小林美希「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」感想。2022年12月8日読了。
日本人の年収は安くなってしまいました、の実例を紹介(12ケース)し、最後の50ページで著者の考えをまとめた本。
著者の言いたいことは分かる。
だが本として駄目だ。
P28
さっきの板チョコですけど、フェアトレードで有名な「ピープルツリー」のチョコなんです。だから、板チョコが1枚350円もするんです。税込みだと388円かと思うと、買いえないなぁ。
P33
だからチョコレートだって、本当はフェアトレードの「ピープルツリー」を買いたいけど、税込みで388円もするから、明治やロッテの板チョコを底値で買うんです。
まったく同じ話(インタビュー)がわずか5ページ後に出てくる。この節に限らず、こういう冗長(水増し)な記述がやたら多い。
書籍編集は仕事をしているのか?
5点/10点満点
| 固定リンク | 0
« ニコラ・シャクソン/平田光美・平田完一郎訳「世界を貧困に導く ウォール街を超える悪魔」感想。2022年12月5日読了。 | トップページ | ケイシー・ミシェル/秋山勝訳「クレプトクラシー 資金洗浄の巨大な闇」感想。2022年12月23日読了。 »
「◇いわゆる新書」カテゴリの記事
- 平山瑞穂「エンタメ小説家の失敗学」感想。2023年2月24日読了(2023.03.26)
- 恒川惠市「新興国は世界を変えるか」感想。2023年2月14日読了。(2023.03.26)
- 鈴置高史「韓国民主政治の自壊」感想。2023年1月15日読了。(2023.01.31)
- 小林美希「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」感想。2022年12月8日読了。(2023.01.30)
- 橘玲「バカと無知」感想。2022年11月5日読了。(2023.01.21)
コメント