ミチオ・カク/斉藤隆央訳「サイエンス・インポッシブル」感想。
SFの物理学。2015年12月09日読了。
ミチオ・カクはアメリカ人で、戦後生まれの日系3世。英語ネイティブ。理論物理学者。ディスカバリーチャンネルなどの科学ノンフィクション番組に多数出演、著書、ベストセラーも多数あり。日本でも、NHK-BSでときどき顔を見かける。
本書は、SF小説やSF映画に出てくる技術が、物理学的に実現可能かどうか、を詳しく解説した本である。
★不可能レベル1(現時点では不可能だが物理法則には反していないテクノロジー)
・フォースフィールド(スタートレックの「シールド」)
・不可視化(レーダーでも肉眼でも見えなくなるステルス)
・レーザービーム
・テレポーテーション
・テレパシー
・念力
・人工知能を持ったロボット
・UFO
・恒星間を移動するスターシップ
・反物質と反宇宙
★不可能レベル2(現在の物理学で辛うじて説明できるが、実現には数百年から数千年かかると思われるテクノロジー)
・光速を越える
・タイムトラベル
・パラレルワールド
★不可能レベル3(現在の物理学に反するテクノロジー。実現されたら現在の物理学が根底からひっくり返る)
・永久機関
・予知能力
ということを、アメリカで最も知名度が高い物理学者のミチオ・カクがまじめに解説しているのである。SF好きにはたまらない。
8点/10点満点
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