カテゴリー「▲佐藤賢一」の記事

2012/06/24

佐藤賢一「小説フランス革命VI フイヤン派の野望」感想。
歴史小説。2012年06月19日読了。

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フイヤン派の野望―小説フランス革命〈6〉


「小説フランス革命」4巻から6巻までを一気読みしたわけです。

やっぱり超長編小説というのは、一気読みした方が面白さが倍加するわけです。

「小説フランス革命」は6巻で第1部が終了し、2年ほどの休息期間をはさみ、今年6月頃から第2部に相当する7巻から最終12巻まで3ヶ月毎に出版される予定で、そのくらいのペースで出版されるなら超長編小説を出る度に買うってのもアリなんだと思うのですが、やっぱり超長編小説は完結してから読んだ方が面白いのです。


いや、まあ、なんだ、ガンで余命1年の宣告をされている船戸与一の「満州国演義」は完結するのだろうか? と思ってしまって。佐藤賢一とは関係ないのですが。


7点/10点満点


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2012/06/19

佐藤賢一「小説フランス革命V 王の逃亡」感想。
歴史小説。2012年06月13日読了。

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王の逃亡―小説フランス革命〈5〉

2010年3月に出版された本。

時期的に、世界一周の途中に肝炎で一時帰国したときに買った本。肝炎治療中に読もうと思って買った本だけど、買ってから2年以上経ってからようやく読み終えるという。ついでにいえば、この小説フランス革命シリーズは私が積ん読している間に文庫版まで出てしまって。

第5巻はミラボー亡き後、フランス王ルイ十六世が逃げる話である。

ルイ十六世視点で話が進むので、わりあい読みやすい。


7点/10点満点


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2012/06/16

佐藤賢一「小説フランス革命IV 議会の迷走」感想。
歴史小説。2012年06月09日読了。

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議会の迷走―小説フランス革命〈4〉

2009年4月に「小説フランス革命III 聖者の戦い」を読んだわけです。そこから3年経ってしまいました。

本書は出てすぐの2009年の9月に買ったはずなので、買ってから2年半積ん読だったわけです。

そのわりには、登場人物の雰囲気を覚えているのです。もちろんディテールは忘れてますし、話の筋もうろ覚えなのですが、それでも、1~3巻を読み直す必要を感じない程度には覚えているのです。

本書の主人公は弁舌の立つミラボーで、佐藤賢一独特の語り口と相まって、少々読みづらく感ずる部分もありましたが、それでもふむふむと頷ける展開なのです。

引き続いて5巻目に突入。


6点/10点満点

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2009/04/21

佐藤賢一「小説フランス革命III 聖者の戦い」感想。
歴史小説。2009年04月07日読了。

聖者の戦い―小説フランス革命〈3〉
佐藤賢一 / 集英社 2009/03 ¥1,575 (税込)

◆大雑把に言うと、フランス革命とは既得権益を守りたい貴族議員、聖職者議員と、打ち壊したい市民議員、市民の対立で、聖職者の権益に議会の追求が始まり、聖職者の権謀術数が始まる、というような第3巻。元々フランス革命に関しては中学生ほどの知識しか持ち合わせていないので、へえなるほど、と思いながら読んでいます。この本を読んでいると、今の日本の政治はこの頃(フランス革命)のフランスより劣っているのでは?と思えて仕方がない。とはいえ隣の芝生は青く見えてしまうものだが。

◆帯に今後の続刊予定が書かれていて、毎年9月と3月に新刊が発刊されるとのこと。全巻完結は2012年の9月。健忘症気味の私には、そんな先までストーリーを覚えていられる自信がない。まあいいや。


7点/10点満点


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2009/02/02

佐藤賢一「小説フランス革命II バスティーユの陥落」感想。
歴史小説。2009年01月19日読了。

バスティ-ユの陥落 ― 小説フランス革命2
佐藤 賢一【著】 集英社 (2008/11/30 出版)  279p / 19cm / B6判 ISBN: 9784087712711

◆第2巻は、バスティーユの陥落が書かれている。第1巻の主人公ミラボーの影が薄くなり、デムーランやロベスピエールの存在が大きくなってきている。フランス革命へ一歩一歩近づいていっているのだろうが、私は歴史を知らないから、このあとどういう展開になるのかわからない。わからないから続巻が待ち遠しい。第3巻は3月に刊行されると載っていた。楽しみである。

◆私は日本語変換にATOK2006を使っている。ATOK2006は、ミラボー、デムーラン、ロベスピエール、これらの人名を一発変換した。そうなんだ、普通に変換するくらい有名な人物なんだ。ふーん。


7点/10点満点


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2009/02/01

佐藤賢一「小説フランス革命I 革命のライオン」感想。
歴史小説。2009年01月14日読了。

革命のライオン ― 小説フランス革命1
佐藤 賢一【著】 集英社 (2008/11/30 出版)  263p / 19cm / B6判 ISBN: 9784087712179

◆私は購入する本の90%紀伊国屋Bookweb経由で買っている。お気に入りの作家の新刊情報は、紀伊国屋Bookwebの(やや貧弱な)リコメンドサービスで入手している。

◆リコメンドサービスで佐藤賢一の新刊が出ることを知った。それが本書「小説フランス革命」である。1巻と2巻が同時発売となっており、全何巻なのだろう?と不安を感じつつも、買ってしまった。本書に挟み込まれていた出版案内を見ると全10巻となっている。これはいかん。完結まで何年かかるのだろう。浅田次郎「中原の虹」や、船戸与一「満州国演義」のように、完結していない本を、全巻完結待ちきれずに単行本で読んで後悔してしまった二の舞になってしまいそうだ。と思いつつも、佐藤賢一の最も得意とする中世フランスを舞台にした小説なのだから、面白くないわけがない。
せっかく単行本で買ったのに、完結まで読まずに積ん読としてしまうのももったいない。

◆という欲求が勝ってしまって、結局読み始めてしまった。

◆歴史が苦手で、特に西欧史には欠片も興味がないので、フランス革命の立役者が誰なのか知らない。知らないから、先がわからない。とりあえず第1巻の主人公であるミラボーは、魅力的な人物として書かれており、先を読むのが楽しみな展開である。


7点/10点満点


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2006/09/21

佐藤賢一「アメリカ第二次南北戦争」感想。
近未来小説。2006年09月20日読了。

アメリカ第二次南北戦争
佐藤賢一 /光文社 2006/08出版 443p 20cm ISBN:4334925111 ¥1,785(税込)

2016年、第二次南北戦争が勃発している(つまり内戦状態の)アメリカを舞台に、日本政府の密命を受けた主人公が、戦時下のアメリカとは如何なるものなのかを探るため、嫌々ながら戦時下のアメリカに旅立つところから物語は始まる。近未来が舞台だが、SFではない。

この小説は普通の小説と異なり、佐藤賢一の思想が強く反映されている。その思想とは、アメリカ(人)はバカ、ということ。バカなアメリカ人は人種差別や男女差別を行いそれが原因で内戦を引き起こしているのだが、アメリカ以外の国々はアメリカが内戦状態にあれば戦争特需で経済発展するので内戦沈静化を望んでなく、ましてやフランス人は「アメリカ人同士殺し合ったって構わない」とまで言い切る。

話の流れは悪くないのだけれども、いつもの佐藤賢一のように大仰な文章で、今回も主人公視点の一人称で物語が進んでいくのだが、一人称であるが為に話の広がりが薄く感じられ、結果、主人公のつぶやきは全て佐藤賢一本人の思想を反映しているだけなのではないかと思えてしまう。


それなりに面白かったが、楽しめない小説だった。


2点/10点満点

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2006/08/10

佐藤賢一「女信長」感想。
時代小説。2006年08月10日読了。

女信長
佐藤賢一 /毎日新聞社 2006/06出版 501p 20cm ISBN:4620107026 ¥1,890(税込

なぜこのような設定で信長を描いたのか、その意図が全くわからない。

信長も光秀もその他も人物に全く魅力がない。

失敗作。


2点/10点満点


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2006/03/15

佐藤賢一「褐色の文豪」感想。
時代小説。2006年03月14日読了。

褐色の文豪
佐藤賢一
文藝春秋 2006/01出版 519p 20cm ISBN:416324610X ¥2,100(税込)

「黒い悪魔」の続編といえる作品である。「黒い悪魔」はアレクサンドル・デュマ父が主人公なのに対し、本作はその息子にして同じ名前の文豪アレクサンドル・デュマが主人公である。戦いに勝ち出世する強い軍人であったデュマ父の物語であった「黒い悪魔」に対し、本作は文豪デュマがいかにして作家を志し、出世作を書き、三銃士を書き、成功を収め、つまずき、死するか、までを書いた物語である。どうでもいいことだが「椿姫」を書いたのは本作の主人公である文豪アレクサンドル・デュマの息子で、またも同じ名前のアレクサンドル・デュマ(フィス)だったとは知らなかった。

素直な感想を言ってしまえば、主人公文豪デュマの人物像に魅力があまり感じられない。いつもの佐藤賢一が書く主人公のような、悪漢なのだが好漢という魅力がないのである。

また、文豪デュマ少年期から晩年死に至るまでの人生40年くらいを一冊に書いているため、重要な役割と思っていたらただ過ぎ去るだけの脇役が多いのも不満(カトリーヌ、ノディエ、ジョゼフなど)。重要な脇役にも魅力的なのは出てきませんが。

そんなこともあってか、この作品を読むのに要した時間は、いつもの佐藤賢一作品の倍かかった。でもこれだけの分厚い本をきっちり読ませる筆力を持っているのだから、佐藤賢一はたいした作家さんです。

けっきょく褒めたいのか貶したいのかどっちなんだろう。

6点/10点満点

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2005/12/17

佐藤賢一「カポネ」感想。
冒険小説(とりあえず)。2005年12月16日読了。

カポネ
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佐藤賢一・さとうけんいち・かぽね
角川書店 2005/11出版 545p 20cm ISBN:4048736582 ¥1,995(税込)

佐藤賢一という作家の癖のある文体も、慣れてしまえば心地よい。ましてや佐藤賢一お得意のスカッとした悪党が主人公である。心地よくないわけがない。アル・カポネという稀代の悪党を主役に据え、この作品も、心地よく展開していく。おお。

しかし、第一部と第二部でがらりと様相が変わる。

そこには何らかの意図があるのかもしれないが、しかし、第二部はそれほど面白くない。
なんとなれば、第二部に登場する人物に魅力がないのである。歴史的事実を背景に小説を書いている以上、魅力がないのは作者のせいではないのかもしれない。ならば。それをして作者の力量を示して欲しかった。しかし、エピローグで、再び心地よさにつつまれる。然るに、それが作者の力量なのかと思わずにいられまい。

それと、この本の欠点。装丁が悪い。読みづらいのである。本文ページより少しだけ大きい表紙がソフトカバーで、持ちにくいのだ。さらに、のり付けがよろしくなく、読んでいる最中にべりべりと音を立ててのりが剥がれていくのである。また、帯の文句「悪漢小説の金字塔」って、そりゃ違うだろ。悪漢小説はないだろう。そんな安っぽい感じで表現するのはどうかと思うぞ。

7点/10点満点

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