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2016/12/29

ジェフ・ジャービス/夏目大訳+茂木崇監修解説「デジタル・ジャーナリズムは稼げるか」感想。
ルポ。2016年08月02日読了。


同じことが何度も繰り返し書かれているので、読んでいて飽きる。というか飽きた。

結構長めの感想を書いたのだけれども、久々にココログエラーが発生し書いた内容が全部すっ飛んだ。書き直す気力が無いので今日の感想はこれだけです。

(2016/12/30追記)

気を取り直して、感想を追記します。

本書の第1章 「マス」は存在しない より引用

p19-20
「新聞はアメリカの主要都市のほとんどで発行されており、新聞が主役の時代にはまだ人々の意見には多様性が見られたが、テレビの登場でそれが失われた。競争にさらされて新聞の数が減ったことで、「誰もが同時に同じ情報を得る」という傾向はますます強まった。だが、1990年代半ばにインターネットが台頭したことでさらに時代が変わる。インターネットは、情報の提供をほぼ独占していたテレビとわずかな数の大新聞から成る覇権に致命傷を与えた。しかし、インターネットの真の犠牲者は特定のメディアではなかった。ネットが殺したのは「マス」という概念そのものだった。
 かつてメディアは大勢の人々をマスとして扱っていた。多数の個人を塊として、一人の大きな人間のようにみなして扱っていたのだ。個人を個人として扱い、一人ひとり個別につながることが容易にできるようになった今も、メディアはその姿勢を続けていくべきだろうか。私は本書を通してその問題について考えていきたい。」

これ以降、本書では成功しているケースや失敗したケースなど様々な事例をもとに、稼げるジャーナリズムとは何か、を探っていく。

本書で繰り返し出てくるのは、コミュニティの重要性である。インターネット上のコミュニティではなく、実際に顔を見て話をするコミュニティである。コミュニティには、狭い地域の中でしか必要とされない、だが重要なニーズが埋もれている。そういうニーズを掘り起こすことが、稼げるジャーナリズムの一つの形である。とのこと。

もちろん本書に書かれているのはこれだけではないが、コミュニティの重要性については何度も繰り返している(なので飽きる)。


第15章 デジタル・ファーストの先 より引用

p222
テレビの視聴者数は減っているのに、CM料金は上がっているらしい。その要因を著者は
「あまりやる気がなく、新しいことに挑戦する気概もない広告代理店が、クライアントのメッセージを何百万人もの人たちに一度に伝えたいと思ったとき、使えるメディアはテレビしか残っていないということだ」
と一刀両断。

デジタル時代についていけない60代、50代が会社の上層部にいるのは、日本だけに限らないのだな。


第19章 マスメディア神話の崩壊 より引用

p308
「ニュースサイトの多くがページビューを増やすために記事を複数のページに分割しているが、これは賢明ではないということだ。ページを増やすことで、高い広告量を取れる最上部のバナーも増やせるのだが、飛ばされてしまうのだとしたら意味はない。一つの記事を読むのに四回も五回もクリックを強いるよりは、いっそ一ページにまとめてしまった方が読者にも便利だろう」

今年の夏頃(うろ覚え)、講談社の現代ビジネスが画面を刷新し、従来4ページに分割されていた記事を2ページ以内に変更した。いちいちクリックするのが面倒だったので、この変更は一読者である私は大歓迎だった。


本書に書かれている個別事例は非常に参考になる。しかし、一冊の本として読んだ際、同じことが何度も繰り返し書いているのが苦痛だったので、辛めの採点。


4点/10点満点

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