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2013/08/06

曽野綾子「部族虐殺」感想。
エッセイ。2013年07月22日読了。

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部族虐殺―夜明けの新聞の匂い

当ブログは元もとクオリティの低いブログだけど、今年に入ってからどんどん酷くなってきていると自覚しています。本の内容を紹介したいのか、自分の感想を書きたいだけなのかがはっきりしなくなってきて、その日の気分でブログの方向性があっちに行ったりこっちに来たり。

本当にやりたいのは、
「本の内容を紹介し」
「その本が同様書籍の中でどのような位置づけなのかを示し(入門書なのか専門書なのか、とか)」
「その上で私の感想を書く」
という感じなのだが、全然ダメ。いつまで経ってもダメ。

なのでいつも通り、気分に任せた適当な感想を綴るのであります。


本書の著者は曽野綾子。

曽野綾子は作家でエッセイストでクリスチャンで、笹川良一率いるボートレース!の収益金を慈善事業に還元する「日本財団」の二代目会長。ちなみに会長職は無給(実費のみ請求)で引き受けていた。

曽野綾子はクリスチャンとしての奉仕活動や、日本財団の仕事を通して、世界中を飛び回っている。

その視点は、国際政治に興味を持ち、主にアフリカの本を何十冊も読んでいる私でも(ちなみにアフリカには8カ国に行ったことがある)まったく敵わない。

曽野綾子「哀歌・上巻」ルワンダ内戦に巻き込まれたクリスチャン日本人を描いた純文学小説。2005年06月30日読了。6点

曽野綾子「哀歌・下巻」一行感想。純文学。2005年07月11日読了。5点

曽野綾子「貧困の僻地」エッセイ。2009年05月28日読了。5点

曾野綾子「日本人が知らない世界の歩き方」エッセイの寄せ集め。2011年08月15日読了。2点


こうして振り返ると、厳しい点数ばかり付けている。
しかしそれは理由があって、エッセイ集というのはよほどのことがない限りテーマ性のない散文の塊である。一つ一つは面白いのだが、本として読んだときまとまりがなく感じてしまうのである。そして、そのテーマ性の無さ故、私はいつも辛口に表してしまう。

エッセイ集とはそういう物なのだから、何を的外れな。

と思われる方もいるだろうが、とにかく私はそう感じてしまうのである。


本書も、ある程度のテーマ毎に構成されてはいるが、
・エチオピアの飢餓
・ハイチ地震の爪痕
・公明党が嫌いな理由
・親の介護は子供がやりなさい
・ルワンダ大虐殺の爪痕視察

など、やっぱり書かれていることはバラバラなのである。


本書は1996年に出版された本で、もう17年も前(このブログを書いている今は2013年)の本である。

・私が渉外「仲よし」にならなかった人種は、自分が人道的に正しいことをしている、と思っている人たちであった(p14)

・マスコミを圧迫して自分たちを批判することを許さなかったのは創価学会だけである。私は若い頃、公明党が新聞社に圧力をかけて言論弾圧をした時代を知っているからである。(p43:補足:クリスチャン団体はそういうことをしない)

・しかし私は鳩山由紀夫という人が、全く気分の悪くなるような人だということを見てしまったのである。それもテレビを通してであった。(中略)村山富市氏を最大級の言葉を使って絶賛しているのである。(p49)

・(ボランティア活動とは)「それに関わるすべての人は。普通の意味では時間的、金銭的、労力的に儲からないか、損をするのが当然」と私は今でも考えている。こういう考え方は今ではもう古典的だと言う人もいるかもしれないが、もしこの基本姿勢を失ったら、ボランティア活動の精神はたちどころに失われるだろう。(p172)

・NPO法案が整備されればされるほど、ボランティア活動は、その奉仕の精神を失い、商業化するだろう。(p177)

・既に最近の日本は中国よりももっと激しく社会主義的だと私は思っているが、(p283)


再度言います。

17年前の1996年に出た本です。

ちなみに今の世の中は、ボランティア活動の商業化というより、国際貢献のプロフェッショナル化が進んでいます。

つまり、
ボランティア活動として国際貢献をする=自分の食い扶持(稼ぎ)が危うくなってしまうと、ボランティアから手を引いてしまう。
国際貢献のプロフェッショナル化=自分の食い扶持は国際貢献(ボランティアによく似た活動)なので、どんな状況になっても手を引かない。

どっちが良いかは分かりませんが。


8点/10点満点


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