北澤豊雄「ダリエン地峡決死行」感想。紀行文。2019年09月18日読了。8点/10点満点
ダリエン地峡とは、中米パナマと南米コロンビアを結ぶ密林地帯で、周辺各国のいろんな思惑から未だに道が通っていない地域。
コロンビアの首都ボゴタで、日本食レストランで働きながらスペイン語を学んでいた著者は、学校が休みになる期間を利用して国内旅行に出かけようと計画する。その目的地は、現地在住日本人から教えられたダリエン地峡だった。
ということでダリエン地峡にアタックすること3回。
コロンビアゲリラ(FARC)の残党が巣食い、誰でもノービザで入国できるエクアドル経由でアメリカを目指す不法移民、それらを取り締まるパナマとコロンビアの軍・警官、が居る過酷なダリエン地峡を3回目で踏破。
すげえ。
すげえよ。高野秀行の「西南シルクロード」並みにすげえ。
本書が処女作とは思えないほど文章もこなれている。
本書は、Twitterで蔵前仁一さんが取り上げていた(絶賛)ので買った。期待に違わず、非常に良い冒険譚である。
8点/10点満点
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