カテゴリー「◇いわゆる新書」の記事

2022/01/03

橘玲「無理ゲー社会」感想。2021年8月6日読了。

 

親が貧乏だったら、そもそも大学進学ができないじゃないか。
親がバカだったら、それを遺伝している自分は賢くなれないじゃないか。
親が怠惰だったら、自分も怠惰な人生を送るに決まっているじゃないか。

 

これらが親ガチャの例。

 

親の経済的状態や、親から遺伝された資質で、自分の今の境遇が悪い。悪いのは自分ではない。

 

というようなことを含め、今の社会を生きるのは「無理ゲー(攻略するのが無理なゲーム)」と定義づける。

 

橘氏の着眼点はいつも良い。時に世間の2周か3周先に行っているため、世間から理解されない部分もあるが、本書に限って言えば「親ガチャ」「人生は無理ゲー」という極めて分かりやすい言葉を使っているため、容易に理解できる。

 

私は橘信者に近い状態にあり、Webコラムはほとんど目を通している。そういう意味では新鮮味はなかった(たぶんどこかのWebコラム、Web記事で書いたことの集大成なのだと思う)。

 

だが良い。

 

7点/10点満点

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2020/12/31

安宅和人/池宮伸次/Yahoo「ビッグデータ探偵団」感想。新書。 2020年07月21日読了

 

著者には申し訳ないが、驚くような内容はほとんどない。
日々ネットに接し、ビッグデータに関するコラムや記事を読んだいれば、既にどこかで見聞きした内容ばかりである。
それを詳しく書き、本という形にしただけである。

 

なのだが、1点だけすごく驚いたビッグデータ活用法があった。

 

乗換案内で検索される駅名+日付で、
「今日どこの駅が込む」(当日にライブやイベントがある)
「◎月△日、どこの駅が込む」(年末年始など、分かり切っている重要な日付の行動が予測できる)

 

これがビッグデータ活用の延長なのは本書を読むとよくわかるが、私には新鮮だった。
たまたま私がいろいろ知っていたため、本書を読んでもあまり響かなかったが、知らない人が読んだらかなり響くのかもしれない。

 

6点/10点満点

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2020/01/05

溝口敦・鈴木智彦「教養としてのヤクザ」感想。2019年11月15日読了。6点/10点満点

 

ヤクザ関連の本を書き続けること50年の溝口敦と、「サカナとヤクザ」の著者鈴木智彦氏の対談である。

 

著者名を見ただけで即買いだよ、これは。出版社の戦略にまんまとしてやられたんだよ。わかってるんだよ、それほど目新しいことは載ってないって。

 

でも溝口敦が、「サカナとヤクザ」で取材されていた現役ヤクザが密漁という現場仕事に出る、ってことに驚いていた。ことに私は驚いた。溝口敦でも今のヤクザ稼業がここまで厳しくなっていること(下っ端はともかく)は想定外だった模様。

 

6点/10点満点

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キャロル・グラック/(クレジットにはないが小暮聡子訳)「戦争の記憶」感想。学生との対話。2019年08月27日読了。6点/10点満点

 

コロンビア大学歴史学教授の著者が、各国の学生と戦争について対話し、「歴史」と「記憶」の意味を探っていく。元はニューズウィークに4回の特集記事として掲載されたもの。

 

学生は総じて若い。若い学生が「記憶」している「歴史」は、どこからやってきたのか。
第1章で取り上げるのはパールハーバー(真珠湾攻撃)。授業で教わったアメリカ人もいれば、映画で見たという学生もいる。
第2章では歴史の記憶はどうやって形成されるのか、第3章では慰安婦、第4章では原爆についてが主テーマとなっている。

 

教授と学生の対話集であるため、学生側が圧倒的に知識が足りない。本書では、学生が何かを気付く過程、を読者が知ることが重要なので、こういう本もありなのだと思う。

 

とはいっても、内容はやっぱり薄い。

 

6点/10点満点

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2020/01/04

橘玲「もっと言ってはいけない」感想。2019年02月21日読了。7点/10点満点

 

前著「言ってはいけない」より興味を惹く部分が増えた。
が、前著より私の評価は落ちた。
飽きたからかも。

 

7点/10点満点

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橘玲「言ってはいけない 残酷すぎる真実」感想。2019年02月18日読了。8点/10点満点

 

「知能は主に遺伝で決まる」
「子育て方法や教育は子供の成長に関係ない」
など、タブーを直視した話が、論拠となる元論文と一緒に紹介した本。

 

本書に書かれているテーマ、いずれも興味深く読めたし、読後感も悪くない。けど鵜呑みにするのは危険かも。

 

8点/10点満点

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2020/01/03

鈴置高史「米韓同盟消滅」感想。201月01月29日読了。7点/10点満点

 

ネットに積極的にコラムをアップしている人。

 

普段この人のコラムに接しているのなら、ネットコラムの50倍くらい(文字量的に)充実したコラムを読んだ気になれる。

 

主張自体はネットコラムの延長なので(逆か?本書を買わせるためにコラムを書いているのか?)、面白おかしく読んだ。

 

それにしても、本当に韓国大丈夫か、と思わずにいられない昨今ではある。

 

7点/10点満点

 

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2019/01/05

堤未果「日本が売られる」感想。
いわゆる新書。2018年12月06日読了。

著者は「ルポ貧困大国アメリカ」を書いた人で、信頼できるジャーナリストと私は認識している。

タイトルも内容も、なんというかウケ狙いな部分を感じなくもないが、一気に読ませる面白さがある。

とりあえず著者は竹中平蔵とパソナが嫌いみたいだ。


7点/10点満点

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梶谷懐「中国経済講義」感想。
経済。2018年12月03日読了。

中国経済はバブル崩壊直前である。
中国が出す公式統計(GDPなど)は信頼できない。
一人っ子政策によってこれから猛烈な少子高齢化が来る。

なんてことを根拠もなく言ってはいけません。

ちゃんと統計学的に信頼できる話をしましょう。

というコンセプトで書かれたのが本書。大変良い。だが時々話が飛んでしまうのがマイナス。


8点/10点満点

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2018/07/11

朝日新聞ICIJ取材班「ルポ タックスヘイブン」感想。
ルポ。2018年04月26日読了。

パナマ文書に続いてリークされた、パラダイス文書を精査した朝日記者の記録。

少なくとも、この記事を担当した朝日新聞の記者は、経済に関して相当無知である。

タックスヘイブン=脱税という前提で調査していたら、パラダイス文書でリークされた私文書に「ほぼ犯罪性がない」という事実に突き当たり、茫然自失している間抜け面をさらけ出しただけの本である。


5点/10点満点

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