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2012/04/16

竹内健「世界で勝負する仕事術」感想。
自伝エッセイ。2012年04月11日読了。

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世界で勝負する仕事術―最先端ITに挑むエンジニアの激走記


◆著者紹介(紀伊國屋Bookwebより)
竹内健[タケウチケン]
1967年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程修了。工学博士。93年、(株)東芝に入社。フラッシュメモリの開発に携わる。2003年、スタンフォード大学ビジネススクール経営学修士課程修了(MBA)。帰国後は、フラッシュメモリ事業の製品開発のプロジェクトマネジメントや企業間交渉ならびにマーケティングに従事。07年、東芝を退社し、東京大学工学系研究科准教授。フラッシュメモリ、次世代メモリの研究で世界的に知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


◆感想

エルピーダが会社更生法を申請した前後、日経BPネットかJBPressかダイヤモンドオンラインかWEDGEか誠Bizか、そこら辺りのビジネスサイト(要は忘れた)に著者のコラムが載っていて、元東芝でフラッシュメモリ開発の最前線にいた著者のそのコラムはやたらと面白く、そういう理由で本書を買いました。

一浪して東大に入って、
大学院に進んで、
研究者になるつもりだったけど東芝に入社して、
当時は冷遇されていたフラッシュメモリの開発に勤しみ、
フラッシュメモリの根幹技術の論文を何本も出し、
東芝社内の留学制度を使ってハーバード大学のMBAを取得して、
iPodのおかげでフラッシュメモリは東芝の半導体の屋台骨になり、
開発チームリーダーになって何千億円もの設備投資を含むプロジェクトを任されて、
でも東芝の社内体質を変えることが出来ず、
そんなとき東大に研究者にならないかと誘われて、
思い切って東芝を辞めて、
東大の准教授になった所までは良かったけど、
研究者ってのは自分で研究費を獲得しなければならないことが分かり、
ぬぬぬ、それならば1年以内に世界で最も権威のある学会に論文を採用させてやると意気込み、
その通り論文が採用され、
そういう努力の甲斐もあり国からプロジェクトが認められ予算がおり、
今は7つの産学協同プロジェクトを手がけているぜ!

って感じのお話。

まあ言ってしまえば自伝です。

大学生あたりが読むと、努力すればグローバルに活躍するなんて意外と簡単、と思ってしまうかもしれない内容です。(※)

良書だと思いますよ。


5点/10点満点

※著者は私より1歳若いんだよね。

※私は大学に行かず高専卒でNECの子会社に入り、私の入ったNECの子会社というのはNEC本社の福利厚生制度が殆ど使えなくて、NEC本社社員は無料で受けられる英語や技術の研修制度も、私の入った子会社には研修制度そのものが無く、ましてや留学制度なんぞ無い。社外の有料セミナーすら行かせてもらえず、スキルを伸ばす手段は皆無。

※初任給こそNEC本社と同じだったけど、入社数ヶ月後の最初の昇給で早くも親子会社間で差が付き(当然子会社の方が低い給料になる)、入社4年後の自分の給料は本社の大学院卒新入社員よりはるかに下だった。

※結局のところ、本書の著者は東大卒&大学院卒の時点で成功者であり、著者の体験談は優秀な学生にのみ通用する話(トレース可能な話)じゃないかな、と思う。

※ま、私が言っているのは負け犬の遠吠えってやつです。

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