« ガブリエル・ガルシア=マルケス/後藤政子訳「戒厳令下チリ潜入記」感想。
ノンフィクション。2014年10月11日読了。
| トップページ | 長谷川毅「暗闘-スターリン、トルーマンと日本降伏」感想。
歴史。1024年10月17日読了。 »

2014/11/05

ロジャー・マクギンティー/アンドリュー・ウィリアムス/阿曽村邦昭訳「紛争と開発」感想。
国際関係。2014年10月14日読了。

◆内容(amazonから引用)
武力紛争と貧困は現代世界の大問題。本書は、アフリカ、バルカン半島、アジアおよび中東地域の具体例をあげ「紛争」と「開発」の関係を理論と実践の両面から捉えた野心作。国際関係論、国際開発論研究者、学生の必読書。

◆著者略歴
マクギンティー,ロジャー
英国セント・アンドリュース大学

ウィリアムス,アンドリュー
英国セント・アンドリュース大学

◆訳者
阿曽村/邦昭
1935年秋田市生まれ。東京大学農業経済学科および(米国)Amherst大学政治科各卒業。駐ベネズエラ、チェコスロバキア、ベトナム各大使を歴任後、富士銀行顧問、麗澤大学客員教授、吉備国際大学大学院国際協力研究科科長、(特活)日本紛争予防センター所長、(特活)ジャパンプラットフォーム・NGOユニット理事等を経て、現在(秋田市所在)ノースアジア大学法学部教授兼岡山県公設国際貢献大学校教授、(社)ラテンアメリカ協会理事、メコン地域研究会会長、(公財)日本国際フォーラム理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
◆紹介終わり


私は何十年も前からアフリカに興味があり、30歳を過ぎてからルワンダ大虐殺の本を読み、そこから国際紛争や内戦、武力衝突などに関する本を何十冊か読んできた。

本書によると、「紛争」に関する研究分析は多数ある。(発展途上国の)「開発」に関する研究分析も多数ある。
貧困の原因が「紛争」にあるとする研究は多い。
「開発」の足かせになるのが「紛争」であるとする研究も多い。
しかし、「紛争」と「開発」を同時に扱った研究分析はほとんど見られないのだそうだ。

言われてみるとそうなのかも知れない。

本書は読み終わるまでに2ヶ月近くかかった。途中で飽きて、別な本を読んでは、またこの本に戻る、を繰り返していた。別な本の中に「寄生虫なき病」という、これまたヘビー級の本が挟まったので、余計に時間がかかった。

内容は国際関係を学んでいる大学4年生~大学院生レベル。難しいです。

本書の「はじめに」に、本書がこれから述べようとしている内容を凝縮した一文がある。

(p29)
・開発は、暴力的紛争を誘発し、持続させる可能性がある。


発展途上国に暮らす人びとが少しでも豊かになるように、国際NGO(ボランティア団体)や国連、世界銀行がお金を出して、開発を始める。

すると、開発利権を手にできる人とできない人の間で格差が生まれ、双方が啀み合い、紛争に発展する。

貧困が原因で紛争が発生するのではなく、

開発が原因で紛争が発生し、紛争のせいで人びとの暮らしはより貧しく、生きることすら必死な状態になる。そうすると紛争被害者を救おうと更なる援助金が投下され、投下された金の奪い合いでさらに紛争が酷くなる。

というようなことが書かれている。


趣味で読むにはなかなかハードルが高い本であった。


6点/10点満点

|

« ガブリエル・ガルシア=マルケス/後藤政子訳「戒厳令下チリ潜入記」感想。
ノンフィクション。2014年10月11日読了。
| トップページ | 長谷川毅「暗闘-スターリン、トルーマンと日本降伏」感想。
歴史。1024年10月17日読了。 »

■アフリカ」カテゴリの記事

◇世界についての本」カテゴリの記事

●海外作品(原著英語)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43036/60604296

この記事へのトラックバック一覧です: ロジャー・マクギンティー/アンドリュー・ウィリアムス/阿曽村邦昭訳「紛争と開発」感想。
国際関係。2014年10月14日読了。
:

« ガブリエル・ガルシア=マルケス/後藤政子訳「戒厳令下チリ潜入記」感想。
ノンフィクション。2014年10月11日読了。
| トップページ | 長谷川毅「暗闘-スターリン、トルーマンと日本降伏」感想。
歴史。1024年10月17日読了。 »