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2014/07/27

松田素二編「アフリカ社会を学ぶひとのために」感想。
アフリカ概説。2014年07月13日読了。

◆内容(amazonから引用)
多様な民族・言語・生態環境をもつアフリカが体系的にわかる入門書。アフリカの経験してきた過去・困難・絶望のなかから、アフリカの潜在力を描きだし、人類社会の希望と可能性を展望する。21世紀のアフリカを理解するための必携書。
◆内容終わり

目次
序 アフリカの潜在力に学ぶ 松田素二(文学博士。京大大学院教員)

第1部 多様性を学ぶ
 1 民族と文化 松村圭一郎(人間・環境学博士。立教大学教員)
 2 言語 小森純子(文学博士。大阪大学教員)
 3 生態環境 伊谷樹一(農学博士。京大大学院教員)
 4 生業 曽我亨(理学博士。弘前大学教員)
 コラム アフリカのなかのアジア 飯田卓(人間・環境学博士。国立民族学博物館教員)

第2部 過去を学ぶ
 1 人類誕生 中務真人(理学博士。京大大学院教員)
 2 古王国 竹沢尚一郎(民俗学博士。国立民族学博物館教員)
 3 奴隷交易 宮本正興(中部大学・大阪外語大学名誉教授)
 4 植民地支配と独立 津田みわ(JETROアジア経済研究主任)
 コラム 西アフリカ発掘事始め 竹沢尚一郎(前出)

第3部 同時代制を学ぶ
 1 ポピュラーアート 岡崎彰(PhD。一橋大学大学院教員)
 2 ライフスタイル 松田素二(前出)
 3 結婚と家族 椎野若菜(社会人類学博士。東京外国語大学教員)
 4 宗教生活 近藤英俊(人類学博士(PhD)。関西外国語大学教員)
 コラム 排外主義の台頭 やまもとゆめ(京大大学院博士課程)

第4部 困難を学ぶ
 1 政治的動乱 遠藤貢(DPhil。東大大学院教員)
 2 経済の激動と開発援助 峯陽一(同志社大学大学院教員)
 3 自然保護と地域住民 岩井雪乃(人間・環境学博士。早稲田大学教員)
 4 感染症 嶋田雅曉(医学博士。長崎大学教授)
 コラム ゴリラ・ツーリズム 山極寿一(理学博士。京大大学院教員)

第5部 希望を学ぶ
 1 在来農業 重田眞義(農学博士。京大大学院教員)
 2 相互扶助 平野(野元)美佐(文学博士。京大大学院教員)
 3 紛争処理 阿部利洋(文学博士。大谷大学教員)
 4 多文化共生 松田素二(前出)
 コラム いちばん新しい独立国 栗本英世(大阪大学大学院教員)


ココログ(このブログのシステム。niftyのサービス)のエラーで書いた内容(ここから下の部分)がすっ飛んだ。あちゃあ。


本書は、アフリカに関する何らかのことを「学問として勉強しよう」と思っている人に向けた入門書。ビジネス的な要素は少ない(とはいえ、ケニアの携帯電話会社が行っている携帯電話を使った送金サービスMPESAの話などが載っているので、ビジネス要素が全くないわけではない)


上記目次(タイプするのに20分以上かかった)のように、実に多彩な大学教師陣による共著である。


入門書という位置づけなので、幅広いテーマを取り扱っているが、個々の話に関して掘り下げは浅い。この本を読んで、個々の話に興味を持ったら、巻末に5頁ほど掲載されている関連書籍を読んでみましょう。的な構成になっている。


私が興味を持ったところ。

言語に関して、世界では現在約7000の言語があり、そのうち約2000がアフリカにあるらしい。このことは、世界中の言語をリストアップしている「エスノローグ」というWebサイトに載っている。ただし、「エスノローグ」は学術的(言語学)的な基準に基づいているわけではない。(p30)

ケニアはスワヒリ語と英語が主要な言語だが、現在のケニアではスワヒリ語に英語の文法を取り入れた「シェン語」という言葉が普及してきているらしい。元は若者言葉だったが、だんだんと全土に広がってきて、言語学的にスワヒリ語ではない言葉になりつつあるのだとか。(p35)

ニジェール川の河口付近では青銅器が発掘されていて、イグボ・ウクウの青銅器という見事なものが出土している。(p88) リンク先はアフリカ雑貨アザライというお店のWebサイト

アフリカの携帯電話会社は、旧宗主国の関係でイギリスのボーダフォンや、フランスのオレンジなどが事業を展開しているが、アフリカ15カ国で携帯電話サービスを提供しているザイン・アフリカはクウェート資本。そのザイン・アフリカは2010年にインドのエアテルに買収されている。グルーバル化が進んでますな。(p146)

ケープタウンで不法移民排斥運動が起こり、多数の人が犠牲になった。南アフリカのジャーナリスト(現在はイギリスに住んでいる)スタインバーグは、移民に対する攻撃をやめるように呼びかけたが、住民の反応は冷たかった。「毎日のように発生している多くの犯罪のなかで、なぜお前は外国人が犠牲になった犯罪だけ反応するのか」と感じた。とのこと。(p179)

アンゴラで紛争があった頃(1975年頃)、キューバが12,000人の実戦部隊を送り込んだ。(アンゴラは社会主義を実践している国、等々の理由があるのでしょう)(p185)

ガーナでは2004年に国民健康保険制度が導入された。(p255)


個々の掘り下げが浅い(仕方がないのだが)ので、総合評価としては辛めの点数をつけてしまったが、これは私が個人的にアフリカ関連書籍を多く読んでいるから辛口になってしまうのである。


アフリカに興味がある人は読まれたし。


6点/10点満点

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