« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016/05/27

山下一仁「バターが買えない不都合な真実」感想。
いわゆる新書。2016年05月04日読了。

本が売れなくなってきた時代にどうやって本を買って貰うかというと、タイトルを工夫するのである。ということを感じてしまうタイトルである。

「××の不都合な真実」というのは昨今大量生産されているタイトルで、ちょっと検索しただけで、本家本元アル・ゴア元米国副大統領の「不都合な真実」に始まり、「遺伝子の不都合な真実」「沖縄の不都合な真実(これは読んだ。面白かった。8点)」「反原発の不都合な真実」「不動産投資の不都合な真実」「日中戦争の不都合な真実」「この国の不都合な真実」……と、たくさん出てくる。(Amazonで「不都合な真実」を検索すると100点以上引っかかる)

本書もそういう「出版社(や著者)が考える売れるタイトル」の流れを汲んでつけられたタイトルのように思う。

というのも、本書のメインテーマは酪農農政が補助金漬けであるということと、なぜ補助金漬けになってしまったのかその歴史的経緯についてが8割を占め、「バターが買えない不都合な真実」は本書の194ページになってようやく出てくるのである。

著者の論理では、「バターが買えない不都合な真実」を解き明かすためには酪農農政の歴史的経緯がわからないと理解できない、なので前段階である酪農農政に関する話を充実させた。のだろうが、構成があまりにも悪い。前段階の説明が長すぎて、かつ同じ様な異なる話(異なる補助金)が出てくるので、これは少し前に書かれていた話と同じ話なのか異なる話なのか?と確認しながら読む必要がある。

売らんが為のキャッチーなタイトルをつけてしまったので、構成に無理が出たような気がしないでもない。


著者は1955年生まれ東大法学部卒(農学博士)、1977年農林省入省、酪農などを担当し、ガット室長、農村振興局次長を歴任し、2008年より経済産業研究所上級研究員、2010年よりキヤノングローバル戦略研究所研究主幹という人。

酪農だけに限らない、農政全般に関する複雑怪奇な現状の一端がわか(った気になれ)る良質な内容。なんだけど、なかなか頭に入らない。説明はなめらかだけど、内容が今ひとつ頭に入ってこないパワポのプレゼンを聞いている様な感覚。


良い内容だと思うんだけどなー。
全般的に惜しい感じがしてしょうがない。


生乳(搾りたて)を、殺菌して遠心分離器にかけると、生クリームと脱脂乳に別れる。

生クリームを攪拌するとバターになる。
脱脂乳を乾燥させると、脱脂粉乳になる。

バターと脱脂粉乳を混ぜて水を加えると、牛乳に戻る!

5点(内容8点・構成2点)/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/17

小松達也「英語で話すヒント 通訳者が教える上達法」感想。
語学。2016年04月21日読了。

1934年生まれの著者は、1966年に日本初の会議通訳(同時通訳)エージェント会社の創設に参加し、以後、G8サミットの同時通訳を担当するなど、同時通訳界の重鎮的な方(らしい)。

そういう方が書かれた本書。通訳を目指す方向けの英語学習方法指南書。

私にはピンとこなかった。理由は明確で、私は通訳を目指している訳じゃないから。幾つか参考になる部分もあったけど、それは英文法書にも出てくることです。

こういう本は「その道で成功した他人の勉強方法を教えて貰う」本なので、その勉強方法が合わなかったらさっさと次に移行すべし。本書が良い悪いではなく、あくまで「自分にとって参考になるかならないか」なので、本書は私には合わなかったということで。


5点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

麻蒔立男「トコトンやさしい薄膜の本」感想。
テクノロジー。2016年04月19日読了。


ガラスを鏡にする方法を知りたくて古本で購入。

真空状態でアルミニウムを加熱してガラスにくっつける真空蒸着は、30年前に私が学校で学んだ(実験した)方法。

真空蒸着法を見つける前はどうやって鏡を作っていたのかを知りたかったのだが、本書が出版された2003年時点の最新情報が多くて、私の知りたいこととはちょっと違う内容だった。


評点無し(トコトンやさしいと、いうわりに専門的すぎ)/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西久保靖彦「大画面・薄型ディスプレイの疑問100」感想。
テクノロジー。2016年04月19日読了。


先ほどと同じ著者のちょっと新しい本(2009年に出版)を古本で購入。

電子ペーパーの廃れ具合がよく分かる。

評点無し(古い部分は読み飛ばし)/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西久保靖彦「よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み」感想。
テクノロジー。2016年04月18日読了。


電子ペーパー(E-Inkなど)の技術動向を探るために古本で購入。

電子ペーパーを使ったまともな商品は Amazon の Kindle しか存在しないので(Kindle Fire はタッチパネル付き液晶なので電子ペーパーではない)、電子ペーパーの開発状況はとても悪い(売れないから)。

なので電子ペーパー(特に E-Ink 以外の)の技術動向を知るためには、古い本を調べるしかない。というわけで2003年に出た本書を古本で購入。

ん、なるほど、コレステリック液晶と言うのがあるのか。


評点無し(電子ペーパー以外の古い情報は読み飛ばした)/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/10

松本仁一「アフリカは今 (NHKラジオの教本・雑誌形式)」感想。
アフリカ概説。2016年04月15日読了。

松本仁一氏はアフリカを中心とした上質なルポを書く人。右サイドバーにカテゴリ松本仁一を設置しています。

本書は雑誌です。NHKカルチャーラジオの教本です。NHKラジオ英会話などの教材を売っているコーナーに、本書も置いてあると思います。

本書は「アフリカの今」について、NHKラジオのカルチャー番組を聴く層でも分かるよう、近現代史を交えながら易しく書かれた本です。


第1回(ラジオ講座がベースなので章立てではない)では、シエラレオネで誕生したこども兵について。

シエラレオネは、1787年にイギリスの解放奴隷が帰還し、フリータウンという町を作って、そこからイギリスの後押しもありシエラレオネという国に発展した経緯を持つ国。解放奴隷は、現地住民より格上であると特権意識を持ち、現地住民(黒人)を支配する政治を行った。

(同様の国として、リベリアはアメリカの解放奴隷が1816年に帰還しつくった国で、現地住民との軋轢がある)

シエラレオネの歴史は、ダイヤモンド利権の奪い合いである。

シエラレオネの反政府勢力RUFは、腐敗した政権の打倒を目的とした組織だったが、ダイヤ利権獲得の武闘組織へと変貌し、ダイヤ鉱山を襲ってダイヤを奪い、リベリアの反政府指導者(実態は武装強盗団)チャールズ・テーラーにダイヤを売り、テーラーはRUFに武器弾薬を渡す。

この過程で、使い捨ての特攻隊員こども兵がうまれていった。


第2回は、9世紀頃からアフリカ大陸の内陸部には巨大な帝国が幾つもあった話。中でもマリ帝国は、エジプトの金相場を破壊するほどの金を持つ巨万の帝国だった


第3回は、タンザニアの対岸にあるザンジバル島(タンザニア連邦の一角)や、その他多くの地域から奴隷貿易が行われていた話。


第4回は、南アフリカ、中でもケープタウンをめぐるオランダ入植民とイギリス入植民の争い(ボーア戦争)について。

ボーア戦争で負けたオランダ入植民(オランダに帰国できずアフリカ定住を覚悟し自らをアフリカーナーと呼ぶ)は、とにかくこどもをたくさん作った。やがてイギリス系より人口が増え、1948年に(白人だけで)選挙を行い、アフリカーナーは政権を握った。

黒人に選挙権を与えると、アフリカーナーも負ける。白人連合を組んでも負ける。やっとの思いでイギリス系から政権を奪還したのに、黒人に政権など譲れるか、とばかりにアフリカーナーは黒人差別政策をどんどん進めていく。


第5回は、南アのアパルトヘイト廃止に至る経緯。


こんな感じで進み、

第6回、ジンバブエ
第7回、ナイジェリア
第8回、アフリカの飢餓/農業無策
第9回、ルワンダ
第10回、ソマリア
第11回、中国の進出
第12回、イスラム過激派
第13回、ボツワナの発展


について書かれている。

コンパクトながら分かり易く、かつ押さえるべき所は押さえている。良書。


半年~1年くらい経った後、加筆の上、新書として書籍化されるような気がする。


8点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

吉村忠与志「知るほどハマル!化学の不思議」感想。
サイエンス。2016年04月11日読了。


鉄筋コンクリートの鉄筋はなぜ錆びないのか? それはセメントの主成分であるケイ素がアルカリ性で、錆は鉄が酸化することで起きる(酸化鉄)。ナノで、アルカリ性のセメントに覆われている限り、鉄筋は錆びません。

というようなことが書かれています。(個人的に興味がそそられる話が少なかった)

中学生向きかな。


4点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

齋藤勝裕「へんな金属 すごい金属」感想。
サイエンス。2016年04月08日読了。

ナトリウムは金属です。塩化ナトリウム=塩なので、塩のイメージが強いけど、ナトリウム単体は金属です。ナトリウムとカリウムの合金は、融点がマイナス10-20℃なので、常温では液体です。但し、空気に触れると爆発的に発火します。

タングステンと金の比重は全く同じです。なので、タングステンの塊の表面に金メッキしたものを金塊として売る詐欺が起きたことがあります。(タングステンはおおよそ30ドル/1kg、金はおおよそ40000ドル/1kg)

銅の錆である緑青は、昔は猛毒とされていましたが、現在では無毒であることが分かっています。


というような金属蘊蓄がいろいろ載っています。


中学生くらい向けかな。

5点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/04

マッケンジー・ファンク/柴田裕之訳「地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」」感想。
ルポ。2016年04月05日読了。


地球温暖化が起きている。

進化論を認めない(主にアメリカの)キリスト教福音派(原理主義)は、地球温暖化の原因が二酸化炭素であることを認めない。(キリスト教原理主義者は、生物は神が創造したと信じているので進化論を認めない。地球温暖化の原因は神の御心によるものであり、二酸化炭素が原因ではないと考える)

本書は、地球温暖化が起こり世界がどのような事態になるのかを、温暖化の是非については触れることなく、ただ冷静に現実を書いている。

本書の邦題は「地球を「売り物」にする人たち 異常気象がもたらす不都合な「現実」」であるが、これは、ビル・クリントンが大統領だった時の副大統領アル・ゴアが出演した地球温暖化についての映画「不都合な真実」に引っかけていると思われる。(ちなみに映画「不都合な真実」はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、この出演を含めた総合的な環境問題への取り組みが評価されたアル・ゴアはノーベル平和賞を受賞している)

しかし本書の原題は「Windfall」=風で落ちた果実(を得る幸運)=たなぼた、という意味なので、邦題がイマイチである。


著者は本書を書き上げるのに、6年間取材を積み重ねたとのこと。

以下、内容列挙 (地球儀もしくは Google Earth を見ながら読むとベターです。MAPではダメです)


◇北極の氷が溶ける

→今まで氷に閉ざされ通れなかった北西航路(グリーンランドとバフィン島の間を通る航路)という海路が使えるようになる。ここを通ると、ニューヨークと上海の間の航路が、パナマ運河を通る航路より6400kmも短くなる。(Google Earth を使ってざっくり測ると、パナマ運河経由で太平洋横断が20000-21000km、北西航路経由でアラスカとソ連のベーリング海峡を抜けカムチャッカ半島と日本の横を抜けて行くと14000-15000km)

→北極の海底には石油が大量に埋まっているが、海上油田を開発しようにも、氷が邪魔して作ることができなかったが、氷が溶けたら油田開発ができるようになる。北極海に面している国はアメリカ(アラスカ)、カナダ、ロシア、ノルウェー、デンマーク(グリーンランド)の5カ国である。

※北西航路は主にカナダ領海


◇温暖化で氷床や氷河が溶け、グリーンランドは独立する

→世界最大の島グリーンランドは、島の81%が氷床で、どんどん溶けている。氷床が溶けることで地肌が露出し、そこを調べるとレアメタルや様々な鉱物資源が眠っていることが判明した。あと10年くらい経ち、もっと氷床が溶けると採掘が可能になる。世界の鉱物資源会社は、グリーンランドの採掘権を先買いしている。

→温暖化によって、今までグリーンランド近海にはいなかったタラやニシンが獲れるようになってきた。魚が獲れると、魚の加工工場も必要になる。それらは重要な雇用先になる。

→そして、そういう収入源がうまれることにより、グリーンランドはデンマークから独立を目指せるようになってきて、実際独立を目指している。


◇ヨーロッパのアルプス山脈で雪が降らなくなってきている

→ウインターリゾートであるアルプス周辺の山町(オーストリアとかスイスとかイタリアとかフランス)は、雪がないと商売あがったりになる。仕方がないので人工降雪機を使って雪を降らせる。その人工降雪機のメーカーが、灼熱の中東イスラエル製である。

イスラエルは砂漠地帯なので淡水が必要。海水からできる氷の結晶は淡水でできている(塩分を含まない)という原理を利用し、真空凍結方式というのを開発し、海水から淡水を作り出す技術を開発した。

が、真空凍結方式はあっという間に逆浸透膜方式に市場を奪われてしまった。しかし真空凍結方式を応用して雪(というか氷)を作り出すことができるようになり、それを降雪機として利用する。らしい。(この部分は今ひとつよく分からない表現が続いた)


◇世界の淡水は、氷河に左右されている

→南米のボリビア、ペルー、エクアドルは、アンデス山脈の、
→インドのガンジス川、インダス川、ブラマプトラ川、中国の揚子江、黄河はヒマラヤ山脈の、
→ナイル川はキリマンジャロの、

山頂にある氷河や万年雪が春に溶けて、川に流れてくる。ダムに水を溜め、発電と淡水に利用している。しかし、万年雪がなくなり、氷河が溶け始めてきた現在、ダムに十分な水が溜まらず、発電や飲用水の確保に苦労している。

温暖化が進むと、これらの川の周辺国(中国、インド、パキスタン、バングラデシュなどの人口大国が全て該当する)では、水を確保するために多大な費用と労力をかけなくてはならない。

海水淡水化だけではなく、淡水を確保して供給することは、兆円単位の莫大なグローバルビジネスになる。例えば既に世界74カ国で水道を提供するヴェオリアという会社は、温暖化が進み干魃が深刻になってくると、今まで以上に売上も利益も向上する。淡水市場は成長産業なのだ。


◇温暖化で氷床が溶けると、海面が上昇する

→バングラデシュは低地が多く、サイクロンがくる度に大きな被害を出している。海面上昇に伴い、被害を受ける面積がどんどん拡大してきている。

→同じように国土が低地だらけのオランダは、防波堤(護岸壁)を国中の海岸線に設置し、なにがっても海水が国土に浸入しないよう対策している。

→オランダは、そのノウハウを輸出しようと、世界中に売り込んでいる

→バングラデシュでは、海に近い場所の農地が、海水に侵されてどんどん使えなくなっている。このような場所に住んでいた農民は、仕方なく移住する。移住先はバングラデシュ内だけではなく、インドにも行く。インドでは、バングラデシュ移民に侵入を防ぐため、インド-バングラデシュ国境全てに国境フェンスの設置をしている。

これで本書の半分くらい。このような事例をとにかくたくさん紹介している。

地球温暖化は善か悪か? ということには触れずに、とにかく地球温暖化によって今何が起きているのかについて、丹念に取材した成果を書き記している。


非常に面白かったが、翻訳が今ひとつだったのが残念。


8点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/01

POKKA吉田「パチンコが本当になくなる日」感想。
パチンコ業界分析。2016年03月22日読了。

パチンコ業界(法律用語では平仮名表記で「ぱちんこ」という)は今、未曾有の危機に陥っている。

ぱちんこをやったことのある人なら誰もが当たり前と思っている釘調整。

これは違法である、と警察庁の課長が今さら言い出した。

(注:警察庁に限らず、省庁の課長クラスの発言はすさまじい影響力を持つ。省庁の課長の言動というのは、その課が所轄する分野に於いて、日本中の全ての監督される企業に対して「絶対的」な指針となる。課長クラスともなれば、一度公の場で言った言葉を引っ込めることはできない。従って、課長が公の立場で行う一挙手一投足は、言葉尻や「てにをは」に至るまで業界内で吟味され、課長が言った言葉の真意を汲み取るため業界団体は右往左往する。肩書きは課長でも、省庁の課長は民間企業の課長と比べものにならない。トヨタの取締役と同じ程度の影響力があると思って良い)


ぱちんこが警察(警察庁)の監督下になってからずっと釘調整はうやむやであった。

2015年1月23日、日本最大のパチンコホール組合、全日遊連の理事会に警察庁の保安課長が来賓として出席し、行政講話を行った(これは恒例行事)。そこで今さら釘調整は違法であると言及した。


問題がややこしくなるのはここから。


実際に釘調整を行っているのはパチンコホールだが、一部のパチンコメーカーが工場出荷時点で違法釘状態にしていたことがわかり、パチンコホール側は「メーカーの責任」として、メーカー側の団体も「一部認める」というような対応をしたことから、

違法状態で出荷していたのなら、そもそもそのパチンコメーカーの当該機種は出荷(認定とか検定とか似たような違う意味の言葉がいろいろ出てくる)取り消しされるべきではないか?

違法釘を出荷するメーカーが悪い!
釘調整を行うホールが悪い!
今までうやむやにしてきたことを今さら問題視する警察庁が悪い(とは言えない)

ホール団体も一枚岩ではない(大手チェーンと中小企業は敵組織)。メーカー団体も一枚岩ではない。

三つどもえ、四つどもえの、生死(=売上)をかけたガチンコバトルである(但し警察庁が圧倒的に強い立場)。


2016年になった今も、ぱちんこ&パチスロ(法律用語では回胴式遊技機)業界はドタバタしています。


ということを、ぱちんこ業界に於いて警察庁を恐れる必要がない敏腕業界ライターPOKKA吉田氏が書いています。

POKKA吉田氏は、ブログ黎明期の2000年頃には「ネタは手補給・手回収」というぱちんこ業界のディープなネタを無料で公開していて、その当時ぱちんこ向けの液晶演出ソフトウェアを作る会社の法務部門に勤めていた私は、POKKA吉田氏のブログ更新を毎回楽しみにしていました。


本書は、警察庁を敵に回しても、疚(やま)しいこともなければ直接的な利害関係にも当たらないPOKKA吉田氏が、警察庁の朝令暮改について、及び警察庁の動向を深読みしすぎて右往左往するぱちんこ業界について書かれた本です。業界用語が多いです。業界用語については、いちいち説明するのは手間暇がかかりすぎるので巻頭に用語一覧を載せ、「本文では用語について解説しない」と言い切っているくらい、一般読者を突き放した本です。

また、ぱちんこ絶対反対! 的な左翼さん向けではありません。どちらかというと、今現在ぱちんこ業界にいる人に向けた本です。


もうちょっと原稿の内容や章構成を推敲した方がよかったんじゃないかなあ、という印象を持ってしまったので若干辛め採点。


6点/10点満点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »