大沢在昌「鮫島の貌-新宿鮫短編集」感想。
冒険小説。2014年01月30日読了。
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夕方から読み始め、5~6時間かけて一気読み。
こういう展開なんだ。
せつないなあ。
悲しいなあ。
でもねえ。
392ページの鮫島って冷静すぎない? とか露崎の存在が都合良すぎない? とか大沢御都合節が出ているなあ。
8点/10点満点
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積ん読本が300冊(いや400冊超かも)を超えているのに、昔読んだ小説を再び手にしてしまった。夜中寝る前に、ちょっとだけと思いつつ寝室の本棚を片付けていたとき、本書を手に取り「ああ懐かしいなあ、どんな話だっけ」と冒頭を読み始めたら、やめられないとまらない。
ヒロイン晶の設定はやや古くさく感じるが、それ以外は今読んでも一級の刑事小説だよな、やっぱり。
本書に関しては、エドの存在が秀逸。
大沢在昌を知ったのは、「新宿鮫2 毒猿」が凄まじく面白い、とパソコン通信で評判になっていて、当時冒険小説にはまりつつあった私は、全然名前も知らん作家だけど、みんなが面白いというのなら多分面白いのだろう、と読んでみたのが最初。「毒猿」読了後、既刊の大沢本を全部買って全部読んで、その後も大沢在昌はずっとほぼ全作品を読み続けた。当たり外れはあるけれど、外れ作品でもそれなりにちゃんと楽しんで読めるところはさすが。
最近は小説をあまり読まなくなってきたので、大沢作品も「罪深き海辺」を最後に新刊は読んでいないけど、相変わらず安定した作品を書き続けているのだろうな。
8点(再読なのでちょっと厳しい)/10点満点
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大沢在昌 / 毎日新聞社 2009/07 ¥1,785 (税込)
唐突な出だし。
薄っぺらい感じがする人物。
時折神様視点。
主人公が二人以上いる。
ラストつまんない。
大沢在昌ファンにわかる言い方をすると、「六本木聖者伝説」みたいな話。
普通の冒険小説ファンにわかる言い方をすると、新堂冬樹っぽい話を大沢在昌が書いたような感じ。
5点/10点満点
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◆上巻で不満を持った女キャラ由紀の出番が少なく、新宿署マル暴の佐江が大活躍。
◆なので、上巻で由紀に不満を持った私としては、下巻の方が面白く感じられるのであるが、そうは言っても佐江が異常に運が良いとか、佐江が異常に勘が良いとか、佐江が公安のキャリア・一条より頭の回転が速いとか、佐江と組む中国人毛が超人並みに強かったなど、主役クラスが単なる登場人物ではなく、皆スーパーマンなのだ。身も蓋もない言い方をしてしまえば、「何じゃこの御都合主義的展開は」って感じ。
◆大沢在昌は「新宿鮫」シリーズで既に完成されてしまった作家だから、似たような設定の異なる作品を書いてもしょうがないと思うのだ。本作だって、新宿署のマル暴刑事という設定の時点で、新宿鮫を越えられない宿命にある。
◆似たような主人公の小説(刑事であることが多い)を多数書いてしまう大沢在昌は、今後新たな読者を獲得していくためには、真保裕一がチャレンジして(惨敗して)いるように、純文学などの違うジャンルに行くしかないんじゃないのかね。まあ私は大沢ファンだから、まだ、どんな本でも単行本で買い続けますけど。
6点/10点満点
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◆公安のキャリア刑事・一条の指令で、スパイかも知れない中国人と組んで捜査をする羽目になった、新宿署マル暴刑事佐江。公安のノンキャリア刑事水森と情事を重ねる、外務省のノンキャリア由紀。
◆日中スパイ合戦に巻き込まれる、新宿署のマル暴佐江、という展開を期待していたけど。
◆由紀という女が、すごくつまらない。
5点/10点満点
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大沢在昌 /文藝春秋 2008/01出版 472p 20cm ISBN:9784163266107 \1,785(税込)
「魔女の笑窪」の続編。
前作の設定がなんだかまあ現実離れしているというか、主人公水原を筆頭に大沢在昌にしては女性の書き方がイマイチだなあとかいろいろと不満はあったのだが、前作は7年がかりで連載された作品をまとめた物だったので、書くのに時間がかかったもしくはもともと長編にするつもりが無かった作品だったのだな、と勝手に納得した。
で、本作はその続編。
続編が出るとは思わなかったが、続編を書きやすい人物設定であったので、続編が出ること自体には驚かない。
けどこの展開には驚いた。のっけから主要登場人物と思われたやくざどもが皆殺しですかい。まるでハリウッド映画のパート2ですな。
タカシとの出会い方など御都合主義な展開もあり、まあこんなもんなのかなあ、と。
ストーリーテラーの大沢在昌ですから、読んでいる最中は面白いのですが。
6点/10点満点
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大沢在昌 /角川書店(角川グループパブリッ) 2007/11出版 326p 20cm ISBN:9784048737685 \1,680(税込)
12月6日に上巻を読み始めた。12月7日の出勤途中で上巻を読み終わり、昼休み、帰路、帰宅後もずっと読み続け、一気に下巻を読み終えた。
エンターテインメントに徹したと思われるこの小説、あまりに面白く、普段は通勤電車の中でしか本を読まない私が、久々に自宅でむさぼるように読んだ。つぼにはまった、ということだ。
あらすじ(紀伊国屋Bookwebより)
北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。
現場を押さえるため万全の態勢で臨む大塚。
だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。
ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、町へ消えてしまった。
あり得ない現実に、新種の薬物を摂取している可能性が考えられたが、犯人は逃走する際に一枚の絵を大事に抱えていたという。
この絵は一体何なのか?大塚はロシア人ホステス・ジャンナの力を借り、それがロシアの教会で百年にわたり封印されていたイコンであることを知る…。
消えた聖人画(イコン)が地獄への扉だった──。
恐怖の裏に張り付く憎しみの中でもがき格闘する男の姿を通し、人間存在の真理を問う、大沢ワールドの新境地!
あらすじ終わり
麻薬取締官の主人公大塚を軸としたハードボイルド小説なのかな、と思い読み始めたのだが、読み進むにつれ、ホラー小説であることがわかった。ハードボイルドを期待してしまうと肩すかしを食らうのかも知れないが、最近の大沢在昌は、SFっぽい舞台設定が多くなってきているので、おやぁ?とは感じたけど、最後まで飽きさせることなく、一気に読み終えてしまった。
このSFっぽいホラー設定を受け入れることができないと、イマイチに感じてしまうかも知れない。
ロシア人ホステス・ジャンナがやけに日本語上手いなど、都合のいい展開も多いし、ラストも好き嫌いがわかれるだろう。普段の私ならもうちょっと辛い点数をつけるのだが、久々に「早く次のページをめくりたい」という気持ちにさせてくれ、小説ってのはやっぱり楽しいのだなあ、ということを思い起こさせてくれたので、甘く高点数。
8点/10点満点
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大沢在昌 /集英社 2007/06出版 508p 19cm ISBN:9784087748703 ¥1,890(税込)
あらすじ(紀伊国屋bookwebより)
「B・D・T」と呼ばれるスラム化に、東京はむしばまれていた。
新東京として何とか再生を果たすが、「ネットワーク」という強大なテレビ機構が、あらゆる産業を牛耳るまでに発展を遂げていた。
番組を通じての連続予告殺人が横行。
世間の関心を独り占めする。
事件の背後に浮かび上がる、謎のグループ「フィックス」、そして日本版ハリウッドともいうべき「ムービー・アイランド」。
探偵はひとり、人工島に乗り込む。
現代のテレビ局は、自分たちの都合の良いようにニュースを流し、世論を操作することができる。視聴率を稼ぐため、世間に迎合した、必ずしも正しいは思えない意見を垂れ流すことが多い。(新聞社は恣意的な傾向が昔から顕著で、朝日新聞は社会主義者もしくは共産主義者の集まり)
本書は、テレビ局が権力を持ちすぎたら世界は一体どうなってしまうのか、というテーマを、近未来SF設定で書いかれたハードボイルドの傑作。新聞社が権力を持てないところに、未来像を感じる。
大沢有昌は日本の(いや世界のか)テレビ局の行く末に、とても危機感を抱いているのではないだろうか。この小説で書かれている行き着くところまで行き着いてしまったテレビ局の姿は、実際に起こりえる姿だと思う。
本書の設定は、テレビ局の報道(ニュース)を無条件には信じない私には、とてもリアリティが感じられた。
2070年頃の設定なのだが、設定を理解させるためか、ところどころ妙に説明っぽいし、近未来の技術発展に関する想像力が甘い。そういうマイナス要因もあるけど、大沢在昌の最高傑作の一つではないかと個人的には絶賛するのである。
9点/10点満点
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