カテゴリー「△高木徹」の記事

2005/09/09

高木徹「大仏破壊」感想。
ドキュメンタリー。2005年09月08日読了。

大仏破壊
高木徹・たかぎとおる
文藝春秋 2004/12出版 341p 20cm ISBN:4163666001 ¥1,650(税込)

9.11のテロが起きた時、作者高木徹は犯人がビン・ラディンであると直感した。当時アフガニスタンを含む中近東情勢に携わっていた人たちにとって、ビン・ラディンとはそういうことをする人物であると知られていた。
ビン・ラディンがアフガニスタンで増長していく様を、「戦争広告代理店」と同様、丁寧な取材をベースに記している。

作者高木徹の勤務するNHKの資金力なしにはこれだけの取材はできないだろう。しかし、世の中金では片が付かないことも多い。高木徹の取材力には驚くばかりである。1965年生まれという年齢を考えると、少なくとも今後20年間は期待し続けることができるジャーナリストであるといえよう。

この本の金銭的価値:1,650円以上。
9点/10点満点

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2005/08/31

高木徹「戦争広告代理店」感想。
ドキュメンタリー。2005年08月30日読了。

戦争広告代理店
高木徹・たかぎとおる
講談社 2005/06出版 405p 15cm ISBN:4062750961 ¥650(税込)

ユーゴ紛争が起きていた時の報道では、
ボスニア・ヘルツェゴビナは被害者だった。
ユーゴスラビア(後の新ユーゴ、現セルビア・モンテネグロ)は加害者だった。

しかしそれは、アメリカの広告代理店が仕掛けたイメージ戦略に、世界中のマスコミが乗っかってしまった、言い方を変えれば騙されてしまったために出来上がった、現実とは異なるイメージだった。

丁寧な取材をベースに、客観的事実と主観的推論を上手く織り交ぜ、読者に一つの結論を提示する。これはまさしく第一級のドキュメンタリーであり、後生まで語り継がれなければならない。そう思わせるほど完成度の高いドキュメンタリーである。

この手のジャンルに興味がある人は、
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