カテゴリー「◇ルポ・ドキュメンタリー」の記事

2019/01/05

熊谷徹「イスラエルがすごい」感想。
ルポ。2018年11月20日読了。

今、スタートアップ界隈が熱視線を送っているイスラエル。起業を試みる数が半端ない。それも割とハイテク分野での起業が多い。

なぜかというと、イスラエルは国民皆兵制(18歳から兵役で、男3年、女2年)を敷いており、中でもサイバー軍(8200部隊)が超絶優秀。イランの核施設にコンピュータウィルスを侵入させ、施設をダメにしたほどである。

で、イスラエルで起業するイスラエル人は8200部隊出身者が多いという話。


7点/10点満点

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鈴木智彦「サカナとヤクザ」感想。<br />ルポ。2018年11月17日読了。

魚の密漁はヤクザにとって割のいい商売である。なぜかというと、稼げる金額に対し、罰則が甘いから。
それが故、アワビとナマコとカニとシラスウナギの取引には、ヤクザが関与している。
ヤクザを介して密漁者と直接コンタクトを取るなど、取材は丁寧。

銚子(4章)と根室(5章)は、歴史的経緯の説明が多く、直近のルポではない。それがちょっと辛めの点数を付けた理由。


8点/10点満点

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エリック・シュローサー/布施由紀子訳「核は暴走する(下)」感想。
ルポ。2018年11月06日読了。

核ミサイルを搭載した爆撃機が離陸時に障害物にぶつかり、爆発炎上。

核ミサイルを爆撃機に搭載するため台車でミサイルを運んでいたら、固定が甘く、ミサイルが台車から落ちた。

NATO諸国に配備された核ミサイルは、核ミサイルであることを告げずに内緒で置いていたため、警備が非常に薄く、場合によってはNATO兵1人で警備していたこともあった(テロリストがそれを知っていたら盗まれていたかもしれない)

誰が核ミサイルの発射ボタンを押すのか、主導権を握りたがる空軍と海軍と政府(大統領)の綱引き。


8点/10点満点

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エリック・シュローサー/布施由紀子訳「核は暴走する(上)」感想。
ルポ。2018年10月26日読了。

1980年9月18日、アメリカ、アーカンソー州ダマスカスにある核ミサイル打ち上げ場(ミサイルは地下に格納)で、整備兵が工具を落とすミスをし、その工具がミサイルの燃料タンクに当たって、燃料が漏れ始めた。このままでは大爆発、下手したら核爆発が起きてしまう。(ダマスカス事故→Wikipediaは英語版のみ)

本書は、ダマスカス事故の詳細を一つの軸に、
つい最近(2000年代以降)になってようやく公開されてきたアメリカ軍の公文書を丹念に読み解き、アメリカ軍が扱ってきた核ミサイルが、いかに杜撰な管理で運用されていたか、それをどのように改善していったのか、というもう一つの軸を交互に書き、核ミサイルの危険性に関し問題提起しているルポである。

良いのだが、二軸交互に書かれているので、読み手の私はちょっとフラストレーションが溜まるかきかたである。


8点/10点満点

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アンドルー・ファインスタイン/村上和久訳「武器ビジネス(下)」感想。
ルポ。2018年09月読了断念。


上巻の中身が全然頭に残っていなくて、下巻途中で読了断念。

ゆえに評点なし。

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アンドルー・ファインスタイン/村上和久訳「武器ビジネス(上)」感想。
ルポ。2018年08月30日読了。

Amazonレビューでかなり評価が低い本。それを承知で買ったのだが、レビューは正しかった。


4点/10点満点

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メイ・フォン/小谷まさ代訳「中国絶望家族」感想。
一人っ子政策ルポ。2018年08月11日読了。

著者はマレーシア生まれの中国系アメリカ人女性。ウォールストリートジャーナル中国支社の記者として活躍。

中国が一人っ子政策を実施するにあたり、一人以上の子供を産まないように監視する委員が任命され、委員は2人目を妊娠した女性を、流産するまで冷たい池に沈めたり、あの手この手で2人目を産ませないようにした。


9点/10点満点

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ロベルト・サヴィアーノ著/大久保昭男訳「死都ゴモラ」感想。
ルポ風小説。2018年07月19日読了断念。

イタリアマフィアの世界を書いたルポ風小説。

珍しく読み切れませんでした。

ゆえに評点なし

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2018/09/24

デイビッド・アイマー/近藤隆文訳「辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く」感想。
ルポ。2018年07月07日読了。

著者は、イギリスの新聞「サンデー・テレグラフ」の北京特派員(2007-2012年)。
1988年に初めて中国を訪れてから、ほぼすべての省を踏破。
その後タイのバンコクに居を移し、「サンデー・テレグラフ」東南アジア特派員。

本書で著者が訪れた場所(漏れあるやもしれず)


・はじめに
ウルムチ、カシュガル、

・第1部 新疆
ウルムチ、イーニン、コルガス、アルマトイ(カザフスタン)、ビシュケク(キルギス)、ナリン(キルギス)、タシュラバット(キルギス)、カシュガル、タシュクルガン、クンジェラブ峠、ヤルカンド、ホータン、ニヤ、チャルチャン、ミーラン、花土溝

・第2部 チベット
リタン、ツァワロン、成都、ラサ、シガツェ、パヤン、タルチェン、カイラス山、ジャンム、カトマンズ(ネパール)

・第3部 雲南
景洪、関累、チエンセーン(タイ)、タチレク(ミャンマー)、チャイントン(ミャンマー)、チエンコーン(タイ)、ファイサーイ(ラオス)、ムアンシン(ラオス)、瀾滄(ランツァン)、孟連、モンアー、パンサンミャンマー、瑞麗

・第4部 東北部
丹東、延吉、ハルビン、漠河、塔河、黒河、ブラゴヴェシチェンスク(ロシア)


詳細は明日(9/25)追記します。9/26に追記します

そのうち書きます。


8点/10点満点

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2018/09/22

服部正法「ジハード大陸 テロ最前線のアフリカを行く」感想。
ルポ。2018年06月12日読了。

◆内容(Amazonから引用)
「今そこにあるテロ」の現場を歩き、事件の歴史的・社会的背景を探るとともにジハーディストたちの真の姿に迫った戦慄のルポ!

イスラーム過激派がもっとも激しくテロ活動を展開しているのは、中東でもヨーロッパでもない。アフリカ大陸だ。たとえば、イスラム国(IS)が国家樹立を宣言した2014年にもっとも多くの人を殺戮したテロ組織はISではなく、ナイジェリアを中心に活動するボコ・ハラムである。西アフリカのマリでは2012年の一時期、アルカイダ系組織がフランスに匹敵する面積を支配下に置き、仏軍の介入を招く事態となった。アフリカはイスラーム過激派による「聖戦」の最前線なのだ。
本書は、毎日新聞ヨハネスブルク支局長としてジハーディストたちとそのネットワークを追い続けた著者による、四年に及ぶ取材の集大成である。アルカイダ系組織アルシャバブと軍が奇妙な共犯関係にあるケニア、無政府状態のソマリア、マリの砂漠、ボコ・ハラムが潜むナイジェリア北部のほか、あるテロリストを追う調査は北欧ノルウェーの田舎町にも及んだ。 被害の実態や事件の背景、歴史的経緯について詳しく言及しつつ、アフリカを舞台に暗躍するジハーディストたちの真の姿に肉迫した戦慄のルポ。高野秀行氏(ノンフィクション作家)推薦!

引用終わり


◆感想
著者は、1970年生まれ、NHK、テレビ番組制作会社を経て99年毎日新聞社に入社。
2012/4-2016/3、南アフリカのヨハネスブルク支局長。現在は毎日新聞外信部副部長。

毎日新聞のヨハネスブルク支局といえば、藤原章生氏、白戸圭一氏が在籍していた部署である。


まず最初に、本書は良い。

毎日新聞社に在籍しながらの活動なので、フリーランスの特派員や外国の特派員に比べると制限が多い。その中で、できるだけの取材をし、それをまとめたのが本書。

以下、着印象に残った部分。

(p33)
ケニアに比べて非常に安価なソマリア産の砂糖は、ケニアに密輸出されることで莫大な利益を生む。

(p67)
ソマリアの首都モガディシオでは、ホテルに入るのが容易ではない。ホテルの敷地から100mも離れたところに1か所目の警備ゲートがあり、そこでホテルと無線交信し、不審者ではないことを確認出来てから通貨を許される。

(p97)
米陸軍のニダル・ハッサン少佐が基地内で銃を乱射し、13人が死んだ。発散少佐は、アメリカ出身のアルカイダ幹部アウラキと何通もメールのやり取りをしていた。

(p124)
著者がマリの首都バマコに入った2012年8月、マリ北部はジハーディストに占領され、マリ政府軍にはそれを奪回する能力はなかった。(その後旧宗主国フランスが軍事介入している)

(p136)
マリに住むトゥアレグ人は、昔から反政府組織を作り活動していた。マリが大干ばつに襲われた1983-84年に、トゥアレグ人の傭兵部隊が大量に隣国リビアに移住し、その後、移住を認めてくれた恩義のあるカダフィ大佐の傭兵として雇われた。

(p174)
南米からコカインをヨーロッパに輸出する際、荷揚げ港として有名だったのがギニアビサウ。

(p254)
2014年7月、ボコハラムは、カメルーン北部で、中国人労働者やカメルーン副首相の妻らを拉致する事件を起こした。

などなど。


繰り返す。本書は良い。


8点/10点満点(良いのだが、企業に所属している以上行動に制限があり、そこが、この手の本を何冊も読んでいる私としては物足りない)

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