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2013/11/10

松田素二「呪医の末裔」感想。
ケニアの一家族の歴史。2013年10月29日読了。

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呪医の末裔―東アフリカ・オデニョ一族の二十世紀

本書は2003年に出版された本。1955年生まれの著者は、ナイロビ大学大学院を出て、京大博士課程に進み(中退したらしい)、執筆時は京大の教授。まだ全部読み終わっていないけど、アフリカ関連の画期的名著「新書アフリカ史」の著者の一人。

ケニアで呪医で成功していたオデニョ(男)は、4人の妻を娶り、8人の子がいて(生きている子)、十数人の孫がいて、十数人のひ孫がいる。

著者はケニアを研究している学者で、研究している最中にオデニョ一族と知り合った。オデニョの子供、孫、ひ孫など、一族の多くの人と知り合い、一族の歴史を教えてもらうことが出来た。

オデニョは呪医として成功し、キリスト教に深く傾倒した。オデニョの子供のうち、早く生まれた子供は、オデニョから学費を出してもらい高学歴の道を歩んだ。

しかし、オデニョはある日突然、呪医としてのキャリアを捨て、敬虔なキリスト教徒として生きることを決め、呪医の仕事をしなくなった。そのため無収入になった。後から生まれてきた子供達は、金がないので学校に行けなくなった。

成功した者もいれば、学歴が無くて苦労した者もいる。

本書は、学歴も職歴も様々なオデニョ一族の生き方を通し、ケニアという国の民族的歴史、部族の概略、風習、その他もろもろを伝える構成になっている。

ただちょっと残念なのは、一族の話を語っている最中に、すぐに脇道(ケニアの歴史や風習の紹介)に入ってしまうため、オデニョ一族の話がなかなか頭に入ってこないことである。構成にちょっとだけ難あり、といったところ。

ケニアの人びとは清廉潔白を身上とし、他人の者を盗まないなど当たり前の倫理観を持っていたが、イギリスに支配され、奴隷のように強制労働を課せられるようになると、「イギリス人からものを盗んでも、悪くない」と思うようになり、また、媚びへつらうようなみじめな行為はしなかったが、拳銃で脅しながら奴隷労働を強要するイギリス人の前では媚びへつらっても仕方がない、というよううなダブルスタンダードな考え方を持つようになった。


世界史を学べば学ぶほど、イギリス人とオランダ人はクソったれ、フランス人とスペイン人もクソ、と言うことがよく分かります。


7点/10点満点


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