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2012/10/15

フレデリック・フォーサイス/篠原慎訳「戦争の犬たち(上)」感想。
クーデター実行作戦小説。2012年10月05日読了。

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戦争の犬たち 〈上〉

絶版(たぶん)なので、古本で買いました。

◆内容(本書カバー裏から丸ごと引用)

 独裁者キンバ大統領が恐怖政治を敷く西アフリカの新興国ザンガロに有望なプラチナ鉱脈があることを、イギリスの大資本家マンソン合同鉱業は探り当てた。
 その報に接した瞬間、マンソン社の会長ジェームズ卿の頭の中に、プラチナの採掘権を狙う恐るべき陰謀が組み立てられた。
 それから程なく、パリに住む白人傭兵のリーダー、キャット・シャノンのもとへ、卿の使者が送られた。巨額の報酬と引き替えに提示された依頼は、ザンガロに軍事クーデターを起こし、大統領キンバを抹殺することだった。


◆設定

本書は半分実話だという噂。

本書の舞台であるザンガロは、実際は赤道ギニアのことである。

ロイターの記者であったフォーサイスはナイジェリアのビアフラ戦争の取材を通して、ビアフラ側に贔屓するようになり(ここいらは「ビアフラ物語」(私は未読)に書かれているとのこと)、小説「ジャッカルの日」で儲けた印税を全部ぶち込んで、赤道ギニアのクーデターを仕掛けたことがある。

だが失敗した。詳しくはフォーサイスのwikipediaをご覧あれ。


◆感想

クリストファー・ウォーケンのど派手なドンパチ映画「戦争の犬たち」を見たことがあり、読む前は派手なドンパチ小説と想像していたが、違った。

鉱山開発一筋の山師の白人が錫(スズ)鉱山を見つける過程、
それが実はプラチナ鉱山だった、
それを知ったジェームズ卿が即座に描いた政権転覆のシナリオ、
そのシナリオを実行するために選ばれた忠実な子飼いの部下、
その部下が見つけてきた傭兵シャノン、
シャノンが描いた政権転覆の実行方法、
それを実現させるために必要な武器調達、、、、

この小説は、政権転覆に必要な武器調達を、事細かに書いている。

スリルは少ないが、この細かさは実にリアルで興味がそそられる。


それに、前に読んだマネーロンダリング関連の本、

平尾武史・村井正美「マネーロンダリング―国境を越えた闇金融ヤクザ資金」2012年09月08日読了(8点)。

ニコラス・シャクソン「タックスヘイブンの闇」2012年07月2日読了(8点)。

橘玲「マネーロンダリング入門」2012年04月20日読了(9点)。

福原直樹「黒いスイス」2008年06月11日読了(7点)。

このあたりに出てくる手口が、まさしくズバリそのまま武器密輸出の手口として本書に出てくる。

おお、興味津々。早く先が読みたい。


7点/10点満点


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