エリック・シュローサー/布施由紀子訳「核は暴走する(下)」感想。
ルポ。2018年11月06日読了。
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1980年9月18日、アメリカ、アーカンソー州ダマスカスにある核ミサイル打ち上げ場(ミサイルは地下に格納)で、整備兵が工具を落とすミスをし、その工具がミサイルの燃料タンクに当たって、燃料が漏れ始めた。このままでは大爆発、下手したら核爆発が起きてしまう。(ダマスカス事故→Wikipediaは英語版のみ)
本書は、ダマスカス事故の詳細を一つの軸に、
つい最近(2000年代以降)になってようやく公開されてきたアメリカ軍の公文書を丹念に読み解き、アメリカ軍が扱ってきた核ミサイルが、いかに杜撰な管理で運用されていたか、それをどのように改善していったのか、というもう一つの軸を交互に書き、核ミサイルの危険性に関し問題提起しているルポである。
良いのだが、二軸交互に書かれているので、読み手の私はちょっとフラストレーションが溜まるかきかたである。
8点/10点満点
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著者は、イギリスの新聞「サンデー・テレグラフ」の北京特派員(2007-2012年)。
1988年に初めて中国を訪れてから、ほぼすべての省を踏破。
その後タイのバンコクに居を移し、「サンデー・テレグラフ」東南アジア特派員。
本書で著者が訪れた場所(漏れあるやもしれず)
・はじめに
ウルムチ、カシュガル、
・第1部 新疆
ウルムチ、イーニン、コルガス、アルマトイ(カザフスタン)、ビシュケク(キルギス)、ナリン(キルギス)、タシュラバット(キルギス)、カシュガル、タシュクルガン、クンジェラブ峠、ヤルカンド、ホータン、ニヤ、チャルチャン、ミーラン、花土溝
・第2部 チベット
リタン、ツァワロン、成都、ラサ、シガツェ、パヤン、タルチェン、カイラス山、ジャンム、カトマンズ(ネパール)
・第3部 雲南
景洪、関累、チエンセーン(タイ)、タチレク(ミャンマー)、チャイントン(ミャンマー)、チエンコーン(タイ)、ファイサーイ(ラオス)、ムアンシン(ラオス)、瀾滄(ランツァン)、孟連、モンアー、パンサンミャンマー、瑞麗
・第4部 東北部
丹東、延吉、ハルビン、漠河、塔河、黒河、ブラゴヴェシチェンスク(ロシア)
詳細は明日(9/25)追記します。9/26に追記します
そのうち書きます。
8点/10点満点
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◆内容(Amazonから引用)
「うん、核融合炉を創ったよ! 」。若干14歳の核物理学者はどうして生まれたのか?
9歳でロケットを実作した、アメリカ・アーカンソー州の早熟の天才、
テイラー・ウィルソンは11歳の若さでさらなる野心に燃えていた。
祖母がくれた本に刺激を受け、核融合炉を自宅で創ろうと決意したのだ。
危険と隣り合わせのそんな作業を、子どもがやってのけられるはずがないという大人の常識をしり目に、
彼には自分がやれるという自信と勝算、そして適切な知識があった。
「ギフテッド」といわれる天才児にもさすがにムリかと思えることが、なぜできたのか。
息子を見守る両親の苦労、大学教員をはじめとする教育関係者の奔走。
彼のそばで直接取材したジャーナリストが語るサイエンス・ノンフィクション。
◆感想
テイラー・ウィルソン氏は、2018年現在23歳である。
彼が14歳で核融合炉を作るに至った経緯が、本書には詳しく書かれている。
類まれなる才能を持った子供=ギフテッドと呼ばれる=が、その才能を開花させるためには、子供自身の努力に任せるのではなく、周囲の大人たちの適切な助力が必要である。
あまりにも頭が良すぎたテイラー少年には、コカ・コーラのボトラー会社を経営している父親(そこそこ裕福)はテイラー少年の投棄された放射性物質探しに付き合い、核融合を目指す物理学オタクが集まったオンラインフォーラムの発見と参加、実験器具を買うために協力してくれた薬剤師(例えばテキサス州では三角フラスコを買うのは許可制)、ギフテッドの子供集めて学年別カリキュラムではなく学力に見合った授業を展開するデイヴィッドソンアカデミー(ネバダ州)への入学、そこからネバダ大学リノ校の物理学教授陣との出会い、そういうラッキーな出会いがたくさんあって、優しい大人たちがテイラー少年を道を外さないよう指導していた。
テイラー少年は、理論物理学は嫌いで、実験(応用物理学)が好きだと言っている。
既に実用化が見込めそうなアイデアをいくつか披露している。
ガンの放射線治療に使う放射線源は、製造できる場所が限られており、また寿命も短いため、放射線源を作ったらすぐに飛行機で病院まで届けなければならないが、小型の核融合炉が完成すれば、病院で放射線源を作ることができるようになる。ほかにも空港の荷物検査のX線の代わりになるスキャナに関しても、本書に書かれている。
ノンフィクションとして間違いなく面白いのだが、ギフテッドの子供をどうやって教育すべきかという教育論にかなり多くのページが割かれていて、個人的にはそれが不満。
8点/10点満点
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ニューヨーク市警マンハッタン・ノース特捜部、通称「ダ・フォース」に所属する部長刑事デニス・ジョン・マローンを主人公とする小説。
ダ・フォースに所属する刑事は、すべて薄汚れている。賄賂を受け取る、賄賂を強要する、証拠をでっちあげる、無抵抗の犯人を射殺する。
エリート部隊のダ・フォースが、なぜそんなことをするようになったのか、なぜ今でも続けているのか。
そして、ある事件をきっかけにジョンは転落していく。
悪い刑事が主人公の小説。周りもほとんど悪い刑事。
主人公に共感できず、読み進めるのがつらい小説なのだが、それでも読ませるのはドン・ウィンズロウの手腕であろう。
ミステリ系統なので、筋はこれ以上記しません。
7点/10点満点
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