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2020/12/31

2020年

13冊しか本を読みませんでした。 以下愚痴。 12月に焦って4冊読みましたが、信じられないくらい少ない。 コロナの心理的影響が大きいです。 私はもっぱら通勤電車内で本を読んでいましたが、通勤しなくなったことが大きすぎる。そして、本を読まなくなってしまったことに気づいていながら、何ら対策を打つことなくダラダラ毎日昼から酒を飲んでいた自分に絶望です。 と書いたところで自分の生態をそんな簡単に変えることはできないので、悩みまくりです。

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白川優子「紛争地の看護師」感想。エッセイ。 2020年12月31日読了。

 

国境なき医師団で世界各地に派遣されている看護師の実体験記である。
2006-2007年頃だったと思うが、私は国境なき医師団のロジスティシャンに応募して落ちた。英語力不足で。
なので国境なき医師団の活動については、世間一般人より知っている(応募したくらいだからねー)。
ボランティア精神に燃えた若い子がこの本を読んだら、感化されること必至。
とても良い内容だ。

 

だから私はあえて違う視点で物申す。

 

国境なき医師団の理念は素晴らしいが、世間的には赤十字(&赤新月)との区別がつかない。
その違いはなんだ?明確に説明すべきでは?
(国によって大きく違うが、日本の赤十字職員は常勤で給与をもらっている)

※まあ、国境なき医師団はNGO(非政府組織)、赤十字は(国に寄りけりだが)政府認可団体、って違いがある。

 

ロジスティシャンに応募した経緯を含め思うに、国境なき医師団では外国からのボランティアロジスティシャンの地位が低すぎる。下手すれば現地で雇ったロジスティシャン(現地語が喋れるし、現地の地方政治体制=誰に話を通せばうまくいくかを知っているので必要)以下の扱いになる。実力で現地採用より能力が低かったら、それは仕方のないことなのだが、じゃあ現地採用が国境なき医師団「本部」と連絡を取れるか(フランス語)と言ったら違う。フランス語を喋れる現地採用だったら、それはすさまじく優秀ってこと。

 

国境なき医師団で活躍する医師、看護師、助産師、ロジ、みんな使命感を持って活躍している。それは疑いようがない。本書でもそれは十分わかる。

 

だが、国境なき医師団は本当に崇高なのか?

 

毎年公開されている経理報告を見ても、現地活動に必要な賄賂を使途不明金とするのは理解できるが、それ以外の不明金が多すぎるような気がする。率直に言うと、国境なき医師団の事務スタッフとして働く人が多くなりすぎ、無駄な経費が生まれているんだろうね。

 

7点/10点満点

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川田利明「してはいけない 逆説ビジネス学」感想。ビジネス書。 2020年12月19日読了。

 

プロレスラー川田利明がラーメン屋をやっているとは知らなかった。
で、儲かっていないらしい。
月の粗利でマイナスはないと思うが、利益計算だとカツカツっぽい。

 

1990年代、私はプロレスにドはまりしていた。中でも川田がいちばん好きなレスラーだった。(RINGSも良かったけどね)

 

そんな川田が書いた、ラーメン屋にだけはなるなよ!儲からないぜ!
という本。
内容は至極まっとうなビジネス本で、ストレートな言葉が多く、良い。

 

評点が低いのは、この程度の内容なら新書で800円で売れ!
と思うから。ワニブックス1300円+税は高いよ。

 

6点/10点満点

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石弘之「砂戦争」感想。 ルポ。2020年12月17日読了。

 

1章2章4章は砂マフィアの話。
3章は砂の地学。
5章6章はノスタルジー。

 

構成が悪い。砂マフィアにフォーカスを当てるのなら、徹頭徹尾やれ。
ノスタルジー部分は、読み物として理解はできるが、読者をだましているという点で0点。

 

6点/10点満点

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高野秀行「幻のアフリカ納豆を追え!」感想。ルポ。 2020年12月08日読了。

 

ソマリアに行く高野秀行氏をもってしてもいけないマリとニジェール。(納豆取材は日数かかって、滞在期間が長引くと危ない、という理由なのだが)

 

取材部分は安心して読める。納得の高野節。
だが最終章(納豆の正体とは何か)は推測が多い。
ここまでの丁寧な取材を台無しにするのか?! と思えるくらい危うい。
だが、著者も編集もそれで良いから出版されたのであろうし、要するに私が納得できないだけの話である。

 

2006年に私がケニアに行ったのは、マリのトゥンブクトゥツアーが催行中止(人数不足)になったから。
マリに行きたかったなあ。

 

7点/10点満点

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2020年11月、読書ゼロ

毎日昼から酒飲んでます

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吉田敦「アフリカ経済の真実」感想。経済書。 2020年10月26日読了。

 

アフリカのキーワードで買った本。
思っていたよりはるかに素晴らしい内容だった。

 

第3章で語られるマダガスカルの現況は酷かった(想像以上に酷かったと書こうとしたが、マダガスカル経済を想像したことすらないので不適切ゆえ、たんに酷かったと書く)

 

マダガスカルでは、国民一人当たりGDPが1970年代から半減している。
人口は大爆発中。1990年に1100万人だったのが、2015年には2400万人と倍以上に増えている。
(GDPがほとんど変わらないのに、人口が倍になっているから、一人当たりGDPが半減しているともいえる)

 

2010年、世界一周旅行の際、南アフリカからマダガスカルへ行こうとした。ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区に行きたかったのだ。だが飛行機代が往復20万円もしたので断念した。今思えば、無理してでも行っていた方が良かった。2021年、コロナが終息し海外旅行に行けるようになったとして、マダガスカルに行っても数少ない旅行者にたかる貧困層が山ほどいて、たぶん旅を楽しめないだろうな、と思うのである。

 

2010年(アラブの春の前)の世界一周旅行で行っていればよかったと思う場所はいくつかあり、筆頭はイエメン(2011年から内戦、継続中)。2番目は中央アフリカ(2012年から内戦、継続中)。3番目はマダガスカル(内戦は今のところ起きていない)。4番目はベネズエラ(2014年から無能マドゥロ大統領の最悪政権運営で国崩壊。2015年に3000万人いた人口が、2019年には2700万人にまで減っている)。逆の意味で行けたのはシリア(2010年、アサド大統領は外圧で国の民主化を目指していたが、アラブの春で政府・反政府双方意固地になり全てが台無しになった)とブラジル(2009年に行った。2010年後半から資源価格下落で失業率悪化、治安悪化、賄賂政治の糾弾など国中が荒れている)

 

関係ない自分語りが続いてしまった。本書は良いです。

 

9点/10点満点

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2020年09月、読書ゼロ

コロナでリモートワークになり、仕事がエンドレスになる。

 

昼飯時にビール飲んでも文句言われない。
ビール飲んだので眠くなって寝ても文句言われない。
酒量が明らかに増えた。
これでいいわけないよな、と思いつつも、グダグダなリモートワークが続く。

 

私の場合、頭を使う仕事ではなく、差配がメインなので、下請さん孫請けさんがうまくやってくれれば何の問題も起きない。私は作業当日に現場に立ち会うだけ。

 

リモートワークでグダグダになった気がするのに、売り上げは落ちていないらしい。
この売上構造は何なのだろう。

 

そういえば会社から、「最近若い社員を中心に鬱や行方不明が多発しています」と連絡がきた。そりゃそうだろう。他国と比べる必要はない。日本的会社中心の社会で、会社に出社しなくてもいいってのは会社から見放されたような気分になるのは当たり前だし、それに気づかない人事部門は解体すべきだよ。

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白戸圭一「アフリカを見る アフリカから見る」感想。ルポエッセイ。 2020年08月26日読了。

 

朝日新聞GLOBE+で連載されていたエッセイを一冊にまとめた本。
故に、(テーマは一貫しているが)書籍としての一貫性が薄い。
後半70ページは、本を厚くするため篠田英朗との対談になってしまった。
意図は分かるが理解したくない。

 

それでもアフリカ好きの私としては、興味深い話が多かった。

 

・経済力(GDP)でエチオピアがケニアを抜いた。
1位はナイジェリア、2位は南アフリカ、3位はアンゴラ(石油がジャブジャブ取れる)、4位を昔ケニア、今エチオピア。

 

・1960-70年代、コートジボワールは全居住者の3割が外国人。
外国人と言っても西欧アジアじゃなく、近隣のブルキナファソ、ギニア、リベリア、トーゴ、ベナンとかからの移住者なのですが。

 

・ブルキナファソには、トマ・サンカラという革命的リーダーがいた。
ブルキナファソは、西アフリカの中では安定している方。まあ内陸国で大した資源がないから争いが起こらない、という貧乏矛盾なのだが(似たような国にマラウィがある)

 

7点/10点満点

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安宅和人/池宮伸次/Yahoo「ビッグデータ探偵団」感想。新書。 2020年07月21日読了

 

著者には申し訳ないが、驚くような内容はほとんどない。
日々ネットに接し、ビッグデータに関するコラムや記事を読んだいれば、既にどこかで見聞きした内容ばかりである。
それを詳しく書き、本という形にしただけである。

 

なのだが、1点だけすごく驚いたビッグデータ活用法があった。

 

乗換案内で検索される駅名+日付で、
「今日どこの駅が込む」(当日にライブやイベントがある)
「◎月△日、どこの駅が込む」(年末年始など、分かり切っている重要な日付の行動が予測できる)

 

これがビッグデータ活用の延長なのは本書を読むとよくわかるが、私には新鮮だった。
たまたま私がいろいろ知っていたため、本書を読んでもあまり響かなかったが、知らない人が読んだらかなり響くのかもしれない。

 

6点/10点満点

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清水潔「殺人犯はそこにいる」感想。ルポ。2020年06月23日読了。

 

本書は2013年に出版され、2016年に文庫化された。
私はこの本の存在を知らなかった。

 

だが私はこの本に辿り着いた。僥倖である。

 

構成は甘い。疑問点がいくつも浮かび上がる。犯人に行きついた過程を公開できないのは、最初に書くべきだと思う。

 

だが、それでも、本書は素晴らしい。超一級のルポだ。

 

10点/10点満点

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2020年05月、読書ゼロ

システム不具合が収まらない。 原因究明⇒作業手順書作成⇒夜間作業で改修⇒不具合治らず⇒原因究明に戻る で、5月も読書ゼロ。 この心の余裕の無さはいったいなんだろう。

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2020年04月、読書ゼロ

3月末に納品するシステム(億円案件)が、クライアントのごり押しで3月14日に仕様変更。
ネットワーク構築工事も遅れて、現地テストの実施が3月30日。
テストなしで納品しろという指令が下り、未テストで納品。

 

当然不具合多発。
そんな中コロナ爆発。
そんな中、私が37.5度の発熱、連続3日。
保健所に電話繋がらない、どこも診察してくれない。

 

4日目で熱が下がる。なのでクライアントに「これから行って不具合対応します」と言ったら、
「まだコロナ疑いだろうが、来るなボケ」

 

というやり取りがあり、4月は読書ゼロ。

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小川さやか「チョンキンマンションのボスは知っている」感想。香港ルポ。 2020年03月03日読了。

 

香港の有名な安宿ビル重慶大厦(チョンキンマンション)を根城にしているタンザニア人の生活を追ったルポ。
第51回 大宅壮一ノンフィクション賞 受賞!
第8回 河合隼雄学芸賞 受賞!

 

というくらい質の高い本なので、詳細はおこでは書かない。

 

2010年、世界一周旅行ので香港に行った際、USドル⇒香港ドルへ両替をするために行ったことがある。目的の両替商は確か3階だった。エレベーターの数が少なく、15分待ってもエレベーターが来なかったので、諦めて街中の普通の両替商に行った。2010年当時で、一体何か国の人が出入りしているんだろう?というくらい、人種も言葉も多種多彩だった。世界一周旅行の最後の旅程(香港マカオインドでフィニッシュ)で、ある程度旅慣れていた私でも、入り口は行った後は結構ビビりまくり。

 

よくまあこんな場所で取材を敢行したなあ、と著者の行動力に驚くばかり。

 

超良書

 

9点/10点満点

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ジェームズ・ブラッドワース/濱野大道訳「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」感想。ルポ。 2020年02月04日読了

 

売らんがための邦題が酷すぎる。原著は「HIRED」なので、「雇われた」という意味である。

 

内容はイギリスのアマゾン、訪問介護、コールセンター、ウーバーへの潜入ルポである。

 

根底にあるのは、EUの市場開放により、ルーマニア、ポーランド、リトアニア、ラトビアなどの国から労働者がやってきて、イギリス人より低賃金且つ過酷な(というより労働法を無視した)条件でも働くようになり、イギリス人を無理して雇用する必要がなくなったこと。このような事態はEUの先進国(ドイツフランスイタリアスペイン)すべてで起きているのだろうと思う。イギリスがEUを離脱した背景には、こういう移民に職を奪われる問題も大きい。

 

EU加盟国の、国民一人当たりGDPランキング(英語版wikipedia)(EU member states by GDP (nominal) per capita in € という部分)

EU平均が31,000ユーロ。最下位ブルガリアは8,780ユーロ。ルーマニアは11,530ユーロ。クロアチアやポーランドは13,000ユーロ。ちなみにイギリスはだいたい38,000ユーロ(45,000USドル)。そりゃイギリスに行くよ

 

7点/10点満点

 

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臼杵陽「中東の世界史」感想。中東史。 2020年01月19日読了。

 

一冊の本で中東史の概略を学べる。これは素晴らしいことである。

 

・P104に「子供の誕生」という概念が出てくる。
1800年代、子供は労働力であるという考え方から、子供を保護して大人になるまで育て、次の子供を育てる。労働力の再生産という概念である。こういう考え方があるのかと素直に驚いた。

 

私個人的には、本書は第6章以降、興味深い内容が次から次へと書かれている。

 

・P246
(1948年の第一次中東戦争以降)ヨルダンにとって邪魔者は誰かというと、パレスチナの指導者であったフサイニーである。ヨルダン国王アブドゥッラーは現在のシリアレバノン、ヨルダン、パレスチナ自分の支配下に置きたいという野望があり、(イスラエルの)シオニストと握手できても、フサイニーとは握手できない。

 

パレスチナに対するイスラエルの横暴に、なぜアラブ諸国は助けを出さないのか。理由の一例である。

 

7点/10点満点

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ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「ザ・ボーダー(下)」感想。 メキシコ麻薬戦争。2020年01月16日読了。

 

余計なエピソードが長すぎる。

 

そのせいで私的には興覚め。

 

 

5点/10点満点

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ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳「ザ・ボーダー(上)」感想。 メキシコ麻薬戦争。2020年01月07日読了。

 

「犬の力」「ザ・カルテル」に続くシリーズ第3作にしてたぶん完結作。

 

余計なエピソードが長い。
麻薬中毒のジャッキー、グアテマラのニコ。

 

 

 

8点/10点満点

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