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2013/08/11

岡倉徹志「サウジアラビア現代史」感想。
いわゆる新書。2013年07月30日読了。

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サウジアラビア現代史

この本も10年くらい積ん読だった本。やっと読んだ。
9.11のテロは2001年9月11日に発生した。
本書は2000年5月に出版された。

本書の冒頭は911テロを起こす前のウサマ・ビン・ラディンである。


さて、本書の内容はタイトルそのまま、サウジアラビア現代史である。

イスラムの聖地、メッカ、メディナ、エルサレムのうち、
メッカ(イスラムの創始者ムハンマド生誕の地。現在のサウジアラビアの都市。首都はリヤド)
メディナ(ムハンマドがメッカでの布教を諦め移住した地。ここからイスラム教が広まった)
がある国。

サウジアラビアは、サウド家が作り上げた国家で、イスラム教スンナ派(ムハンマドの言動を記録したハディースを元に教義を守る)のワッハーブ派(イスラムの教えに厳格な一派)である。

サウド家がアラビア半島を制圧したのは、そんなに昔のことではない。1900年代に入ってからである。それもサウド家が独力で成し遂げたわけではなく、イギリスなどヨーロッパ列強の力を借りて成し遂げたのである(このあたりの経緯は、映画「アラビアのロレンス」などでも描かれている)。

サウジアラビアで石油採掘が本格化したのも、1930年代以降である。

1880年に生まれたアブドゥルアズィーズ・イブン・サウードが22歳の時(1902年)、リヤドを支配していたイブン・ラシード家から奪還した。金でどっちの味方にもなる遊牧民を、何とか味方に付けて勝ったのである。

その後オスマン・トルコ帝国との戦いなどのも何とか(イギリスに助けを求めた、厳格にイスラムを守る民兵の力を借りた等々)勝ち、アブドゥルアズィーズはその後初代サウジアラビア国王となり、石油の収入を元に国づくりを進めた。

1953年で死んだあとは、息子たちが政権を担った。
その息子たちも死んだ後は、孫やひ孫や、いろんな親族が政権を担った。

サウジアラビアはサウド家の国なので、サウド家の血筋は異常に優遇される。サウド家の血筋には政府から生活費が支出され、その額は数千億円に達する。なので、石油価格が下落すると(1970年代のオイルショックの頃とか)、その支出負担がすさまじくなる。

サウド家の血筋は数千人もいる。サウド家の血筋は金が有り余っているので、皆、欧米各国に留学している。なので、欧米の世俗的な文化に触れまくっている。息子や孫の世代には、イスラムの教えを守らず、文字通り酒池肉林の生活をして、酒の飲み過ぎで肝臓をやられた人物が何人もいた(らしい)。


というようなことが書かれている本である。

なかなか世俗的なサウド家、そしてサウジアラビアについて興味が湧いてきた。


8点/10点満点


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