カテゴリー「☆装丁がスバラシイ本」の記事

2007/09/16

吉田友和・松岡絵里「してみたい 世界一周」感想。
旅本。2007年09月14日読了。

してみたい!世界一周
吉田友和/松岡絵里 /情報センター出版局 2006/10出版 299p 21cm ISBN:9784795832930 \1,890(税込)


世界一周を考えている人向けの指南書として、今まで読んだ本の中で最も役に立った。テーマ別になったサンプルルートはかなり参考になるし、巻末にまとめられている世界一周の旅テクニックも、短いながら良くまとまっている。

しかしこの本も装丁が素晴らしい。カバーのデザイン、隆起印刷、トレーシングペーパーの効果的な使い方、その分中の紙質が悪いけど、悪い紙を承知の上で最大限の効果が現される様にデザインされた本文、ああ、ブックデザイナーのこの本にかける意気込みが伝わってくるなあ。


9点/10点満点

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2006/08/02

emi nakayama 作品集「RIVET」

★

emi nakayama さんという日本人イラストレーターの作品集。
これを手にしたのは3年くらい前だったのだけど、それ以来、私の一番のお気に入りイラストレーターです。
この人の描く味のある絵を見たらもうぶっ飛んじゃいます。
もっと売れて欲しいんですけどね。

MISCHIEVOUS(ミスチバス)というホームページを主催しているので興味ある人は見てみて。

9点/10点満点



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2006/01/07

牛若丸の本「MUTTONISMO」紹介
装丁がスバラシイ本

MUTTONISMO
武藤政彦
牛若丸 1997/08出版 59p 21cm ISBN:4795276927 ¥2,100(税込)

牛若丸出版の本を紹介する。

この本は1997年に出版された本だが、2006年に突入した今でも、私が出会った本の中で最も装丁がスバラシイ本である。

箱つきである。箱には文字が印刷されており、エンボス加工されている。(版ズレ起こしているけど)
中の本は濃い緑の表紙。タイトルと著者名は印刷ではなく、エンボスのみで表現されている。
表紙をめくると、折り返し部分ののり付けがとても丁寧。
中に使われている紙は、少なくとも異なる紙質3種類、色違いを勘定に入れると6種類の紙を用いているのではないか。うーん、スバラシイ、スバラシイ、スバラシイ。

しかし装幀の良さを文字で伝えるのは、彫刻の良さを文字で伝えるのと同じこと。装幀の良い本は、実物を見て、手にとって、ページをめくって初めて判るのではないか。言葉で語るしか能のない自分がもどかしい。

牛若丸、とは出版社であり、松田行正さんという装幀家の方が主催されているMATZDA OFFICEのことである(らしい)。

その昔、美術好きの人たちの間で評判だった光琳社出版(潰れた)も、装幀の良い本をいっぱい出していたが、潰れちゃ駄目だろ。

10点/10点満点(装丁が満点)

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2006/01/06

「PAPER IN DESIGN」紹介。
紙を紹介する本

PAPER IN DESIGN
ピエ・ブックス 2002/05出版 184p 31cm ISBN:4894441969 ¥16,800(税込)

紙をデザインにどう活かすか、を実例紹介するとともに、実際に紙のサンプルをつけちゃった本。

紙のサンプルは109種類もついており、サンプルと実例を比べながら見ると、デザインの参考になる。とても参考になる。

しかーし、16,800円は高すぎる。会社経費でなく個人の金でこんな本を買う私も私だが、いくら何でも。

で、結局この本を買ってしばらくした後、竹尾(という紙の問屋さん)のミニサンプル集を買ってしまった。こっちは43冊で約4,500の紙サンプルがついていて10,500円。値頃感は十分満腹だが、あまりにもプロ向けすぎて、使い道の判らん紙がようさん入っていて、見ているだけで楽しかったり悩んだり。会社に出入りしている封筒印刷の営業担当に、竹尾の紙扱えるかー、と聞いたら竹尾を知らんとぬかしよった。プロの印刷屋でもそんなもんなのかね。

4点/10点満点(いくら何でも高すぎ)


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宣伝会議編「紙とコスト」紹介。
装丁がスバラシイ本

紙とコスト
宣伝会議 2003/10出版 141p 26cm ISBN:4883350932 ¥2,520(税込)

とにかく装丁がスバラシイのです。

シンプルかつ大胆かつ洗練された表紙と帯。
装丁デザインの一つの頂点ではないかと思う。(奥付によると装幀:木下勝弘氏とある)

内容もそれなりに充実しており、奥付には本書に使用されている紙の種類が全て掲載されている。買ってから2年以上経っていると思うのだが、未だ紙は日焼けせず、美本状態のまま。

本好き、装丁好き、紙好きな人たちが、寄って集って採算度外視で作った本、そんな印象を受けます。値段に見合った価値ある本です。

8点/10点満点


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「任意の点P」紹介。
レンズ付き3Dイラストブック。

任意の点P
慶応義塾大学/中村至男
美術出版社 2003/04出版 1冊(ペ 20cm ISBN:456850256X ¥2,625(税込)

本にはこんな活用方法があったのね、と唸ってしまう装丁の本。

本書の表紙に、かなりしっかりしたプラスチックレンズが2枚埋め込まれており、その2枚のレンズを通して本書のイラストを見ると、あら不思議、イラストが全て3D映像になってしまうのです。

3D化されたイラストの驚きは、ステレオグラムとか、目が良くなる3Dイラストとかと大差はないのだけど、目を凝らさなくても3Dに見えちゃう(しかも焦点距離が正確だから、誰でも簡単に)のは画期的アイデア。

そのうち気が向いたときに本書の 読み方を写真に撮ります。

8点/10点満点

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渡辺良重・内田也哉子「BROOCH・ブローチ」紹介。
絵本。

BROACH
渡辺良重・絵/内田也哉子・文
リトル・モア 2004/12出版 1冊(ペ 20cmX27cm ISBN:489815140X ¥1,800(税込)

装丁がステキな本を紹介。

本書は絵本だが、本文ページに使われている紙が、辞書に使っているような薄い紙で、常に次のページの絵が透けて見えるのです。今まで見たことがあるようでなかった斬新な装丁の本。ステキです。

手に取る機会があれば、ぜひ一度見てほしい。

7点/10点満点

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