際の副産物としてしか産出されない。(p158)

農作物を作るのに欠かせない窒素肥料。地下に浸透した窒素が微生物の働きで硝酸となり地下水中に蓄積され、その汚染(硝酸汚染)が飲料として適さないレベルに達しているところもある。(p181)

一般的に気温が1度上昇すると、穀物の収量は10%低下すると言われている。(p195)


などなど、興味深い話が多数載っている。

「データで検証」のデータに?となる部分もあるが(下記)、一つのデータが変だからと言って全てが間違っているわけではないので、概ね信用しても良いんじゃないだろうか。


なかなか興味深く読める一冊でした。

データに基づいているので、自称ジャーナリストみたいな連中がギャーギャー騒いでいるだけの感情論的な本やネット記事読むよりは為になります。(例えば、中国人が日本の森林を買ったら「水を強奪する気だ!」とか言うようなの→どうやって日本から水を運ぶんだよ、ちょっとは考えろバカ。)


7点/10点満点


データの変なところの例:レアメタルの章で、p159の図タンタルの生産国トップ3がオーストラリア58%、ブラジル20%、モザンビーク6%となっている。しかしp160の図タンタルの存在量トップ2ではオーストラリア93%、ブラジル7%(2カ国のみ)となっている。オーストラリアとブラジルにしか存在しない鉱物を、なんでモザンビークで生産してるの? &タンタルはザイールコンゴでも採れるはずなので、モザンビークの生産はコンゴのタンタルじゃないの? とか。

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