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2014/02/24

ローレンス・クラウス/青木薫訳「宇宙が始まる前には何があったのか?」感想。
宇宙物理学。2014年02月13日読了。


宇宙の始まりはビッグバンである。では、ビッグバン以前には何があった?

この質問は無意味である。

ビッグバンが起きた場所はどこだったのか? 例えばAという答えがあったとして、ではAはどのように始まった? と無限ループになってしまう。

ビッグバンは神の手によって引き起こされた。とする。では、神々はどこに住んでいるのだ?

結局のところ、ビッグバン以前というのは哲学的な話になってしまう。ビッグバン以前というのはきりがないのである。


本書では宇宙マイクロ波背景放射について詳しい解説が加えられている。

宇宙の始まりの段階では、宇宙の始まりには物質と反物質が存在していた。しかし、物質が10億1個に対して、反物質は10億個しか存在しなかった。

物質と反物質は、出会うとお互いを打ち消し合い、存在そのものが無くなる。しかし、存在した証拠として放射(光子?)が残る。

物質10億1個に対して反物質10億個という非対称性は、偶然なのか、神が間違ったのか、神が意図したものなのか。理由は分からないが、この非対称性が作り出した物質の残りが、現在の地球を含む宇宙の全物質の元になっている。

で、今の宇宙には、物質(陽子)1個に対し、10億個の光子が存在している。

その光子は、全宇宙に薄く広く散らばっている。

これが宇宙マイクロ波背景放射である。物理学的にガモフが予想したのは7度Kだったが、実際に観測されたのは3度Kだった。

逆に言えば、宇宙中に3度Kの光子が存在していることが、ビッグバン理論の正しさを裏付けている。


的な事が書かれている本である。


しかし、宇宙物理学的な難しさの加減がかなり幅広く、後半になればなるほど難しい話に解説がない。かつ本書の神髄は哲学的な話であり、哲学と物理学のバランスも悪い。

そして何より話がくどい。


5点/10点満点


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