北方謙三「楊令伝(十四) 星歳の章」感想。
水滸伝の続編。2012年12月02日読了。
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山ほど居る登場人物のうち、何人かが死ぬ。今までは一巻で2~3人だったが、ラストが近くなってきた本巻では、ドバドバ死んでいく。
なんだけど、何だかいつの間にかやられて、いつの間にか死んでいるような描写が多く、何で死んだんだ?と数ページ戻って読み直さないと理解できないような所もしばしばあり。
そんなこんなで梁山泊軍と××軍(あえて伏す)の戦が始まった。
筋道としては無理なく始まった戦だけど、盛り上がりは無い。何となく戦が始まり、何となく決着が付いちゃった、って感じ。
さあ、個人的には全然わくわくしなかった長大長編小説も、残すところあと一冊。
やれやれ。
5点/10点満点
◆◆以下、ネタバレ含む、自分メモ用のあらすじ(紀伊國屋bookWebからの引用+α)◆◆
梁山泊軍を出奔した李英の行方を追って、姉の李媛も姿を消した。
侯真は致死軍を率いて、二人の捜索に向かう。
だが、開封府で扈成と面会した李英は斉の将軍となり、岳家軍との戦に出陣した。
一方、楊令らは、赫元の尋問によって、南宋皇太子出生の秘密を知る。
やがて中原一帯には自由市場が立ち、梁山泊が支配する物流の勢いは、ついに南宋にまで広がろうとしていた。
楊令伝、怒涛の第十四巻。
完結を前に、物語は大きな山場を迎える
自由市場を栄えさせ、物流を活発化させる梁山泊の新しい国のありかたは、他国の根幹を大きく揺さぶり始めた。楊令らは青蓮寺の赫元を尋問し、南宋の皇太子の出生の秘密を知る。
金国皇帝うきまいが幻王抹殺をうじゅに出す。
嵌められて梁山泊から斉国禁軍に行った李英は出陣するも、総大将張俊が裏切って南宋になびいたため敗北。でも斉国の傀儡皇帝に呼び出され拝謁。その瞬間に傀儡皇帝に刃を向けるが失敗、抹殺される。
戴宗はきょうしと相討ち。
張横と水深をひたすら測る童猛は何となく襲われてあっさり死亡。
耶律越里が母国である金国に戻る。
南宋に降った岳飛と、南宋になびいた張俊が、梁山泊と対決。
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