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2016/12/26

ダニエル・ヤーギン/伏見威蕃訳「探求 エネルギーの世紀(下)」感想。
エネルギー史。2016年07月12日読了。

下巻の目次は以下の通り。

第3部 電気時代(承前)
 第19章 価格統制の方かい
 第20章燃料の選択
第4部 気候とCO2
 第21章 氷河の変化
 第22章 発見の時代
 第23章 リオへの道
 第24章 市場を作る
 第25章 グローバルな政治目標
 第26章 コンセンサスを求めて
第5部 新エネルギー
 第27章 再生可能エネルギーの再生
 第28章 科学実験
 第29章 輝く光の錬金術
 第30章 風の謎
 第31章 第五の燃料-効率
 第32章 節約の溝(コンサベーション・ギャップ)を埋める
第6部 未来への道
 第33章 炭水化物人間
 第34章 内燃機関
 第35章 遠大な電気自動車実験
結論-”偉大な革命”


上下巻合わせて正味900ページを超える長大なエネルギー史である本書。

下巻はやや不満。理由は簡単で、本書の原著が発売されたのは2011年。下巻は電気や再生エネルギーに関しての話が多いが、2016年の今、著者の想像と違った方向に動き出している分野があり、読んでいる方としては「見込み違いでしたね」と突っ込みを入れざるを得ないのである。とはいえ、

例えばバイオエタノール。トウモロコシからエタノールを作るって食糧を捨てるのに等しい、バカじゃん。

と私は思っていたのだが、サトウキビから作られるエタノールだけは別で、サトウキビからエタノール成分を抽出した搾りかすを燃やして発電すれば、それはそれで燃料になる。だからサトウキビエタノールはガソリンと競争力があるのだそうだ。

でもそれってごみを燃やして発電するのと大差ないんじゃね?的な感想を持ったりする。

(この本に書いてある話ではないのですが、日本のごみ処理場では、ごみの分別収集が行き過ぎてしまった自治体の場合、可燃ごみに生ごみ=水分多い=が多すぎて、普通に燃やしても燃えないから重油をぶっかけて強制的に燃やしているところもあるそうです)


ページ数がものすごいので万人に勧められないけど、良書でした。


7点/10点満点

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