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2014/07/17

藤原新也「印度放浪」感想。
紀行文。2014年06月09日読了。

1972年頃に出た本の文庫版。青春論の原典として静かに読み継がれてきた藤原新也の処女作(と帯に書いてある)。 この文庫本は、紙質は悪いがカラー印刷(写真)が多用されている。紙質が悪いため、普通の小説文庫本と比べると、倍くらい分厚い。

藤原新也氏は1944年生まれなので、この本が出たとき28歳。

1972年当時20代だった人(1942-1952年生まれ)に、大きな影響を与えたんじゃないかな、と思う。

沢木耕太郎の「深夜特急」が出版されたのは(wikipediaによると)1986年なので、本書は「深夜特急」より14年も前に出ている。バックパッカー(というよりヒッピーかもしれない)紀行文の原典とも言える本なのかもしれない。

本書によると、著者が最初にインドを訪れたのは1968年(p300)。今から46年も前。この時代に「印度放浪」というタイトルの通り、何年もインドを旅するなんて、当時の若者にすればかなり画期的なことだったんじゃないかなあ。


インドのヒンドゥー教の死生観は、日本の死生観とはかなり異なっていて、死んだら焼かれて残った骨はガンジス川に流してしまう。遺骨を墓に祀るような風習はない(らしい)。インドのガンジス川沿いの大きな街で聖地のバラナシに行くと、川沿い(下流)に遺体焼き場が幾つもある。

本書は、そんなインドの死生観を強く感じられる。

至る所で死体を見る。至る所で人骨を見る。

インドと日本の違いを詩的な文章で(でも詩ではない)綴っている。


個人的には、今はもう好きではないタイプの紀行文である。(昔はこういう詩的な、ナルシストっぽい文章が好きだった)


3点(個人的な好き嫌いによる)/10点満点

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