橘玲「無理ゲー社会」感想。2021年8月6日読了。
親が貧乏だったら、そもそも大学進学ができないじゃないか。
親がバカだったら、それを遺伝している自分は賢くなれないじゃないか。
親が怠惰だったら、自分も怠惰な人生を送るに決まっているじゃないか。
これらが親ガチャの例。
親の経済的状態や、親から遺伝された資質で、自分の今の境遇が悪い。悪いのは自分ではない。
というようなことを含め、今の社会を生きるのは「無理ゲー(攻略するのが無理なゲーム)」と定義づける。
橘氏の着眼点はいつも良い。時に世間の2周か3周先に行っているため、世間から理解されない部分もあるが、本書に限って言えば「親ガチャ」「人生は無理ゲー」という極めて分かりやすい言葉を使っているため、容易に理解できる。
私は橘信者に近い状態にあり、Webコラムはほとんど目を通している。そういう意味では新鮮味はなかった(たぶんどこかのWebコラム、Web記事で書いたことの集大成なのだと思う)。
だが良い。
7点/10点満点
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