石井光太「ニッポン異国紀行」感想。
在日外国人ルポ。2012年02月13日読了。
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少々更新をサボっておりましたが、今日から最低4日連続で更新します(要するに更新をサボっている間に4冊本を読んだ)
わたくしが贔屓にしているノンフィクション作家、石井光太の新作。
私は石井光太の取材力を高く評価していて当ブログでもたびたび絶賛しているけど、amazonで氏の著書のレビューを読むと、拒絶反応に近いネガティブレビューなども見受けられ、万人受けするわけではないのだなあ、と改めて感ずる次第。世の中全ての人に受け入れられる作家などいやしないのだから、当然な話ですが。(例えば私は村上春樹の良さが一つも解らない)
さて本書は、在日外国人に関する、
第1章 日本で死んでしまった外国人の遺体はどうなるのか?
第2章 セックスビジネスに関わる外国人女性の今昔
第3章 日本で布教する外国の宗教団体
第4章 在日外国人は病気になったらどうするのか、外国人を診療する病院の話
このほか、章にまとめるほどではない小ネタとして、スクラップ業を営む外国人の話、日本にあるインド系インターナショナル幼稚園に通う子供の95%は日本人、中古車の輸出には手間もかかるが輸出先でのコネが大事、日本のあるインド料理レストランは必ずしもインド人が経営しているわけではない話、北朝鮮製の偽マイルドセブンを日本で売って設けている人の話、などなど。
乱暴な言い方をすると、在日外国人に関する雑学本の一種と言える。
いつもの石井光太本のような、ハードなルポを期待するとちょっと肩すかしを食らうかもしれない。
けど気張らずに読めば、感心するような話が多く載っている。
本書231-232ページに載っていた、中古車輸出に関する話が興味深かった。
日本の自動車メーカーは海外に車を輸出する際、現地の物価に合わせて売れるようにするため、安い部品に取り替えたり、一部の部品を取り付けずに出荷する。要するに輸出仕様の低コスト車である。海外で暮らしている人たちは「自分の国で売られている日本車は品質の悪い製品である」ことを知っていて、だから「現地仕様の新車の日本車」よりも「日本で売っていた高級仕様の中古の日本車」を買うらしい。
ところが、著者医が2004年にバングラデシュに訪れたとき、バングラデシュでは日本車の存在感が薄れ、ヒュンダイを多く見かけるようになった。
「日本人が海外向けに作る車は手抜きのものばかりだ。それなら韓国製の車を買った方がマシだ」
と考えるバングラデシュ人がいるんですとさ。
ま、8年も前の話なので、今もこうなのかは分かりませんが。
7点/10点満点
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