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2015/04/29

サイモン・クーパー/後藤健生訳「サッカーの敵」感想。
世界のサッカー。2015年01月21日読了。

世界中のほぼ全ての国にサッカーリーグがある。欧州には世界のトップリーグが多数ある。南米のリーグも強い。では、若干マイナーな国のリーグはどうなっているのだろうか?

ということを、世界各地に行ってその国の試合を観戦し、関係者にインタビューし、サッカーの裏側にあるものを調べたルポ本。

旧東ドイツ
バルト三国(リトアニア、ラトヴィア、エストニア)
ロシア
ウクライナ

ハンガリーとスロバキア
オランダとドイツ
スペイン
スコットランド
クロアチア

アフリカ小史
カメルーン
南アフリカ

アルゼンチン
ブラジル
アメリカ

について書かれている。原著は1994年に出て、日本語版は2001年に出た。インターネットが普及する前で、日韓ワールドカップ(2002年)が開催される8年も前にか枯れているので、内容的にはかなり古い。近年発展しているアジアのサッカーリーグには触れられていない。

「サッカーの敵」というタイトルなのだが、そのわりには著者の言いたいことが今ひとつ分からなかった。著者のサイモン・クーパー(日本語のwikipediaがある)はイギリス人で、本書はイギリス人らしい修飾語が長々と続く読んでいてイライラする文体で書かれているためと思われる。(イギリス人の文章が好きか嫌いかは単純に個人の好みに寄るが、私は大嫌い)


興味深かったこと。


本田圭佑が所属していたCSKAモスクワは、元々はロシア陸軍のクラブ。
チームVVS(今のチーム名は分からない)はロシア空軍のクラブ。

スコットランドリーグのセルティック(中村俊輔がいたところ)はカソリックの労働者階級で基本的にアイルランド人のクラブ、対するレンジャーズはプロテスタントで中流階級のクラブ。

ユーゴスラビア崩壊でできた国家クロアチアの最初の軍は、ディナモ(たぶん現在のディナモ・ザグレブ)のファン、と言うかフーリガン集団バッドブルーボーイズ(BBB)で構成されていた。

1970年代の初めに、FIFAは1978年にアルゼンチンでワールドカップを開催することを決定した。
1976年にアルゼンチンでクーデターが起こって政権が転覆した。
1978年、ワールドカップの真っ最中に、アルゼンチンは隣国チリとの領土争いに決着をつけるためチリに戦争を仕掛けようとした(最終的にはバチカンの仲裁で、政権トップの将軍が拒否権発動して事なきを得た)
そのかわりに、1982年にイギリスにフォークランド紛争を仕掛けたが、負けた。戦争を続けると、1982年のスペインワールドカップ出場権を剥奪される可能性があったから降伏したとも言われている。


興味深い内容が多々あったけど、私はイギリス人の文章が嫌いだ。


5点/10点満点

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