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2013/03/27

廣瀬陽子「ロシア 苦悩する大国、多極化する世界」感想。
いわゆる新書。2013年03月17日読了。

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ロシア 苦悩する大国、多極化する世界


著者の廣瀬陽子氏は、ロシアのコーカサス(カフカス)地方を研究している人で、論壇系のWebメディアによく寄稿しているから、名前は結構前から知っていた。(とゆーても、私がチェチェンに興味を持ちだした2005年以降の話)

最近だと「Wedge infinity」の「解体 ロシア外交」あたりがメジャーかな。

(※新幹線の車内や駅売店で売っている「Wedge」という雑誌の抜粋Webバージョン。新幹線車内で売っているのに、極めてお堅い国際政治問題を取り上げる雑誌。内容には若干の偏りがあるが、国際政治を扱う雑誌だからしょうがないと割り切れる範疇)


何か大きな出来事があって、その総括とか、その分析とか、後日譚を交えた回顧録とか、そういうのを出すのだったらじっくり調べた上で単行本にするのが良いのだろうけど、とはいっても国際政治というのは生ものであるため、単行本よりは雑誌、雑誌よりはWeb媒体の方が向いている。

国際政治は、今日起こった出来事が、明日どういう事態につながるか分からないから、今起きたことは今知りたいのが常であるわけだ。

前置きが長ったらしくなったけど、廣瀬さんはWeb媒体でロシア関係の話題に関して、私が信頼している寄稿者の一人なのです。


Web媒体で何度も目にしているから、一度くらい著書を買って読まないといかんなあ、と思って買ったのが本書。

本書発行時点では、ロシアの大統領はまだメドベージェフです。

(ロシア大統領の略歴。
・1985年、ゴルバチョフがソビエト共産党のトップに就き、ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)、1990年に初代ソ連大統領就任(初代にして最後のソ連大統領)、バルト3国の独立で雪崩を打ったソ連崩壊と共に失脚。
・1991年、エリツィンが共産党脱退、ロシア大統領選で勝利、そのままロシア初代大統領に。
・1999年~2008年、アル中のエリツィンに代わってプーチンが大統領に。
・2008年~2012年、ロシア大統領は2期連続しか務められないので、プーチンの子分メドベージェフが大統領に。
・2012年~、連続じゃないからまた大統領になっても構わない、とプーチンが再び大統領に(通算3期目)) 


本書の柱のひとつは、ロシアとグルジアはなぜ仲が悪いのか、の解説である。
また、ロシアとイスラエルの関係性についても書かれている。

他にも、ロシアと旧ソ連各国(CIS15カ国)の関係性についていろいろ書かれているのだが、、、
何を書きたいのかイマイチはっきりしない。
焦点がちょっとぼやけている、と感ずる。

雑誌やWeb媒体に書く感覚で、本を書いてしまったのかなあ、と思える。

ちょっと残念。


(※細かな内容紹介は省きます)


5点/10点満点


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