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2017/01/13

勝川俊雄「魚が食べられなくなる日」感想。
警告。2016年10月06日読了。

著者は東京海洋大学産学・地域連携推進機構准教授。水産資源管理と資源解析が専門。著者公式ブログで日本の水産業の行く末を心配し、警鐘を鳴らしている。

本書の冒頭、p7に
「ピーク時は200万人とも言われていた漁業者は、今や17万人を切っています。跡継ぎのいない60歳以上が大半で、平均年齢は60.1歳(自営漁業者、平成20年)です。」

当然ながら漁業者が減っているので、漁獲量も減っている。本書帯には、
「日本の漁獲量は最盛期の4割以下、クロマグロ、ウナギは絶滅危惧種、サバは7割、ホッケは9割減、ニシン漁はほぼ壊滅状態……」

漁獲高が減っているのは、中国や韓国の漁船が漁場を荒らしているからだ! という意見に対してはp48
「外国船の違法操業がほぼ不可能な瀬戸内海や内湾部の資源も同じように減っているので、」

中国に関してはp52
「中国は大規模な養殖事業を展開しています。経営体の規模が大きく、利益も出ているので優秀な人材が集まり、研究開発が活発に行われています。世界細田の洋食国である中国の技術水準は、日本をはるかに凌駕しています。たとえば、日本はヒジキを養殖する技術が無いので、私たちの食卓に乗るヒジキは中国の洋食ヒジキに依存しています。」


本書のタイトルはやや煽りすぎと思うが、良書。


ではなぜ7点なのか。

それは、本書が小学館新書(2008年に作ったばかりのライトな新書)で、先日感想を書いた「ルポ ニッポン絶望工場」の講談社+α新書と同じく週刊誌の人気記事の延長のような売れ筋ライトな内容を狙った編集になっているため、私にとって物足りなかったから。

良い本だと思います。

7点/10点満点

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