カテゴリー「◇ビジネス書」の記事

2020/01/05

フィル・ナイト/太田黒泰之訳「SHOE DOG」読了。ナイキ創業者自伝。2019年12月22日読了。8点/10点満点

 

ナイキ創業者が、1962年に創業してから、1980年に株式上場して1億7800万ドルの株(上場時)を手にするまでの自伝。ちなみに2019年10月現在の株価では376億ドル

 

フィル・ナイトは1938年生まれ。2019年現在81歳。ナイキを創業したのは24歳の1962年。私(53歳)が生まれたのは1966年。

 

自伝なので、自分に都合のいいことしか書いていない。でも読ませる。

 

この読ませるテクニック、たぶんオリジナルは自分で書いたかもしれないが、仕上げの執筆は文章に長けたゴーストライターが書いている(と思われる)というのは、日本にも必要な出版手法である。

 

日本にだって傑出したビジネスマンは多々いるのに、あまりにも表に出てこない。もっと表に出てきてもいいんですよ、と私は言いたい。

 

ちなみに本書は、普通に面白い。

 

8点/10点満点

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橘玲「事実vs本能」感想。2019年09月02日読了。6点/10点満点

 

「言ってはいけない」シリーズと大差ないかも。

 

6点/10点満点

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2020/01/04

ヤニス・バルファキス/関美和訳「父が娘に語る経済の話」感想。経済。2019年03月29日読了。10点/10点満点

 

著者はギリシャ経済危機(2015年)の時のギリシャ財務大臣。
原著はギリシャ語で書かれ(たぶん2013年)、英訳がたぶん2014年、英訳をもとに日本語版が2019年に出版された。

 

本書の面白さはあちこちに書かれているので、ここでは特記しない。
強制収容所ではタバコが貨幣と同じ働きをした、という部分は、貨幣経済を知るうえでとても分かりやすい例と思う。

 

陳腐な感想ではあるが、良い。またしても10点満点を付ける。

 

10点/10点満点

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2020/01/03

ハンス・ロスリング(&オーラ、アンナ)/上杉周作・関美和訳「FACTFULNESS」感想。世界を現す客観データ。2019年01月26日読了。100点/10点満点

 

(2020/1/4修正)

 

10点満点で100点。我が読書人生史上、最高の一冊(のひとつ)。

 

思い込みや先入観を排除し、数値で世界を見ると、今の世界はいったいどういう状態なのか。を記した本である。各所で大絶賛されているので、詳しい内容は省く。

 

例)
スウェーデン。福祉大国である。政治的には社会民主主義(基本的には多数決=民主主義を採用しているが、高齢者や弱者救済のため高い税金を課し、富の分配を図る=社会主義的な要素を多々採用している政治制度)。
1800年代から1966年ころまで、スウェーデンは極度の貧困層が多く、人口の1/5が国外(主にアメリカ)に逃げ出した。戻ってきたのはそのうち2割。

 

1997年の段階で、インドと中国の極度貧困率はどちらも42%。2017年にはインド12%、中国0.7%と劇的に改善された。

 

まだ読んでいない人は、本屋や図書館で手に取って、冒頭のクイズ13問(p9-p13)をやってみることをお勧めする。いかに自分の頭が先入観で溢れかえっているのかが分かる。

 

100点/10点満点

 

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2019/01/06

今まで読んだ中で最も優れたビジネス書は「ラーメン発見伝」

私は本をたくさん読んでいます。

そんな私が今まで読んできた中で、最も優れたビジネス書をご紹介します。まあ傲慢な言い方だけれども、私が言っている(書いている)ので、間違いないです。

マンガの「ラーメン発見伝」です(全26巻・既に完結)

主人公のラーメンバトルはどうでもよくて、ライバルラーメンチェーンの店主・芹沢さんのノウハウがとにかくすごい。芹沢さんは、なにかと対抗心をむき出しにする主人公を諭すように「ラーメン店経営の神髄」を教えるのですが、この神髄は「ラーメン店じゃなくても通用する、日本全般の会社経営ノウハウ」なのです。

このマンガがビジネス書として優れていると感じるのは私だけではなく、何人もの著名人が引き合いに出しています。

マンガ喫茶とかスーパー銭湯など、どこかで見かけたらご一読あれ。


◆全巻セットはこちら↓

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2018/06/13

高橋篤史「粉飾の論理」感想。
経済。2017年12月27日読了。

小説「ハゲタカ」シリーズの参考文献に載っていたので買った。但し、既に在庫がないらしく(Kindle版はあるが、私は電子書籍は付箋を貼れないので読まない)、しょうがないので古本で買った。

カネボウ、メディアリンクス、ライブドアの3社の粉飾事件を主軸に、実際の章立てではカネボウとメディアリンクスとこれらの粉飾を見逃していた監査事務所に関しての計3章で構成されている。

良い。


8点/10点満点

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2017/06/05

トーマス・フリードマン/マイケル・マンデルバウム/伏見威蕃訳「かつての超大国アメリカ」感想。
アメリカ分析。2017年04月23日読了。

タイトルの通り、アメリカが凋落していった理由を考える本。原著は2011年に出版。

この本で最も面白かった考え方は、アンディ・ケスラーという元ヘッジファンドマネージャーが呈した概念で、

p121
「ブルーカラー、ホワイトカラーという区分は捨てよう。私たちの経済には二種類の労働者しかいない。クリエイターと仕える人(サーバー)だ。生産性を向上させる原動力は、クリエイターだ。ソースコードを書き、マイクロチップを設計し、癖になる商品(ドラッグ)を作り、検索エンジンを運営する。一方サーバーは、家を建て、食べ物を提供し、法的助言を行い、陸運局で働いて、そういったクリエイター(や他のサーバー)に奉仕する。サーバーの多くは機械、コンピュータ、ビジネスの運営方法の変更に取って代わられるだろう」

ここから著者は、クリエイターとサーバーをさらに分割する。

・創造的(クリエイティブ)クリエイター:独自のノンルーチンなやり方で、ノンルーチンの仕事をやっている:最高の弁護士、最高の会計士、最高の医師、最高のエンターテイナー、最高の作家、最高の教授、最高の科学者。

・ルーチンクリエイター:ルーチンなやり方で、ノンルーチンな仕事をやっている:平均的な弁護士、平均的な会計士、平均的な放射線技師、平均的な教授、平均的な科学者。

・クリエイティブサーバー:ノンルーチンの仕事をやる低スキルの労働者だが、的確な基地とした仕事をやっている:特別なレシピを考え付くパン屋、患者との関係性を大事にする看護師、ワインの知識で客をうならせるソムリエ。

・ルーチンサーバー:ルーチンなやり方でルーチンなサービスを提供し、それに何も付け加えない人。


医師、弁護士、ジャーナリスト、会計士、教師、教授のような仕事であっても、ルーチンクリエイターの範疇にいる人たちは、海外へのアウトソーシング、機械化、デジタル化で職を失うかもしれない。


著者は、アメリカを凋落から救うには「教育の充実」が必要であると訴える。

全体的に説得力も高く、なかなか面白い本であった。

8点/10点満点

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2017/04/08

橘玲「バカが多いのには理由がある」感想。
ビジネス書?2017年03月17日読了。

橘玲氏は多数のWeb連載を持っていて、着想がどれも面白く、私はいつも楽しみにしている。

橘玲公式サイト(週間プレイボーイ連載)
ZAI ONLINE の日々刻々

など。

本書はそういうエッセンスが詰まったものなのだが、もともと単行本で出版された本の文庫化なので、Web連載とは異なり時事性が薄いため、面白さが半減してしまっているかもしれない。悪くはないです。

2カ月前に紹介した「ファスト&スロー」は、橘玲氏が褒めていたので読んだことを思い出した。


6点/10点満点

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2017/01/25

川島博之「電力危機をあおってはいけない」感想。
電力論。2016年12月11日読了。

東日本大震災が発生した2011年の10月に出た本。「「作りすぎ」が日本の農業をダメにする」と同じ著者。

農業と違って本書はイマイチ。それでも、

温室効果ガスを25%削減するという鳩ポッポの公約は、日本の人口はこれから減っていくのだから、放っておいても達成できる。

バイオマスエネルギー(生ごみや間伐材などを使って発電する)に関して、2011年2月に総務省評価局が「過去5年で6兆5500億円が税金がバイオマス関連事業に投入されたが、見るべき成果は何もなかった」とこき下ろした。

など、いくつか興味深いところもあったが、全体的にイマイチ。


5点/10点満点

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2016/02/25

ラズロ・ボック/鬼澤忍・矢羽野薫訳「ワーク・ルールズ!」感想。
Googleの人材戦略。2016年01月09日読了。

本書の著者ラズロ・ボックは、Googleの人事(含む採用)担当上級副社長。

本書は2015年8月に出版され、評判が高まったからか2015年11月、東洋経済オンラインに著者インタビューが載った。私はこの記事を読んで買った。

前編 グーグル内部には「苦い砂」が入っている ラズロ・ボック人事担当上級副社長に聞く
後編 グーグルCEOは社員6万人の声を聞いている 階層を飛び越えた繋がりが透明性を生む


本書は見た目よりページ数が多い。

本屋で本書を見た人は、見た目で厚い本と思うかもしれないが、見た目以上に厚い。なぜなら、薄い紙を使っているから。普通の本に使う紙より、30%くらい薄い紙を使っている。なので、見た目は400ページくらいなのに、実際は558ページもある。

本書はGoogleが巨大化していく真っ最中に、GE(ゼネラルエレクトリック)から転職してGoogleの人事担当マネージャーとして入社した著者が、年間100万人の応募者の中から厳選して採用するための創意工夫、Googleの社内査定の不満を解消するための苦労話、などが書かれている。

ひとつひとつの事柄は、これは小さな会社であっても実践できること、と著者は強調する。実際、本書を読んでいると簡単そうに思える。

しかし本書に書かれていることは日本の企業には向かないことが多い(少なくとも私はそう思う)。参考になるところも多いけど、鵜呑みにしない方が良い。


本書を読んで感じたのは、Googleを創業したのはラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンだが、Googleをここまで大きくしたのはCEOエリック・シュミットが並外れた経営者であるから、ということだ。


6点/10点満点

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